主役不在〜季節のズレに泣く〜 10.5/30

この日は、毎年恒例の”紅紋チャレンジ”に行ってまいりました。
しかし、初手から結論を言えば今回は見事な空振り。
例年ですと♀も出ている時期だから、少々季節が遅くても問題なかろうと
タカをくくっていたんですが、読みが甘すぎたという結末。
ご一緒させていただいた、Sさん、Aさん、Yさんと、
「こんだけ天気いいんだから羽化して来いヨォ〜」と念を送ったのですが(笑
うむむ、今年は本当に季節が読みにくいものです。
それではということで目標を変更してみましたが
こちらも空振りという、ダブルで寂しい結末になりました。
でも、その代わりといっては何ですが、オマケはやたらと多数で、
不思議と楽しい1日になったのでした。ありがたや。

<1>広島県某所

  
てなわけで、気合を入れて岩場を歩いてみると、イブキシモツケ(左)は花が終わって
いましたが、イボタノキ(右)はまだほんの咲き始めな感じ。むむっ。

  
イワツクバネウツギも完全に咲きはじめ状態でしたが、うろうろすると
かなり花盛りの株にも逢えました。薄ピンクがかわいいですね♪

  
と思っていたら、この花が案外と虫を集めるということに気付きます。
目立ったのは、コマルハナバチ(左)やオオマルハナバチ(右)といったハナバチ類。

  
さて、いい時間帯になりますがやはり紅紋は登場せず。
悔しいので、タイシャククロウメモドキ(左)をひたすら凝視して、蛹を探してやる!
などとバカな事をのたまっていたら、なんとスジボソヤマキチョウ蛹(右)を発見。
ま、ある意味宣言どおりではあるんですが、キミではないのよ。

  
ニガガシュウ(左)もあいかわらずいい感じに咲いていました。
そして、葉裏では、ルリタテハ幼虫(右)を発見。ま、お約束やね。

  
チョウジガマズミ(左)はいい感じの実をつけはじめていました。
近くではアカスジキンカメムシ幼虫(右)も発見。う〜ん、キミも惜しいトコだけどなぁ。

  
諦めて場所を変えようとすると、道端に大満開のキビナワシロイチゴを発見♪
いい感じに花が残っていて感激しましたが、ということはやっぱ季節は遅いのね。

  
少し離れた山道をうろつくと、オオキヌタソウ(左)やら、ミヤマナルコユリ(右)
やらといった、地味系だけどかわいらしい花が次々登場。。

  
ツリバナ(左)もかなりいい感じに大満開で、すっかり実になったギンリョウソウ(右)も登場。
こうやってみると、あながち季節も遅れる一方でもないのかな?

  
ダイミョウセセリ(左)もド新鮮な個体がご登場。そうだよなこの時期多いはずだよな。
なんだか妙に巨大なマイマイ類(右)も姿を現します。

  
チョウセンヒメツゲの枝には、なんとオオキイロアツバの幼虫が隠れてました。
今年こそは何とか成虫を見てみたいもんだなぁ、などと思いつつ
周辺をうろうろしますが、やはり紅紋はこの場所でも姿を表してくれず。

  
木影では、ホタルカズラ(左)も実にいい塩梅に咲いていました。
ほほぅと思いつつ歩いている時、ふと道脇を見るとなんとオオムラサキの幼虫(右)を発見!

  
Aさんがもしゃもしゃとイキオイよく葉を食べてる個体も見つけてくれましたが、よく見ると
角が1本しかないんです! これでも無事に成虫になれるのかなぁ?

  
んで、その後もしつこくうろうろしますが、ナナフシモドキの幼虫(左)がいたり、
咲き始めのシライトソウ(右)があったりするくらいで成果なし。

  
あたりには面白そうなイネ科植物(左)がありました。タイシャクカモジってやつじゃ
ないかなぁと思ってるんですが、この手って図鑑にないんですよねぇ。
ふわふわとコジャノメ(右)も登場したあたりでギブアップ。
狙いを別のものにスイッチすることにして、ググンと移動してみることに。

  
すると、移動途中では、シロバナヒレアザミ(右)がパラパラと咲いている場所を発見。
ちょうど花が終わりたてな雰囲気のイヌザクラ(右)にも遭遇します。

  
草むらの中に、かわいらしい小型のキノコ(左)も発見。かわいい色合いやね。
驚いたのは、Aさんが見つけてくれたミヤマクワガタの頭(右)。
え、もう出現してるんですか。季節が遅いと思っていたのに、これは意外ですねぇ。


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