予想外の島旅@〜傷跡に泣く〜 09.10/16
  
<2>南大東島各地 続き

  
さて、さらにうろつくと、畑の中にムナグロ(左)を発見。その後も、
ウミアカトンボ(右)は何度か遠くに出るものの、全く近づけないんです…

  
うろうろしていると、アチコチ畑の周辺にふしぎな貯水タンク(左)があることに気付きます。
よくよくみると、覆いの外れているようなタンクにはウスバキトンボ(右)なんかの
羽化殻も多数あって、これは面白いんじゃないかなぁ、ということでじっくり見てみるコトに。

  
ふと見ると、ミヤコヒキガエルなのかな?上陸直前のオタマジャクシ(左)も
いました。小さなヒメトンボの羽化殻(右)はベタベタとあちこちについています。

  
と思っていたら、羽化失敗の個体(左)もいてビックリ。
近くでは、テリを張っている♂(右)もいて、ちょいと賑やかな感じでした。
このあたり面白そうだね、などといいつつ周辺の草地を歩いてみると…

  
……うわっ、あちこちにウミアカトンボがいる!
そこいらの草の上にポツポツとウミアカトンボがとまってるんです。
数十はいるでしょうか。O氏と二人大興奮!
これがメッチャクチャ敏感で近寄れない&強風であおられ続けて揺れまくりという
どうしようもなく厳しい条件でしたが、粘ってなんとか撮影。

  
その後も周辺をうろついて、結構な数はみれたのですが、
O氏曰く「平等な色だね」、ということで、これが徹頭徹尾全部未熟。
見るには見れたが、真っ赤なのが見たい!
ということで、ウロウロキョロキョロさらに歩き回ることに。

  
草間から怪しげなシジミチョウ類(左)も飛びました。多分、ハマヤマトシジミかな?
近くには、熟したクサトケイソウの実(右)も発見。食ってみると、
きっちり甘くてけっこうイケました。ま、パッションフルーツなわけですからね。

  
草地には、えらく色鮮やかなハチもご登場。こりゃ見事な配色で。
こりゃ大珍品の特産種かと思いきや、後で調べると、クロスジスズバチという
種類で分布には本州も含まれていて二度ビックリ。

  
さて、その後、いくつか他の貯水タンクをのぞいていくと、中には
ウスバキトンボ(左)をはじめ、結構多種のヤゴが見えて期待が高まります。
少し距離がありましたが、ふわっと飛来したギンヤンマ(右)が飛来して産卵をはじめたり、
これはこの島のトンボ類の貴重な生息地になっていそうな雰囲気。

  
うろうろすると、他の場所でもウミアカトンボ(左)はポツポツと見つかりました。
面白かったのは、道端で野生化していたサツマイモ(右)。
そっか、このあたりじゃ普通に野生化したあげくに花が咲けるんですね。

  
しかし、真っ赤なウミアカトンボは出現せず、やはり島にもともとある池の方に
いるんじゃないか、ということで再度そこらへんをうろついてみることに。
アダン(左)の茂る湖沼地帯をうろうろすると、アオモンイトトンボ(右)なんぞ登場するも
結局やっぱりトンボは妙に少ないということを再確認するばかり。むむむ。

  
O氏と二人うなっていたら、ベッコウチョウトンボ(左)が登場。
しかし、これがえらく黒っぽくてかっこいいんです!
おおっ!と思ったものの、一度だけ高い枝先に止まったほかは、数匹がひたすら
高くを舞うばかり。飛翔写真をと思っても、こんなの(右)しか撮れず終いでした。

 
さてさて、夕暮れ時になったので、狙いをつけていた神社に戻り、
うろうろすると、アメイロトトンボの未熟♀がご登場。

  
朝と同じ個体でしょうか、キビタキ(左)がまた登場したり、ダイトウヒヨドリ(右)が
何度も飛交ったりする中、勇んで黄昏飛翔性のトンボと格闘しますが、
何度かオオメトンボ系の怪しいのが飛ぶも、猛スピードでどうにもこうにも。
条件が抜群に悪くなったからなのか、全然テリ張ってくれないんです。トホホ。

  
さらに粘ると、ようやくGETしたのはアメイロトンボ♀(左)のみで、
期待していた辺りはまるっきりのスッ空ぶり。
涙濡れつつ引き上げようとすると、ダイトウオオコウモリ(右)が登場するも
すでにものすごく暗く、粒子荒々の写真が1枚撮れただけでした。

  
その後、飯食っていつも通り海岸近くを散策。
すると、ワモンゴキブリ?の幼虫(左)やら、アフリカマイマイ(右)やら、
期待しちゃいねぇってあたりばかりがご登場。

  
海岸では見慣れないカニ類(左)を発見。オオカクレイワガニかな?
その後もイマイチ成果なく、諦めて宿に帰ったら、窓枠にヤモリ類(右)を発見。
あとで帰って調べると、これってオガサワラヤモリなんですねぇ。
大東島にもいるなんて知らなかったなぁ…
といったあたりで、初日の特攻は終了となったのでした。

というわけで、本当に予想外の展開に涙涙の初日でした。
こういった海洋島では、台風の直撃食らった直後は一時的にな〜んもいなく
なることがあるというのは知っていましたんで、O氏共々台風の通過時は
ドキドキしながら見ていたんですが、特にニュースにもならず、
それならば通っただけで被害は少なかったろうと思ってたんですが…
…こんな離島、死人でも出ないとニュースにならないだけなんですね(ToT)
あちこちでトタン屋根が剥がれ飛び、人里はなれた廃屋はペシャンコになり、
そこいらの林という林が葉っぱがなくなってスカスカ、倒木だらけでゴジャゴジャ。
宿の人が「数十年ぶりだねぇ」というほどの被害なんですから、
もはや笑うしかないという状態です。
実際問題、トンボも蝶も、ウソってくらいに少なかったし、
O氏と二人でオリオンビール呑みながら作戦会議もするも、もうお手上げ状態。
さてはて、この島の挑戦はあと2日。果たして成果がありますかどうか(^^;


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