初夏播磨探索〜予定外の夏日〜 10.6/12

この日は、本来は遠出すべくいくつかのプランを検討してましたが
所用が入ったのと、前日の呑み会で深夜まで呑まされた挙句の二日酔いとなり
遠征プランはあえなく霧散。むむむ、残念。
ま、天気予報は晴れと言っているけど、な〜んか外れる気がするしイイか、
などと自分をごまかしつつ、播磨方面の探索へ切り替えましたが
そんな時に限ってものの見事な大快晴。
それも晴れてよかった、のレベルじゃなくて暑くてどうにもならないレベルで(笑
悔し紛れに数箇所回るもなんか妙に成果なく、
しからばと夕刻から遊びに行った佐用町昆虫館では、逆に驚くほど
アレコレ面白い出会いがあって、なんかいろいろと予定外な1日になったのでした。

<1>播磨地方各所所

  
てなわけで、二日酔いガンガンで歩き始めると、いきなり
ウメエダシャク(左)が御登場。でもイボタノキ(右)はほとんど咲き終わっています。

  
それでも気合を入れて歩いてみると、なんとかウラゴマダラシジミを発見!
しかしこの時点ですでに相当ジンジンと暑く、開翅なんて望むべくもない状態。

  
大満開のセンダン(左)なんぞ眺めつつ歩くと、道端のハリエンジュの葉には、
やたらとたくさんの揺籃(右)があるのに気付きます。こいつは誰の仕業かな?

  
と思ってみてみると、鎮座していていたのはオトシブミじゃなくて
オドリバエ系のハエでした。それもあちこちの揺籃にベタベタトと。
見てると、止まっている揺籃は穴が開いていて明らかに食べられました系ですが
こいつが寄生したってことなんでしょうか?だとしたらえらく羽化が早いですが。

  
その後も粘れど、ルリシジミ(左)が登場したくらい。チャバネセセリ(右)も出現しましたが
本土だと悩まずに住んで楽だなぁと不思議なことを思った自分にちょっとビックリ。

  
さてさて、ちょいと場所を移動してくると、こちらもド満開のウメモドキ(左)を発見。
かわいらしいキスジホソマダラ(右)も姿を現します。

  
と歩き始めると、ウラナミジャノメ(左)も御登場。それも何匹も。
サービスよくパカッと開翅してくれる個体(右)もいました。

  
さらに歩くと、ヒメヒカゲ(左)も何匹か御登場。♀の白帯がいいですね。
カメラを向けていると、こちらも突然パカッと翅表(右)を御披露。

  
依然教えていただいた蛹は、とっくに羽化したようで蛹殻(左)だけが残っていました。
近くでは、新鮮な個体がパカパカとV字開翅(右)を御披露。ありがたや。

  
ちょいと驚いたのは、ものすごい大満開になっていたイヌツゲ(左)。地味な花でもここまで来るとすごいなぁ。
近くでは、ヒメクロオトシブミ(右)も見つかりましたが、揺れてしまってドアップ撮影は失敗。

  
さて、うろうろしてみると、ヒメヒカゲを次々と発見。そして、お見事なぐらい
どいつもこいつもマーキングされていてほとほと感嘆。
あらためて書きますが、今年も例年通り、播磨地区ではヒメヒカゲの調査が
行われており、密猟防止の意味も含めてのマーキングが実施されていますので
蝶屋の皆様の御理解と御協力をお願いいたします☆

  
周辺では、ウツボグサ(左)がパラパラと咲き始めていました。
イシモチソウ(右)は盛りを過ぎたようで花数は少なめ。

  
代わりに見事だったのは、コモウセンゴケ類。ここらにあるのはトウカイコモウセンゴケかな?
あちこちに大群生しててなんとも見事で思わず見惚れてしまいました。

  
さらにうろうろすると、草地の中で妙に体色の薄いカマキリの幼虫を発見。
これはウスバカマキリみたいですね。今年こそはここで成虫を撮るぞっ♪

  
ノイバラ(左)も大満開でした。その後もしばらく粘るとヒメヒカゲ(右)に何度か
逢えましたが、あまりの夏日でヘバッたもので引き上げることに。
ちなみに、午後からこの場所で有志によるマーキング調査がありましたので、
こいつらもすべて今では印付きです。御承知おきを♪
###ここでシツコイようですがあらためてお願いを。###
#ヒメヒカゲは現在、播磨地方でも減少著しい蝶です。
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#いつまでもこの可愛らしい蝶が、身近な湿地を飛び続けることができるように、
#採集自粛にご協力をお願いいたします。
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さて、移動しているとすぐ近くの電線にハッカチョウ(左)が御登場。
目的の池の周りを歩くとシソバタツナミ(右)なんかもみつかります。

  
なにを思ったのか、不思議なポーズを決めているオオイトトンボ(左)がいたり、
のんびりしているハラビロトンボ(右)がいたり、初手から面白い出会いが続きます。

  
ヨツボシトンボ(左)も多数。暑かったんでしょうか、腹部を下に下げてました。
すっかり成熟したフタスジサナエ(右)なんかもみつかりますが、
残念ながら狙っていた某トンボは姿も形も見つからず。

  
羽化直後らしきアオイトトンボ(左)も見つかりました。そんな時期なんだなぁ。
近くの建物には、梁にクマバチの大きな巣穴(右)を発見。ありゃ、こいつはタイヘンだ。

  
うろうろすると、ササユリ(右)がパラパラと咲いていたりもしました。
新鮮なヒオドシチョウ(右)も見つけましたが、敏感すぎてこれが1枚撮れただけ。

  
その後も粘りましたが、コムラサキ(左)やら、ぴかぴかのオオチャバネセセリ(右)
やらが嬉しかったくらいで、あとは大した成果もなくタイムアップ。
大急ぎで佐用町昆虫館へとってかえすことにします。


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