年末大挑戦〜エゾ揃いな〆日〜 09.12/31

この日は、大晦日。09年の〆の日でございます。
そんな日に私は何をやっていたかと言うと、四国での大敗退が悔しくて
地元播磨地方で、さらなるヤゴ捕りに挑戦してました。
年末最後まで懲りないやっちゃ、というご意見ごもっとも。
しかし、この執念がよかったのか、神様が哀れんでくれたのか、
ささやかな成果がいくつか続いてくれて、
最終的には、ちょっぴり嬉しい大晦日となったのでした。
特に「エゾ揃い」は、年のトリを飾るに充分な成果でしたぞ☆

<1>播磨地方某所

  
というわけで、まずやってきたのは、去年もやってきた西播磨の某沢筋。
まだ日も差し込まない沢沿いで、凍えつつ網を入れていくと、やはりメチャあっけなく
ハネビロエゾトンボ(左)が次々捕れて、ついには大漁状態(右)に♪

  
初手からの成果に、大いに気を良くしながら、水中ヤラセ写真もばっちりGET。。
これが昨日捕れていたら大成果だったのに、なかなか難しいものです。

  
久しぶりなので、弱齢なんかももう数枚だけ掲載☆
本来はこの時期は泥に潜っていたりして捕りにくいのでしょうが、この場所は
多産地な上に、岩盤の上を流れている沢なので、溜まり水の落ち葉の下に
ごっそり集まっているようです。いやはや、楽しい場所じゃ。
#このあたりの写真の個体は、タカネトンボだと指摘を頂きました!#
#あの沢で同局的にいるなんて思わなかった!再挑戦しなきゃ!#

  
おまけとしては、今回もたくさん見れたのはツチガエルの幼生(左)。
こんな場所のお約束である、オニヤンマ(右)も当然ながら見つかります。

  
あとは、いくつも捕れたミルンヤンマ(左)と、1匹だけ捕れた、
おそらくはオオシオカラトンボとおぼしき弱齢(右)といったあたりが成果でした。

  
満足して動き始めると、林の中に実をつけたマンリョウ(左)があったり、
イヌザンショウの不思議な実の跡(右)が見つかったりします。

  
気をよくして次にやって来たのは、前から気になっていたとある池。
しかし、網を入れてみると、初手から大漁過ぎるブルーギル(左)が入ってゲンナリ。
一応、在来種であるトウヨシノボリ(右)も少数ながら捕れましたが。

  
ヌマエビらしきエビ類(左)もたくさん捕れましたし、意外なことに
ヒメミズカマキリ(右)なんかも捕れましたが、結局ヤゴは全く捕れずに敗退。
どうもバスも入っているっぽいし、狙いのヤゴには厳しい条件だったかな?

  
その後、移動途中にふと気が向いたので、海岸沿いまでいってみると
まだ少しだけ咲き残っていたノジギクに出会うことができました。

  
近くには、立派な実をぶら下げたセンダン(左)や、これまたご立派過ぎる実を
大漁にぶら下げたマユミ(右)なんかも発見。でも、昨日から吹きッぱなしの強風が
吹き荒れて、海岸の鳥なんてとても探してられない状態なんです。
こりゃダメだ、ということで初志貫徹でヤゴ捕り方面に徹底することに。

  
というわけで、お次にやって来たのは、ハンノキ(左)が並び立つ湿地。
歩き始めると、ミズオトギリの実(右)なんかも目に付きます。

  
ミカヅキグサ?の枯れ穂(左)なんかの立ち並ぶあたりをウロウロしていると、
実にいい感じのミズゴケ類(右)が多産する場所があったので、せっせと網入れ。

  
と、しばらくするとパラパラとシオヤトンボ(左)が採れ始め、その中には
ハラビロトンボ(右)なんかも混じったり、実にいい感じなのですが、
かなりの時間粘ってもそれ以上の成果がないんです。むむ、やっぱ厳しいなぁ…

  
などと思っていると、ほうり捨てたゴミの中になにか怪しい物体を発見。
なにげなく摘み上げてみると……おっと!狙いのハッチョウトンボじゃんか!
ようやくの成果に小躍りしながらバシバシと撮影♪
しかし、こんだけクソ小さい上に、掬い上げた後で全く動かなかったら
見つけられるわけないよなぁ…というわけで結局捕れたのはこれ1匹。

  
しかし、その後も場所を変えつつ粘ると、なんとエゾトンボが入ったじゃないですか!
まだ弱齢のようで小型の個体でしたが、これまた嬉しい出会いに
ウハウハいいながらヤラセ写真を撮りまくったのでした♪

  
そうなると、次に狙いたくなるのは、普通種ながらあいつが捕れるとコンプリだなぁ、
ということでグンと移動して、山間の小さな池へ。山道を登っていくと、
道中にまるで花が咲いたようにわさっと実をつけたボタンヅル(左)やら、
なぜか赤くなくて黄色い実をつけたシロダモ(右)なんかに遭遇。
でも、なぜかその後山の中で道に迷いまくり、狙いの池に到着しないんです。トホホ。

  
でも、諦めて帰る途中、廃棄された人家跡のコンクリ水槽を発見。
なにげなく網を入れてみると…なんとも嬉しいことに、狙いのタカネトンボが
いくつか網に入ってきたじゃないですか!
おっしゃ、これでエゾトンボ系3種コンプリです!

  
というわけで、3種セットの写真も捕れちゃいました。
左から、タカネトンボ、エゾトンボ、ハネビロエゾトンボです。
エゾトンボだけ弱齢なので比較しにくいですが、なかなか撮れない3ショットですよ♪
てなわけで、なんともハッピーな年の〆になったのでした。
#ここで一緒に撮ったのはタカネだったようです……3ショット狙いなおさなきゃ…#
#ちなみに、2種の比較写真は恥かしいので削除しました(笑)#


というわけで、いい感じの〆括りとなりました。
エゾ三兄弟はなかなかいい感じでしょ?
今年一年、走り回った割にはラッキー度は低かったように思いますが、
まぁ、終りよければ全てヨシという事で、いい一年だったのでしょう♪
ちなみに、今回の挑戦で、身近に見られるヤゴについては
まだ自力で捕まえたことがない種類というのはカウントダウン状態になりました。
残っているのは、網に入れたらご法度のベッコウをのぞくと、
なぜか縁のないモートン・ヒヌマイト・ベニのイトトンボ3兄弟と、
冬には最難関のウチワ、そして同じく難関のメガネ・オオサカのサナエ兄弟、
そしてあとはアカネを初めとする卵越冬の連中ですね。
来年はそのあたりもまとめて制覇すべく頑張るぞ!
などと意気込みつつ、この日は、毎年恒例、幼馴染のK氏との初詣で
ナツカシ話に花を咲かせての年越となりました。
ええと、皆様もどぞ良いお年を!
(更新は新年をとっくに通り越しまくってからではありますが…)


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