予想外の島旅B〜出逢いに泣く〜 09.10/18

この日は、突発的大東島旅第3日。
台風の爪跡に泣き、悪天候に泣いてと散々な展開をした
この旅もあっという間に最終日。
ラストチャンス、ラストスパートです!
ということで、前日幸運にも見つけた素晴らしい貯水タンクの前で
宣言どおりにAM3時、眠い目をこすりながらのスタート。
この時点で気合が入りまくっていたのが証明できるでしょ?
というわけで、その気合が神様に認められたのかどうか、
いくつかの大ヒットな成果が続いて、
涙々から一転、感涙の涙というステキな一日でした☆

<1>南大東島各地

  
というわけで、AM3時のトライアルから。
二人とも相当にフラフラしつつ、なんとか前日のタンク付近に来ると、
上陸待ちの幼虫がたくさんいたあたりには1匹も姿がなく、
かわりに大きなアシダカグモ(左)やら、ホオグロヤモリ(右)やらが登場します。
……おいおい、お前らこんな日に活躍しなくてもいいだろうよ。

  
といっていると、ようやくO氏が羽化中の個体を発見!
おおっ、明らかにオオメ系です!
ということで、眠気はばっちり吹き飛び、バシバシと撮影しまくり♪

  
さらに、少しはなれた木の影の、見つけにくい位置にもう1個体
いるのをこれまたO氏が発見してくれて、さらに興奮度は増します。
こちらもバシバシ撮影しまくった後で、さらに探しますが
他の個体は見つからず。上陸しそうなのは10匹近くいたんですが、
クモちゃんヤモちゃんご活躍の結果ってことですかね。

  
腹が伸びきるにはまだ時間がかかりそうなので、他のタンクも回ると、
ヒメトンボはアチコチでバンバン羽化中でした。

  
結構驚いたのは、かなりの数のミヤコヒキガエル(左)がタンクの中を
泳いでいたこと。ここが繁殖場になってるのね。
ホオグロヤモリ(右)はここも闊歩してて、トンボを狙ってる雰囲気でした。

  
さらに別の場所も回ると、ここでもヒメトンボ(左)は羽化中。
期待していたハネビロトンボは、目の前で羽化殻(右)を残して飛んでいった
個体がいただけで、羽化シーンには出会えずでした。

  
羽化のために上陸してきたらしきイトトンボのヤゴ(左)も発見。
この島の面子から考えると、これはおそらくアオモンイトトンボになるかな?
このタンクでも、多数のミヤコヒキガエル(右)が浮いていたりします。

  
その中に、愛を育んでいるカップルも発見!
やっぱりこの場所で繁殖しているんですねぇ。元来小規模な水辺は少なく
大きな池とそれをつなぐ水路ばかりのこの島では、
こういったタンクも貴重な水環境になっているようです。

  
タンクの中には無数のマツモムシ類(左)がいました。種類なんてわからんだろうなぁ。
そして、ひそかにお初の出会い、フタホシコオロギ(右)にも出会えてチョイ感激。

  
さて、そろそろということで最初のタンクに戻ってみると、先ほどの個体は
ちょうど腹が伸び切って翅を開いたあたりでした。
こうやって見ると、腹が極端に細くはないので、こいつは憧れの
コフキオオメトンボ♂なんですね!やったぁ!

  
もう1匹の個体も、翅を広げたところでした。
こちらはさらに腹が太く、コフキオオメトンボ♀の様子。
いきなり♂♀両方とも羽化シーンの撮影に成功です!
いやぁ、AM3時起きで頑張った甲斐がありました(>_<)!
ちなみに、帰宅後いろいろ調べた結果、本種の羽化シーンの記録は
ほとんどないみたいなんです。もしかして貴重なのか?

  
見ているうちに、♂の方はフワッと飛んで(左)、少し上の草に止まりました。
危ない危ない、やはり5時起きとかいっていたら見損ねていたんですね。
こうなったらやっぱ、ウミアカトンボも羽化が見たいよねぇ、
ということで他の場所もまわると、ここでもヒメトンボ(右)が多数羽化。

  
羽化シーンは撮り損ねましたが、ハラボソトンボ(左)も何匹か羽化してましたし、
ウスバキトンボ(右)も羽化していたりしましたが、
結局ウミアカトンボの羽化はこの日は見つからずでした。
ヤゴも捕れなかったし、ちょっとした端境期になるのかな?

  
さてさて、その後日の出と共に懲りずに神社に突撃。
すると、なんといきなり真っ白なコフキオオメトンボ♂が登場するも、
ビュンビュンと2度ほど無軌道に飛んだだけで姿を消しちゃいました。トホホ。
結局この日網に入ったのは、アメイロトンボ♀(左)ばかり。
半べそかきながら引き上げようとすると、コサメビタキ(右)が姿を見せました。

  
その後、上空を何度も舞うミサゴ(左)を見ながら、今朝方の夢のようなタンクへ。
すると、大きなナイルティラピアの死骸(右)が浮いていてちょいビックリ。
このサイズがここで生息してたの?ってか、どこからやってきたのかい?

  
んで、羽化した個体はというと、やはり暗いうちに飛び去ったものらしく
羽化殻が残されていたばかりでした。早起きして本当によかった。
それなら近くに他の個体がぶら下がっていないか、と結構丁寧に探すも
そちらの方は全く成果なし。明るすぎるのかなぁ。

  
その後、道端でハマヤマトシジミを数匹見つけてしばらく追いますが、
ちょっと雲があったからか全然翅を開いてはくれず。
またあとで挑戦しなおすか、ということで移動することにしました。


次へ⇒

topへ⇒