涙の北海道旅B〜予想外な夏日〜 09.7/6

<3>網走周辺 続き

  
さて、少しづつ下っていくと、満開のグンナイフウロの大群落に遭遇。
いやはや、ここまでくると本気で溜息がでますねぇ。

  
ビックリしたのは、突然登場したオオモンシロチョウ(左)。初めての出会いに感激するも、
モンシロチョウとも思えぬ高速で花から花へ飛び、そのままビュンと消えちゃいました。
残ったのは、この証拠写真にもならない1枚だけ。トホホ。
近くでは、モンシロドクガ幼虫(右)がヤマブキトラノオの花を食ってました。これも食うんだ。

  
その後、何気なく道端のコンロンソウ(左)を見下ろし、
「こいつも撮っといてあげなきゃね」とカメラを向けてみたら、
O氏が「あ!花の上のオレンジ色!こいつは正解に違いない!」と絶叫。
よくよく見ると、そこにはカラフトタカネキマダラセセリ(右)が鎮座していたのでした。

  
嬉しい出会いに、大興奮しながら追い掛け回しますが、こいつが敏感な上に
高速で飛ぶもんで撮影は四苦八苦。それでも粘ると、吸密もアップで撮影成功☆

  
その後もチョロチョロ飛びましたが、なんどか葉上でのんびりしてくれたので
感涙にむせびつつ、バシバシと撮りまくりました。いやはや、きれいな蝶じゃないですか。
長年憧れていたので、この出会いは本当に嬉しい限りです☆

  
さらにうろうろすると、林道沿いではミヤマオダマキ(左)も咲いていました。
ナンテンハギ(右)もありましたが、アサマシジミは当然ながら姿はあらわさず。

  
さらにうろうろすると、フラフラとヒメウスバシロチョウ(左)が登場。葉上でのんびりして
くれたので大喜びで近づくと、う〜ん、なんかハンパに羽化不全じゃん。
ま、ユリの花粉でお化粧している辺りはなかなか清楚けど。
そんなこと言っていると、ヤマブキショウマで吸蜜中の個体(右)にも遭遇。こちらは新鮮♪

  
誉めたら気を良くしたのか、この個体は花上で吸密しつつ、全開翅も披露して
くれたのでした。いやはや、なんとも嬉しいサービスじゃないですか♪。

  
近くをウロウロすると、不思議なスタイルのシロオビヒメヒカゲ(左)にも遭遇。
これなんか違和感あるでしょ?よく見ると左後翅だけが極端に小さいんですよ。
これまた面白いスタイルのヒラタシデムシ(右)にも出会えました。

  
最後にフワッと飛んだのは、越冬明けのクジャクチョウ。厳しい冬を乗り切ったのね、
とエールを贈りたくなるほどのボロッぷりでしたが、嬉しい出逢いです。

  
ちょっと移動してやってきたのは、小さな池のある場所。
水路沿いには、エゾカワヂシャ(左)が咲き、水中ではバイカモ(右)が揺れていましたが、
手を入れてみるとものすごい冷たい湧水で、とてもトンボは期待できない雰囲気。

  
予想通り、歩き回ってもカワトンボの1匹も出ませんでしたが、
チシマアザミ(左)やら、ホソバノヨツバムグラ(右)やら、素敵な花との出会いがありました。

  
さらに移動してきた林道沿いの小さな水たまりでは、エゾアカガエルを発見。
色の薄い個体(左)と、えらく濃い個体(右)がいましたが、これって雌雄差?

  
道端になぜかエゾトンボ(左)が落ちていたのでバシバシと撮影。
上空を飛ぶ個体も多かったのですが、さすがに飛びモノは撮れませんでした。
かわいいミヤマハンミョウ(右)もいたり、素敵な出会いを堪能した後で、
飛行機までの僅かな時間、再度最初に行った池に再挑戦することに。

  
水辺をんゾ着込むと、いきなり登場したのは、大量のタマゴを背負ったコオイムシ。
それも、よくみると1匹孵化中なんですけど…
タマゴ背負った個体は久しぶりなので、撮りにくい条件でしたが、頑張ってバシバシ撮影。

  
あたりをうろうろすると、ジョウロウスゲ(左)やらエゾウキヤガラ(右)やら、
面白そうな湿生植物は多数なのですが、やはりトンボ類は極少ない様子。

  
今回の旅ではお初のオオヨシキリ(左)にも会えました。コヨシキリはあちこちで
鳴きまくってるのに、オオヨシキリはこれっきり、なんて本州とは間逆だなぁ。
水中には、ヒロハノエビモかな?面白そうな水草(右)もたくさん茂っていました。

  
さて、気合を入れて水辺を探索しますが、やはり見つかるのはオツネントンボ(左)と
マンシュウイトトンボ(右)ばかりで、他のトンボは皆無。やっぱそうなんね。
今回はトンボ方面は本当にたくさんの宿題を残してしまいました。トホホホ。

  
最後に、かわいらしエゾアカゲラ(左)が登場してくれたあたりで3日間の
無謀な挑戦もフィナーレに。道端のクジラグサ(右)など撮影した後で、大慌てで
女満別空港へ急いだのでした。この後の顛末は文末で(笑

というわけで、最後になって結構楽しめた一日でした。
空振り続きのトンボをスパッと切り上げて、蝶方面に転換したあげく、
神様の裏目をかいて、予定外の方向に動いたのが良かったのかな?
というわけで、宿題は大量に積み残してきましたが、
思う増分楽しめた北海道旅となりました。またリベンジは必須ですな♪
Oさん、来年こそはウハウハ目指して頑張りましょう(>_<)!
ちなみにこの日はこの後、余裕を持って空港へ向かい、羽田乗り換えで関空に飛び、
最終電車でギリギリ帰宅するというスケジュールになっていたのですが、
その日の昼間に関東で豪雨があったとかで、「羽田空港が混んでいるので
飛行機が遅れます。乗り継ぎは…多分大丈夫ですが…」という全く予想外の展開に。
結局、登場便は50分近く遅れて離陸し、羽田では係員に着いてひた走るハメに。
さらに羽田発の飛行機も30分遅れになったもので、関空についたときは
自宅へ帰る便どころか「大阪行きの最終が出ます!急いでください!」という声を聞きつつ
これまた駅まで突っ走るハメになり、さらにそれでも行けたのは大阪まで。
しょうがないので、駅前の漫画喫茶で夜を明かし、始発新幹線に飛び乗って
なんとかかんとか無事に出勤できたのでした(^^;
その結果、見事に体調を崩してHPの更新も遅れまくった次第。
みなさん、飛行機旅は余裕を持ってプランを組まないと、こうなっちゃいますよ(笑


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