奥広島突撃〜またぞろ鯢探求〜 09.4/12

この日は、いきなり広島県北部まで突撃してきました。
ちょいとした所用があったのも理由なんですが、我ながらバカだなぁと
思いつつも再挑戦したくなった「鯢探求」が大きな理由。
いや、別に今でなくてもいいのに、ていうか他にもいろんなものが
いい季節なのに、などと自分で笑いながらの突撃。
しかも気合が入りすぎて早朝から突撃だったのですが、
予想外の成果僅少なる展開に少し涙ぐんだり、
でも開き直って何箇所か転戦していくと、今度はこれまた
全く予想もしていない成果に仰天させられたり、
まぁ、ワタシ的にはよくある、不思議な展開な一日となったのでした☆

<1>広島県北部某所

  
というわけで、なんか気合が入りすぎて薄暗いうちから沢登り(笑
歩いていくと、あちこちにコチャルメルソウ(左)があります。そして、うれしいことに
期待していたサンインスミレサイシン(右)も次々と登場♪

  
面白いなぁと思ったのは、あちこちにあったニシノヤマタイミンガサの芽生え(左)。
これ、食えるのかなぁ?テンプラにしたら美味そうな質感だけど…
沢沿いには、かわいらしいタチカメバソウ(右)も1株だけ咲いていてくれました。

そうこうするうちに、ちょうど話に聞いていた条件にあてはまる、
いかにもな枝沢を発見。ん〜、ここはよさそうだぞ。
そう思って、大きな石を順番にはぐっていくと…


でた〜〜〜!
予想外に簡単に出現!憧れのブチサンショウウオです!
斑模様がなんともキュ〜ト。そして、思った以上にデカイんです。

  
というわけで、とりあえずそこらの石の上でバシバシと記念撮影。
ちなみに地元兵庫には古い怪しい記録があるだけで、現在は分布していない
ということになっていることもあり、個人的には「憧れ度」が高かったんです。
いやはや、お目通りかなって良かった〜☆

  
その後、水中に入ってもらってバシバシとやらせ写真も撮影。
十分に堪能してリリースし、それではと気合を入れなおして沢を詰めますが…
その後が全く続かないんです。結局この沢も次の沢も追加は捕れず。
卵塊には早いかもしれない、とは思ってましたが、あんだけ頑張ったら
もう少しは見つかってもいいんじゃないかなぁと思うんですが…

  
かわりに捕れたのがコチラ。かわいらしいイワナの幼魚です。
その他は、ヒメクロサナエなんかが少し捕れただけで、かなり長時間頑張りましたが
結局追加は全くナシ。さらに納得いかないのは、多産すると聞いていた
ハコネサンショウウオの幼生が1匹も捕れないんです。
う、う〜ん、どこか根本的な部分でテクニック的に勘違いがありそうだぞ…

  
小さくて面白げな巻貝(左)なんかもみつかりましたが、
オマケで期待していたムカシトンボも全く空振り。むむむ〜。
スギタニルリシジミ(右)は何匹か出現してくれましたが、この日はまた
初手から気温が高かったからか、ご開帳はまったくありませんでした。

  
それでは、早春の花狙いで登ってみよう、と方向を変えますが、
しばらく登ると、道端にあるのはひたすらサンインスミレサイシンばかり。
なんか徹底的に他のが出ないんです。まだ時期的に早いのか?

  
よくみると、ニシノヤマタイミンガサ(左)は頭を出したところでした。
これじゃぁ、山頂まで登ったところであまり追加は期待できない、ということで
再度戻って沢を探索すると、ミヤマキケマン?(右)を発見。

  
沢に網を入れると、なんかおもしろげな卵(左)が捕れました。
え〜と、コオイムシの背中から落っこちたんでしょうか??
そこらの石には、面白げなトビケラの巣(右)もたくさんありました。
石細工みたいで艶やかですが、ヨツメトビケラとかかな?

  
さらに粘るも成果がないので、諦めて引き上げ始めると、満開に咲いた
ミヤマカタバミ(左)があちこちにありました。そして、意外にもヒメザゼンソウ(右)も
かなりたくさんあってビックリ。また花の時期に再訪せねば。

  
スギタニルリシジミ(左)は本当にたくさんいて、アチコチで舞っていました。
さらに、ミヤマセセリ(右)も出現してくれたり、なかなかいい雰囲気。
バシバシと撮りまくりつつ、ふと振り向いたワタシはそこでいきなりフリーズしました。


うわぁ!アナグマがいるじゃん!こっち睨んでる!
いや、もう時間的には昼前ですよ。おまえ夜行性だろ、なにやってんだ?

  
ドキドキしつつ近づくと、彼は全然逃げずに被写体となってくれました。
でも、よくよくみると、頭になんか痛々しいケガがあって、明らかに衰弱してるんです。
連れ帰って獣医さんにでも見せてあげようかとしばらく悩みましたが、
この図体のヤツを抱えて山道を降りるのは、全く暴れないとしても相当困難ですし、
近づくと威嚇するので暴れそうだから、事実上不可能だろうなぁ…
ということで、泣く泣く諦めて、後ろ髪を引かれつつ山を下りました。
元気を回復してくれてたらいいんですけど。

  
車の近くまで戻ってくると、かわいらしいボタンネコノメの小群落(左)を発見。
アップ(右)でみると、なんともいえないかわいらしい造形ですよね。

  
よくみると、1株だけニリンソウ(左)も咲いていました。
あちこちにワサビ(右)なんかもあっていい感じ。
んで、本当はこの後も周辺の沢を徹底的に探そう、なんて計画だったんですけど
最初の空降っぷりに疲れたので、思い切って場所を移動することに。

  
お次に移動してきたのは川沿いの場所。歩き始めると、川沿いなのに
飛び出したのはフタスジサナエ(左)。え、どこにいたんだい?
#よく考えたらダビドサナエでした。うっわ〜、恥ずかしぃ(^-^;
枯草の中を歩くと、タベサナエ(右)は次々と飛び出してくれました。

  
結構ビビッたのは、こちらのモズのはやにえ(左)。そう、クマバチなんです。
こんなの捕まえんだ、そして食うんだ。スゲぇなぁ。
羽化直後っぽい、ニホンカワトンボ(右)も出現しました。

  
桜の花びらに止まるトラフシジミ(左)なんてかわいらしいあたりも発見。
沢沿いの林の中には、ミヤマウグイズカグラ(右)が花盛りに咲いていたりもしました。


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