古巣うろちょろ〜徹底的空振り日〜 10.1/17

この日は、またぞろ不思議な動きをした一日でした。
せっかく関東に来てるんだから、なんか企みましょう!ということでO氏と
話をしていたのはよかったのですが、目標を微妙に絞りきれないままの
行き当りバッタリ、出たとこ勝負な1日になりまして、
それがいけなかったのか、徹頭徹尾何もあたらない寂しい一日に…
ちょうどこの冬一番の大寒波が襲来したのも遠因だったのですが、
フィールドノートで報告すべきものもないくらいの空振りっぷりで
不思議にどっと疲れた一日となってしまったのでした。
Oさん、どもども、スンマセンしたm(_ _)m

<1>首都圏各地

  
てなわけで、朝っぱらからやってきたのは某公園。歯の根も合わぬような寒さの中、
あるくとそこら中で地面が凍って(左)、すざまじい光景になっています。
ブルブル震えていると、あちこちに咲き始めのハンノキ(右)がありました。

  
ウロウロすると、なんか中途半端な場所で越冬中のウラギンシジミ(左)を発見。
普通は葉裏とかにとまっているもんですが、どうしたんだろ?
うろうろすると、関西では見れないヤマユリの枯れ穂(右)があったりします。

  
この場所の狙いは冬鳥、ということでうろうろするとさっそくアオジ(左)が目の前に登場。
やっぱ寒いのでしょうか、物憂げに佇むヒヨドリ(右)なんかにも遭遇します。

  
ふと頭上を見上げると、シメがヒョイパクと餌漁ってました。
しかし普段でも悪人面ですが、下からあおってみると余計ヒドいですな(笑

  
なんか面白いもの出てこないか、と念じつつウロウロすると、
エナガの群れが目の前を通過。頑張ってデジスコでおいかけますが
やっぱり動きが素早いものは厳しいですねぇ。なんとか数枚だけ撮れましたが…

  
当然ながら、シジュウカラ(左)も混じってウロチョロやってました。
面白かったのは、バシバシ撮ってると、アオジ(右)が目の前にやってきて、
俺は撮らんのか、と不満げな顔をしたこと。もしかしてヤキモチやいた?

  
さらにウロウロしていると、今度は目の前にメジロの群れがご登場。
嬉しくなってバシバシ撮りまくりますが、やっぱウロチョロするモンは厳しいねぇ。

  
などと笑っていると、いきなり目の前にチョロチョロとタイワンリスがご登場!
問題的外来種ではありますが、私的には久しぶりなのでちょいと嬉しくなってみたり。

  
しばらくすると、彼はさらに目の前でもさもさとお食事(左)をはじめました。堂々としてねぇ。
その後もしばらく粘るも、余り面白そうな成果はなかったので、大豊作に実をつけている
ガマズミ(右)なんか見つつ、お次の目的地へ移動してみることへ。

  
お次にやってきたのは、私の古巣フィールド。今年も健在だったウラジロ(左)を
愛でつつ、O氏と一緒にムカシヤンマのヤゴを探してみますが、
今までだと超楽勝だったのであまり心配していなかったものが、その崖自体が
大量のツララ(右)で覆われている完全凍結状態でして、
二人して指先の感覚を欠如させつつ頑張りましたが、今回は全く成果ナシ。
この日のメインイベントとは、O氏にこの場所をご案内するという点にあったので
ここが空振りになるとは、ホンキでいかんともしがたい状態です(^^;

  
しょうがないのでしばらく悩んだ挙句、別の古巣で、サラサヤンマのヤゴが探せそうな
場所があるのでそちらをご案内することに。ここは桜の林の中の湿地だったんですが
久しぶりに到着すると、林の中がメチャクチャきれいに整備されて(左)いて
イメージもがらりと変わってこれまた厳しい感じに…
それでも頑張ってみると、キンヒバリの幼虫(右)がやたら出てくるという発見は
あったものの、当然ながらサラサのヤゴは見つかるわけがありません。

  
悔しいので近くの小さな池まで回って、ヤブヤンマやら、タカネトンボやらと
いったあたりを掬って喜んでみたり。ここらへんは変わりがないのが嬉しいね。
でも、しょせん成果物はこれくらい。すでに時間も遅くなってきて厳しい状態…

  
最初の公園まで戻る時間がなくなったので、近くの別の古巣を歩いてみると、
あちこちにウバユリの枯れ穂(左)があったりと懐かしい光景もありましたが
こちらは例年だと冬鳥が賑やかな公園として定評があるハズが、今回は
なぜかほとんど鳥影がないという徹底っぷり。
僅かにガビチョウ(右)が出たくらいで、どうにもこうにもな感じ。
あまりの成果少なさに涙濡れつつ、少し早めの〆括りとしたのでした。

というわけで、寒空の下、なんとも寂しい一日になりました。
ま、無計画が全ての原因ではあるのですが、
最初の公園では、その後それなりの鳥が出たようですし、
もう少し粘ってから計画的に動けば、楽しい一日になったのかなぁ(^^;
なによりも、この日一番の主役で、かつハズレがないはずだった
ムカシヤンマの大空振りが、なんとも寂しい限りです。
この場所の生息地は驚いちゃうくらい狭い範囲で、私も2年ほど見に来て
いませんでしたから、絶えてしまっていないことを祈るばかりですが…
まぁ、なんせ、Oさん、こんなツマンない一日にお付き合いいただきまして
本当に本当に申し訳ありませんでした(^-^;


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