返す刀で〜四国・小貝母探求〜 09.4/19

<2>徳島県中部某所 続き

  
さて、さらにシツコく他の沢をのぼってみると、道端に怪しい植物を発見。
まだ花芽でしたが、憧れのナベワリ(左)です。結構たくさんありました。
周辺には、これまた予想外のテイショウソウの葉(右)も発見。ここらにもあるのね。

  
ミヤコアオイ(左)はここにもいくつか咲いていました。ふと見上げると、
かなり大満開のシロモジ(右)もなんともいい感じ。
いやぁ、楽しかった。うん、大満足だし別の場所へ転戦しよう!
そう思っていると、ふと斜面の方で桃色の光が目の端を横切ったような気がして
なにげなく見上げた私は、思いっきりフリーズしました。


うっ、うわぁ〜〜!イワザクラだ!
いや、このあたりにあるというのは聞いていましたが、盗掘もひどくて
見るのは難しいということで完全に諦めていたんですが、
こんなとこで会えるなんて。花付きもいい株だし、もっ最高!

  
というわけで、天空高く雄叫びを上げつつ、何枚も何枚も撮りました。
いやはや、なんともいえず美しい花です。
やはり、これは自然の中にあってこそキラリと光り輝くもの。
掘り取って植木鉢に放り込んだんじゃ、そこらのプリムラと大差なくなりますもの。
誰かの庭先でなく、木漏れ日当たる場所で、
いつまでも見れることを心の底から祈っております。

  
というわけで、思わぬ成果にニマニマしながら移動をはじめると、低いあたりでは
アワミツバツツジが大満開に咲いていて、さらに大興奮。

  
ちょっとしょぼい株ですが、ミヤマシキミ(左)もありましたし、
早くも花をつけているアマドコロ(右)も、1株だけでしたが見つかりました。

  
さて、山を降りて移動し始めると、道端にモチツツジ(左)を多数発見。
大満開に咲き誇っているナヨクサフジ(右)もあったり、楽しい出会いが続きます。


さらに道中、面白い事件がありました。車を走らせながら目撃したので、とっさに窓越しに
撮ったこの1枚しか証拠写真がないのですが、なんかものすごく巨大で長い紐状の
ビニールかなんかの塊が、上空からフワリフワリと落ちてきてるんです。
先端が球状に絡まってて、その後に長〜い尾をひくような感じで。
思わず見とれていると、フワフワと落ちてきたこの謎物体は高速道路に落ちて
ビニールが高架に巻きつくようになり、走ってきた車がビビッてるのが見えました。
なんせ走行中の目撃なのでそれ以上のことはわかりませんでしたが、
どうもそれがビニールハウスに使うシートっぽい雰囲気だったんです。
しかし、一体なんだってそんなものが上空から?
事件の詳細をご存知の方、いらっしゃいましたら是非メールください(>_<)!

<3>徳島県北部某所

  
さて、思い切って移動してきたのは徳島県と香川県の県境あたり。
山道を登っていくと、さっそくあまりにも大満開過ぎの見事なシロバナムベを発見!

  
そして、その後でいきなり登場したのは、なんとシロバナハンショウヅルじゃないですか!
それもえらく花付きのよい見事な株ばかり、いくつもありました。

  
数年ぶりの再会にウハウハ笑いつつ、メチャクチャにバシバシと撮影。
以前山梨で見た時は、こいつを狙って必死で登った山頂だったのに、今回は
通りすがりの道端なんですから、なんていうか本当に拍子抜けです。

  
さらに、いい雰囲気のトリガタハンショウヅル(左)も混じっていました。
山頂について、山道を歩き始めると、これまた大満開のミヤマシキミ(右)を発見。

  
ここでも面白い雰囲気のシハイスミレ(左)を発見。そして、ここまでくると
オオタチツボスミレ(右)があちこちに群生してるんだなぁというのは発見でした。

  
セリバオウレン(左)はすっかり実になっていました。
近くには、ボロッボロのルリシジミ(右)も出現。一瞬スギルリだと思いましたよ。

  
うろうろすると、辛うじて花弁の残っているユキワリイチゲ(左)も発見。
そして、その近くで最初に見つけたアワコバイモ(右)はすっかり実になってたんです。

  
ということで、アワコバイモは時期的にはとっくに遅かったらしく、なんとか花が
残っている株もいくつかみつかりましたが、全部しおれる直前という感じ。
てなわけで「小貝母探求」は中途半端に終わっちゃいました(^^;

  
そのかわりに、見つけて驚いたのはクロフネサイシン。ここらにもあるのね。
残念ながら、見つけたのはすべて小株ばかりで、花は1つずつついていただけ。

  
ヒナスミレ(左)も大群落がありましたし、シハイスミレ(右)も紛らわしい
雰囲気の大群落があったりとか、面白い花が次々と見つかります。

  
ニリンソウ(左)も結構な群落がありました。そして、イチリンソウ(右)も数株だけ
咲いていたんですが、なんか花茎が短くて面白い雰囲気の株ばかり。別種みてぇ。

  
ミヤマナルコユリ?という雰囲気の株(左)もありました。
そのあたりでは、フデリンドウ(右)がいくらでもという感じで咲いていていい雰囲気。

  
小さな小さな、ヒメヘビイチゴ?(左)の群落も発見。
よく見ると、エイザンスミレ(右)も発見。これはエイザンの方であってますよね?

  
ここでもテイショウソウの葉(左)はあちこちにありました。結構多いもんなんですねぇ。
コミヤマカタバミ(右)も相変わらず群生して嬉しくなります。

  
途中で驚いたのは、えらく大きなヤマルリソウ(左)。左端の普通の個体と比較
してください。全体に倍くらいのサイズがあります。3倍体?
林の中には、コウライテンナンショウ(右)も咲いていました。

  
さらに山を下って周辺をウロウロしていると、白花のフデリンドウを発見!
普通の青い個体と混じって咲いていましたが、これはなんともいい雰囲気ですね♪

  
そして!
道端で見つけて度肝を抜かれたのがこちら。ユキモチソウです!
四国には結構あると聞いていましたが、本当に合えるなんて想定外。
しかし、じっくり見ると本当に面白い花ですね。どういう意味があるんだろう?

  
沢沿いには、ヨゴレネコノメらしきネコノメ類も一面に群生してました。
花期的にはほとんど終わりかけっぽかったですが、なかなかお見事。

  
斜面の穴の中で泣いているタゴガエル(左)もいたので、久々に引っ張り出して
撮影してみたりとか。それでは、ということで「鯢探求」をここでもやってみることにすると
初手から出てきたのは大きなサワガニ(右)。ここにくると赤色型になるんですね〜。
しかし、右のハサミだけが極端にデカくて、まるでシオマネキだぞ。

  
んで、網を入れてみると、小さなタカハヤ(左)に続いて、いきなり出現したのは
なんとナガレホトケドジョウ(右)なんです。こんなとこにもいるんですか!

  
沢にリリースすると、しばらくボ〜ッとしてくれたので、大喜びでバシバシと
撮影しました。地元で捕れるものと比較すると、若干雰囲気に差がありますね。
んで、この後もしばらく粘るも、サンショウウオはここでも全く当たらず残念。

  
よくみると、沢沿いにはオウギカズラ(左)も何株か咲いていました。
諦めての帰路、山すそで再びユキモチソウ(右)に遭遇して再感涙したりと、
最後まで本当に濃厚な一日となったのでした。

というわけで、かなり濃厚に遊べた一日でした。
狙いのコバイモ2種はハンパでしたし、サンショウウオも空振りでしたが、
アカバナスミレやらイワザクラやらユキモチソウやら
オマケが濃厚すぎて本当に楽しかった♪
このあたりは他にも面白い花が多い地域のようですし、自宅からはそんなに
遠くないので、また季節を変えて再挑戦したいと思います♪
ちなみに、この日はこの後マジメに帰路についたのですが、
途中でちょい眠くなったので、SAで停めて軽く仮眠……と思ったら
目が覚めたら夜中の1時で大慌て。
やっぱりムリが効かなくなりつつあるんだなぁと実感したのでした。
高速道路代\1000というのは実にありがたい制度ですが、
「せっかくだから」と自分についつい言い訳して遠出しまくっちゃうので
ワタクシの健康面的には非常によくない制度ですね、間違いなく(笑


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