隙間時間的探索〜播磨湿地巡り〜 09.11/14

この日は、中途半端な挑戦を執り行なった一日でした。
めずらしく絶好といいたくなるほどの天気予報に心躍れども、この日は
大きな所用があってどうにも動きが取れなかったんです。
本当は、思いっきり遠出する計画をしていたんですが……
というわけで、悔しいので隙間時間の前後で、
またぞろ懲りずにアカネ探索ということで播磨方面をウロチョロ。
しかし、所用部分で結構ヘバって気合も入らず、
なんだか中途半端な挑戦となってしまったのでした。
途中で虫マニアの少年に出会ってご一緒したのが一番の成果かな?

<1>播磨地方各所

  
というわけで、朝一からやってきたのは比較的近場の溜池。
まだ雲も多く薄暗い中歩くと、真っ赤に色づいたハゼノキ(左)やら、
これまた見事な感じに実をぶら下げたナツハゼ(右)やらがみつかります。

  
紅葉と赤い実のセットがみごとなウメモドキ(左)もありましたが、
予想以上に整備されたため池で、トンボ系は期待薄な感じ。
そのかわり、池の中には無数と言いたくなるほどのホシハジロ(右)がいました。

  
んで! かなりビビッたのはこちら。
おやおや、なんとコハクチョウじゃないですか。それも5羽の親子連れ。
こんな場所にも来るんですね。旅の途中か、冬越ししてくれるのか…

  
幼鳥(左)、成鳥(右)とも案外のんびりしてくれていましたが、
ちょいと距離があったのと前かぶりがヒドいのとで、証拠写真レベル。
それでも予想外の出会いに初手からチョイと盛り上がります。

  
うろちょろすると、なんでかこんな時期に結構花盛りのシナレンギョウ(左)を発見。
これまたきれいに咲いたセンニンソウ(右)もありますが、ここらでタイムアップ。
大急ぎで所用方面に向かいましたが、その途端グングン晴れてきて大地団駄(笑

  
さて、所用終了後、やってきたのは別の溜池。
紅葉とセットのイヌザンショウの実(左)が溜息が出るくらい見事だったり、
晩秋を告げる花、ヤクシソウ(右)が花盛りだったりします。

  
うろうろすると、アキアカネ(左)や、コノシメトンボ(右)などが次々登場。
こんな感じで飛来アカネがひなたぼっこしてないかなぁ、としつこく歩き回ります。

  
と、いきなり目の前に登場したのは、ドでかいシナガチョウ(左)。
これがまたオシリが丸々してて、脂が乗って美味そうだよなぁ、なんて独り言を
いったら、なにを思ったか、頭を下げて一直線にこちらに突進(右)してきました。
たぶんこれって威嚇のポーズなんだと思いますけど……もしかして聞こえてました?

  
さてさて、うろうろすると予想外にもタイリクアカネ(左)が何匹もいてびっくり。
結構内陸側なんですが、こんな場所にもいるモンなんですね。
よく考えたら密かにお久しぶりのネキトンボ(右)にも出会えましたが、
やはり珍品は混じりませんでした。一応スナアカネの記録がある場所なんだけど…

  
桜の木には、なんか痛そうな雰囲気の蛾の幼虫(左)も発見。
帰ろうとすると、シナガチョウ(右)がもっとこっち見んかい、と言いたげにバシャバシャと
派手ったらしく水浴びをしていたのですが、眺めているといきなり
クワッと一声高鳴いたかと思うと、短い翼を震わせてバタバタバタッと水上を全力疾走。
もちろん飛び上がることはなかったのですが、池の端で誇らしげに
羽を大きく広げまましばらくポーズをとっておりました。
全く予想外の展開にシャッターを押すのも忘れてポカンと見とれましたが、
よく考えたら、滅多にみれない珍シーンを逃がしたのか。悔しいなぁ(笑

  
さてさて、さらにお次の池へ。
と、そこでいきなり「○○池ってここですか?」という親子連れに遭遇。
しかも話していると、お子さん曰く「マダラナニワ狙いです」。……待て、おまえナニモンじゃ(^^;
ということで、話を聞くと師匠が私もお世話になっている某青年達で二度ビックリ。
そんな仰天級のドマニア少年だったわけですが、一緒に池を巡ると
たくさんのナツアカネ(左)なんかに混じって、オオキトンボ(右)なんかもご登場。

  
見惚れるほどに鮮やかな色合いのニホンアカガエル(左)も登場。
フワフワとホタルトビケラ(右)なんかも姿を見せました。
当然ながら期待していたスナアカネは登場しませんでしたが、共通の知り合いの
マニア青年達の噂話をしながら、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
それにしても、現在、昆虫少年なんて絶滅危惧種なのに、そのまたドマニア級と
きた日には、全国的大珍品でしょうね。是非とも大きく羽ばたいてください(^-^)

  
さて、さらに少し山のほうに移動すると、湿地の中には咲き残りのスイラン(左)に
加えて、たくさんのスイランの咲き残り(右)が見つかります。

  
ヒメアカネ(左)もフワフワとご登場。やっぱキミは元気だねぇ。
こちらももののみごとに色づいた、ハゼノキ(右)もなかなか豪快です。

  
日も暮れなずむ林縁では、色づいた葉が多数。
コバンノキ?(左)と、カクレミノ(右)なんてとても色鮮やかでした。

  
ミヤマガマズミらしき真っ赤な実(右)もなかなかお見事。
最後に、湿地に面白そうな鳥の羽(右)を見つけて、この日の挑戦は終了でした。
ちなみにこの羽、縞模様が見事ですが、いまいち正体がわかりません。カモ系かな?

というわけで、隙間時間で、大したものも出ませんでしたが、
それなりに楽しめた一日でした。
今年の局地的スナアカネフィーバー、結局私は乗り損ねてしまったという
結論のようですね。むむ、まぁまたの機会を期待するか。
結局、晩秋の播磨は何度も挑めど、いまいちヒットにあたりませんねぇ(^^;
まぁ、今回のヒットは、ドマニア昆虫少年でしょうか。
本文にも書きましたが、いまや昆虫少年というもの自体が激レア品なのに、
ドマニアなんていったら、オオウラギンヒョウモン級の大珍品であることは間違いなし。
考えればこれまたオオウラギン同様に生息環境の変化による減少でしょうか(笑
まぁ、小学生のうちからマダラナニワと言っているようでは、
長じた頃にはなにを目標にするつもりなんじゃというツッコミはありますが、
これからも伸び伸びと大きく羽ばたいていってほしいものであります☆
とそんなこんな考えた後、この日は無謀な挑戦めがけて、
またぞろ半徹で車をブンブンとすっ飛ばすことにしたのでした♪


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