アカネ修行@〜丹後学習編〜 09.10/11
  
<2>丹後地方各地 続き

  
さて、さらにうろついていくと、咲き残りのキクモ(左)も発見。
秋の深まりを告げる、ヤクシソウ(右)もあちこちで咲いています。

  
木陰では、交尾中のオオアオイトトンボ(左)にも逢えました。
ウラナミシジミ(右)なんかも飛んでいる中、頑張ってアカネ類を見ていきますが、
やはりここでも見つかるのはアキアカネばかり。そうだよなぁ。

  
フワリと登場したヒメアカネ(左)に心底ビビらされたりもしました。
この場所で、顔が白いのが出たら驚くっちゅうねん!
こちらもビックラこいたのは、もう10月なのに複数飛交っていたオニヤンマ(右)。
結局写真は、高い枝にとまっていた個体しか撮れなかったけど証拠にはなる?

  
えらく小さな株ばかりでしたが、ミズワラビ(左)も発見。
これでもかというほどにものすごい花盛りのヤマハッカ(右)も見つかったりします。
ここで驚いたのは、いきなり足元からすごいイキオイで飛び出したヒメクイナ。
うそっ!と驚きましたが、当然のようにそのまま一直線に飛んで消えた
んです。ライファーなのに、遠目の1枚くらい撮らせてくれてもイイジャンよ(T_T)

  
諦めきれずにウロウロすると、なんか中途半端な模様のアキアカネ(左)に続いて、
妙に淡色の怪しいアカネ類(右)が登場。
……うわっと、こいつ、オナガアカネ♀じゃんか!

  
ということで、ようやく出会えた飛来アカネに大興奮!
影が薄くなるんじゃないかというくらいバシバシ撮りまくりました。
数年通って成果ナシだったけど、やっぱりここには飛来アカネは来るんですね!
しかし、お久しぶりですが、長い産卵管がやっぱり面白いですなぁ。

  
その後、調子に乗ってうろつくも成果なく、悔しいので朝っぱらの水田地帯を再訪。
車を降りてすぐ、クモの巣にかかったモンシロチョウ(左)を見つけて、一応撮っとこうかなと
やっていると、初手からすぐ近くに怪しい影(右)。
おっと、今度は、オナガアカネ♂です!
大興奮するも、この遠目の1カットだけで逃げられちゃいましたが、これは来てるぞ〜!

  
そう思って探索範囲を広げると、シロバナサクラタデの群落(左)があったりします。
面白かったのは、稲の落穂から芽が生えている(右)のをみつけたこと。そうだよな、
本来こうやって育っていくべきサイクルなんだよな。
などと感心しながら歩いていると、怪しげな網を抱えた人たちに遭遇。
「どうですか?」と声をかけると、「今年は大ヒットですよ!」
…………え??

  
というわけで、慌ててそちらに行くと、あやしげなアキアカネ(左)に続けて、
いきなりタイリクアキアカネ♀(右)が登場!ホントだ、いた!
それも赤色♀なので、超大興奮しながらバシバシと撮影♪
「ずっとあっちの方で探していたんだけどほとんどいなかったんですよね」と言うと、
「ああ、あの辺りねぇ、アカネ類多いでしょ。私も昔はあっち探していた時期もありますよ。
でも、あのあたりはアキアカネばっかりで、飛来モノは全然いないんです」
…ってことは、的ハズレな場所で無駄足踏んでいたってことですか(^^;)?

  
探すコツを教わって、いざと歩き出すと、初手からオナガアカネ♀(左)、
オナガアカネ♂(右)と連続してご登場して、もう大興奮♪
プロの方はとっくにご存知のことかもしれませんが、オナガアカネは水路沿い、
タイリクアキアカネは水田の中の水たまり付近にいるんだそうです。
んで、アキアカネの多く舞う陽だまりにはどちらも集まらないんだとか。
今後、探してみようと思う人は、ヒントにしてくださいネ☆

  
その後もうろつくと、オナガアカネ♀は何度か登場。しかし、この頃から
一気にまた天気が悪くなり、薄暗くかつ肌寒くなってきます。むむむ…

  
のんびりしているトノサマガエル(左)なんぞ見つつ歩きますが、
アキアカネ(右)はすっかりお休み状態になって来ました。こりゃまずいかな?

  
そう思っていると、またタイリクアキアカネの赤い♀が登場!
まだ案外と素早くて撮影は難儀しましたが、バシバシ撮りまくりました。

  
さらに粘ると、別の場所でもタイリクアキアカネ♀(左)に続いて、
色づいた♂(右)にも遭遇。♂はさらに敏感で、1ショット撮れただけでしたが…

  
その後、日没までさらにしつこく歩き回って、タイリクアキアカネ(左)、
オナガアカネ(右)ともに数匹だけ追加撮影に成功。♀ばかりでしたが。
驚いたことに、タイリクアキアカネの♂も何度か出るんですが、
こちらは普通のアキアカネがすっかり寝ている状態でも敏感で飛んで逃げるんです。
よく考えたら、本来は大陸のもっと寒い場所にいるんですものね。
普通のアキアカネよりも寒さには強いってことかな?
いずれにせよ、そんな状態でもこれだけ見れるんですから、
今年は相当数が飛来しているようです。やはり大ヒットなんですね。

  
やがて、とっぷり日が暮れて、アキアカネの睡眠(左)があちこちで見れる頃に
ようやく私もギブアップ。引き上げていく途中の山道で、
いきなりイノシシの子ども(右)に出会って驚いたりもしつつ、
さらに夜の湿地巡りをしてみましたが、こちらは成果なく終了したのでした。

というわけで、予想外の大ヒットな一日でした。
正直、今年も空振りだろうなぁ、という程度にしか考えていなかった
のですが、タイリクアキアカネ&オナガアカネの両者とも
♂♀あわせて見れましたから、本当に嬉しい限り。
そして、今まで結構的外れなトコロを探していたという痛恨の事実も
ようやくわかったというわけですね。
飛来アカネ、なんて遠くから飛んできちゃったんだから、どこに出ても
よさそうなものだけど、どうやら例年見られる区画は比較的一定なようです。
これもまた不思議なモンですね。
さて、この夜、本当はこのまま居残って再挑戦するのがアタマいいのは
わかりきっていたことではありますが、散々悩んだあげく、
さらなる挑戦の方に賭けてみることにして、夜半から大移動を開始したのでした。
それが吉と出るか、凶と出るかは、乞うご期待で(笑


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