日帰り関東特攻〜壁修行軍団〜 10.3/28

この日は、いきなり思いついての特攻をやってまいりました。
いきなりの日帰り関東特攻。しかもそれを決めたのは前日の夕方(笑
というのは、今年の1月に挑戦した「わかっちゃいたけど♪」なバカな特攻、
あの時に狙っていた某大珍鳥が別の場所で再発見されたとの情報を得たので。
しかも、あの時は発見初日を除くと、合計観察時間が全部で10分とか
いうほどのトんでもない愛想の悪さだったらしんですが
前日某筋から「目の前で一日出っぱなしでした。飽きたから帰ります」。
というトんでもなく羨ましい電話が入ったもので(笑
本来なら少々の珍鳥くらいじゃ関東日帰り特攻はしないんですが、
一度フられた相手のリベンジとなれば話は別じゃ!
などと意気込んで挑戦すると、予想以上に楽しい位置にとなったのでした☆

<1>神奈川県某所

  
というわけで、早朝から目的の海岸へ到着。
ちなみに、今回は少々体調も悪かったので車での特攻を断念し、前日の最終新幹線で
特攻して最寄の漫画喫茶で寝てたんですが、横の部屋の宿泊客が
普天間の米軍基地もビックリの大轟音を発しながら寝たもので完全寝不足(笑
それでも気合を入れて磯辺をうろうろしてみると、カラマツガイの卵(左)やら、
タテジマイソギンチャク(右)やらといったあたりをさっそく発見。

  
大満開のオオアラセイトウ(左)なんてあたりも見つかりました。
さてさて、ポイントの海岸まで到着すると、そこにはものすごい黒山の人だかり。
100人はいようかという鳥屋さんと大砲付カメラの群れです。こりゃスゴいこっちゃ!
当然ながら関西組の見知った顔もアチコチにいて、みんなで笑っていると
さっそく目的の鳥(右)がご登場。
今回が日本初記録となる、キヅタアメリカムシクイです!
黒山の人だかりがざわめき、シャッター音が鳴り響きますが、彼はえらく
トリッキーな動きでみんなを翻弄させた後、すごい短時間でビュンと山の方へ飛び去り
やがりまして、集まった鳥屋さんたちは大慌て。愛想いいって話だったのに〜!

  
こういう場合、ほとんどの人はポイントで粘るのですが、ワタシは短気なので周辺の
山裾をウロチョロと探し回ることにすると、イイ感じで咲き誇っている
エノシマキブシを発見!通常のキブシより花穂ががっしりしていて見ごたえがありますね♪

  
タチヤナギかな?こちらもいい感じに咲きまくっているヤナギ類(左)もありましたし、
まだ花は開ききっていませんでしたが、カンサイタンポポ(右)も咲いていたりします。

  
さらにうろうろすると、タチツボスミレ(左)や、カノコソウ(右)もあちこちに
咲いていたり、やはり春間近というのが感じられて嬉しくなります。

  
これまた見事なぐらいに大満開な花を付けているヤマモモ(左)があったり、
はやくもいくつもの花を付けたウラシマソウ(右)が咲いていたり、発見は続きます。

  
けっこうあちこちで見つけたのは、帰化植物のツタバウンラン(左)。
そういえば撮るのは久しぶりなので、花のアップ(右)も撮って遊んでみたり☆

  
なぜか電線にからまって花盛りになっているミツバアケビ(左)や、こちらも
あちこちに咲いているムラサキケマン(右)なんぞ撮っていると、頭上の林の中から
先ほどと同じ声がしてきたのでしばらく粘りますが、その声は小さくなって
どこかに消えてしまい、しょうがないので先ほどのポイントに戻ると、
先日北陸でお世話になったKさんも来訪されていて、しばし近況報告に花咲かせたり♪

  
なにげなく崖の方をみていると、愛を育んでいるトビ(左)がいたので思わず1枚。デジスコ出すほどの
時間もなかったので小さくしか撮れず、さらにド逆光ではありますがスクープ写真ということで。
待ちくたびれてさらに周辺を探索すると、大満開のマメグンバイナズナ(右)も発見。

  
中途半端な感じでしたが、結構たくさん花をつけたコブシ(左)もありましたし、
ここらの海岸部のお約束、タイワンリス(右)がいきなり目の前に登場したりもします。

  
そうこうするうちに、人だかりに怪しい動き、と思うとやはりキヅタアメリカムシクイ君が
再登場。それも幸運にもちょうど自分のいる目の前をウロチョロしてくれたんです♪

  
大慌てでデジスコを向けますが、これがチョコマカ歩くは、あちこち飛び移るは、
なんともデジスコ泣かせな動き方で、いい距離をしばらく動き回ってくれたものの
撮影できたのはほんの数枚という体たらく。本当に動きがトリッキーなんだもの…

  
しかし、キヅタ君はなんどかコンクリの壁に静止(左)したかと思いきや、
ふいに地面に降りて(右)くれたんです。それがちょうど私のいる目の前でマジびっくり。

  
んで、先ほどまでのトリッキーな動きとはうってかわって、しばらくは
のんびり採餌行動をご披露くれたので、本当に影が薄くなりそうなくらい激写♪
ってか、100人以上鳥屋いる状態でしたが、ウソみたく最前線なんですもの☆

  
というわけで、なかばパニック状態になりつつバシバシ撮っていると、
彼は何を思ったんだかグングン近づいてくれて、はみ出しそうなドアップで撮らせて
くれたのでした。ここらの写真、ズーム端からすこし引いて撮ってるくらいですよ(笑

  
じっくり観察すると、腰の黄色(左)が特に色鮮やかで目立ちますし、頭頂と、脇との黄色部
3点セットがなんとかわかるショット(右)も撮れたりして、なんとも嬉しくなります。

  
しばらく地面で採餌してくれたあと、再び枝上(左)に。しかしこうなると
デジスコではかなり至難の業です。なんせ1箇所に2秒くらいしかとまりませんから…
でも、バシバシ撮ると、面白い下尾筒の模様(右)が撮れたのはラッキー♪

  
いい感じの緑の葉上にもとまってくれたり、まぁなんせサービスたっぷりにちょろちょろ
してくれるので、嬉しくなります。デジスコじゃない皆さんはかなりの傑作を
撮られていた感じですが、私ももちっとウデを磨かんとナァ…

  
んで、しばらく頑張ってると、彼はフイにもういちど目の前にヒョンと降りて来て
くれたんですが、今回もまたモロ目の前状態。もうウハウハですね♪

  
しばらくすると、彼はごしゃごしゃの枝の中にもぐりこんで、のんびりと羽繕いを
はじめました。そっか、メシ食って満足なのか、キミは。
ということで、こちらも一休みにして、Kさんに昼御飯をご馳走いただいたり♪
Kさん、どもありがとうございましたm(_ _)m
ちなみに、その店からはポイントが丸見えだったのですが、狭い海岸に
黒山の人だかりwithでっかいカメラは相当異様な光景(^^;
んで、キヅタ君はコンクリ壁上にあるちょっとした茂みに登場していたわけで、
当然ながら店員さんから「あんな大勢で壁向かって何の修行ですか?」
そりゃそうだよな、そうなりますよな(笑

  
んで、美味なるカレーを堪能してから戻ってみると、少し鳥屋の数が少なくなった
からなのでしょうか、キヅタ君は行動半径が広がって、
砂浜にも下りるようになっていました。
見ているとハマトビムシなんか食べているご様子でちょい納得。

  
その後もしばらく粘って、枝上のショット(左)を狙いましたが、相も変わらずトリッキーな
動きの上、この頃にはかなり雲が厚くなってきたので
諦めて退散。途中で、ヘビかアナゴなんかの干物でしょうか、えらいこと
細長い物体ととっくみあっているハシボソガラス(右)なんてのにも遭遇しました。

  
その後、場所を変えてやってきたのはとある山里の公園。
ところが、到着した頃には小雨になってきた上に、入り口で「なんもいなかった」と
いいながら帰る鳥屋さんと遭遇。むむ、期待薄。
うろつくと、花をたくさん付けたウグイスカグラ(左)やら、早くも大満開な
雰囲気になっているナツトウダイ(右)なんかはありましたが鳥影はほとんどナシ。

  
そういえば兵庫ではほとんど見れないクサボケ(左)やら、こちらも西側にはない
モミジイチゴ(右)なんか撮ったりしましたが、その後しばらく歩くも成果なく、
寝不足でボ〜ッとしてきたので、この日は早々に帰路に着いたのでした(^^;

というわけで、大願成就な一日でした♪
キヅタ君は、最初の挑戦時には、これは自分が再開することは
全くありえないだろうと諦めつつも少し気にかかっていたんですが
まさかこんな感じで再会叶うなんて、それもメチャ目の前なんて
全く予想もしてなかったので本当に嬉しい限り。
いや〜、ムリヤリ日帰り特攻しておいてよかった☆
何がすごいって、こいつはアメリカムシクイ科に属するんですが、
この類って日本でまだ2例目なんですよね〜。
ま、成果も嬉しかったのですが、久しぶりに黒山の珍鳥屋という
シチュエーションを見れたのも楽しかったですネ。
最大で120名以上が狭い海岸にずらりと並ぶのはなかなかな壮観。
そこここに見知った顔がいるのも面白いところで
「あ、え〜と、○○の時にご一緒しませんでした?やっぱそうですよね」
などという会話もアチコチで聞こえてきたり、様々な
珍鳥自慢が聞こえてきたり、なかなか一般の方にはご理解いただけそうにない
面白い空間だよなぁとつくづく再認識いたしました。
やっぱり、珍鳥ついでの「珍鳥屋ウォッチング」、やめれませんな(^-^)


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