涙の北海道旅A〜本命不在な日〜 09.7/5

この日は、北海道旅2日目。網走方面挑戦日です。
初手はということで、面白そうな情報をいただいていたチミケップ湖から
スタートし、何箇所か転々としながらウハウハな成果にむせび泣く日
………となるハズだったんです、本来は。
しかし、天気予報を嬉しい方向に裏切って、すっきり爽やかな青空も
出てくれたというのに、なんだか本命方面は空振りばかり。
もちろん素敵なオマケはありましたが、O氏ともども頭を抱えるほどに
見事な空振りが続いた、そんな涙な一日でした。
やはり、北海道はナメてかかっちゃいけませぬ(^^;

<1>チミケップ湖周辺 

  
というわけで、早朝からやって来たのはチミケップ湖。
「こんな早く歩き始めてもしょうがないんだけどね」などといいつつ、5時過ぎからウロウロ
したのは、北海道の夜明けって早いんですよ。4時には普通に明るいから目が覚めて…
んで、歩きはじめるとさっそく咲き残りのクリンソウ(左)を発見。湖畔には咲き始めの
コゴメグサ類?(右)もありました。こちらはかなり自信なし。

  
うろうろすると、なんか面白そうなキノコ類も見つかりました。
O氏に毒キノコ?と聞くと、多分大丈夫との答えでしたが、鳥アタマな私は
その場で教えてもらったはずの名前をすっかり失念。なんだったっけかな?

  
エゾタツナミソウ(左)も鮮やかに咲いている株がいくつもありました。
そして、この早朝から活動しているトンボがいる!と驚いたら
それはオツネントンボ(右)だったりとか。そうか、キミは寒いのには強いわな。

  
うろうろと歩き回ると、ネムロコウホネが一面に咲いている場所を発見。
ちょい距離がありましたが、久々の出会いに嬉しくなりつつ、バシバシと撮影♪

  
そこで登場したのは、カラカネトンボ。何度も近くでホバリングしたりしてくれるんですが、
私のデジカメだとこんなピンぼけが数枚撮れただけ。とほほ。
それでは捕獲してやらせ写真を、ということでO氏が網を構えると、ス〜ッと遠くに
動きやがって、諦めて引き上げようとするといきなり目の前に再登場する、
そんなイヤガラセのようなパターンを何度も繰り返しやがりました(^^;

  
粘りきれずにギブアップすることにした理由の一つは、小さなアブ類(左)。
網を構えて待っていると、こいつがワンワンと頭の周りを飛びまくって、何箇所も刺され
るんですよ。しばらくして振り返ったら、待機中の大群が自分の後ろの葦原に
ゴマを撒いたように止まっているのには心底ゾッとしました。
というわけで、諦めて引き上げると、道中でヤナギトラノオ(右)を発見したり。

  
林道を歩くと、コウライテンナンショウ(左)の咲き残りが1株だけありました。
北海道まできたんだから珍品かと思ったら、普通のコウライなんですね。逆に意外です。
近くの木立には、猿どころか大人が腰掛けられそうな巨大なサイズの
コフキサルノコシカケ(右)もみつかりました。

  
歩いていくと、道端にシロオビヒメヒカゲ(左)も登場してくれたり、こちらも
お久しぶりのサッポロフキバッタ(右)がいたりします。

  
なんだかえらく小型かつ丸っこいヒラタシデムシ類(左)もいました。お名前は?
近くではコイケマ(右)も花芽をたくさんつけていたりします。

  
なんだか面白そうな花の咲き残り(左)も発見。え〜と、名前はなんだっけ…
スタイルが独特なケマダラカミキリ(右)にも出会えました。

  
少し驚いたのは、ハシドイが大満開だったこと。
昨日の釧路湿原では、まだまだ硬い花芽でしたから、季節的なズレは相当なものです。
どうやら、やはり釧路辺りというのは北海道でも特段に寒い場所みたいですね。

  
やがて、道端にシオカラトンボ(左)が何匹も舞うようになりました。
昨日はこれが1匹も会いませんでしたから、やはり寒すぎたのは確実みたいですねぇ。
そんな話しつつあるくと、交尾中のミドリカミキリ(右)にも会えました。

  
さてさて、面白そうなイヌスギナ?(左)が群生する辺りを歩くと、
かわいらしいミズスマシ類(右)も発見。これはオオミズスマシでいいのかな?
んで、なんとここでエゾコヤマトンボがブンブン飛び交っていたもので、O氏が網を
握り締めて対決を挑みますが、これがなかなか強敵なんです。
どうしようもないほどの超高速で、O氏曰く「これは100km出てるぞ」。

  
あたりをウロウロすると、オツネントンボ(左)が再登場しました。
ふと水中をみると、かわいらしいエゾトミヨ?(右)が何匹も泳いでいてビックリ。
水上からだとロクに証拠写真も撮れず、地団駄踏むことになりましたが(^^;

  
そうこうするうちに「おっしゃ!入った!」とO氏の絶叫がこだまします。
いそいそと駆けつけると、立派なエゾコヤマトンボ♂が鎮座してました。さすがですぅ。
というわけで、さっそくやらせ写真をバシバシと撮影♪

  
次のチャンスがいつ到来するか分からないのでもう2枚ほど掲載しましょう。
昔の図鑑では生態写真がなかったほどの珍品ですが、それもそのはずです、
このスピードで飛翔写真はムリだし、広い湖なんかじゃ静止個体も見つかんないしね。
いやはやしかし、100kmがまったく誇張じゃなく感じるほどの弾丸的スピードで
飛んでたトンボを網で捕れたのは、本当に凄腕だと思います。
目の前を横切るのは瞬間でしたし、早過ぎて次の瞬間には見失うほどでしたから、
例えるなら鉄砲の弾を叩き落すほどの業だと考えればいいわけで……拍手!

  
大満足して引き上げようとすると、羽化不全のシオカラトンボ(左)も発見。
近くの林の中では、ギンリョウソウの芽生え(右)にも遭遇しました。

  
さて、さらに林道沿いにウロウロすると、コウリンタンポポの上でのんびりしている
ハキリバチ類(左)がいたり、帰化種のマツヨイセンノウ(右)があったりします。

  
やがて少し気温が上がりはじめるとどこからともなくエゾシロチョウ(左)が登場。
あんまり白っぽくない個体でしたが、擦れてるわけでもなさそうな…
ちょいとボロですが、春型のサカハチチョウ(右)も登場しました。

  
しばらく歩くと、もう少し白っぽいエゾシロチョウ(左)を発見。こりゃ美人♪
あちこちの葉上にトゲカメムシ(右)が集団で鎮座していたのも印象的でした。

  
黄色いかわいらしい蛾(左)も発見。ヒトリガ系と思ったけど、名前は調査中…
ヤマキマダラヒカゲ(右)もいたり、ちょっとずつ楽しい出会いが増えてきます。

  
さらに小さな林道に入ってみると、かわいらしいエゾシロチョウに何匹も遭遇。
北海道的には普通種なわけですが、これだけ大きくて清楚な蝶に出会うと嬉しくなりますね。

  
キバナコウリンタンポポ(左)も数株だけど見つかりました。
近くでは、のんびり日光浴しているエゾシロチョウ(右)も発見。いい雰囲気だなぁ。

  
花上にはヤツボシハナカミキリ(左)も発見。現地ではヨツスジハナと勘違いして1枚しか
撮らなかったけど、なにげに初撮りさんだったもんで、もうすこし撮っとけばと後悔中(笑
 クロハナカミキリ(右)も愛を語らっているカップルがいました。


次へ⇒

topへ⇒