土砂降りの渓流で〜鯢探求再び〜 09.3/22

この日は、無謀な挑戦を執り行った一日でした。
どうせ天気予報的には絶望的なんだから、鳥も花も狙いようがない。
でもせっかく高知まで来てるんだから、そのあたりでもう1日遊びたいもの。
そっか、それでは四国の方が見やすいという某サンショウウオに挑戦してみよう!
というわけで、「鯢探求」第2段がいきなり決行されたわけです。
この時点でかなり無謀だったわけですが、さらにこの日は天気予報以上の
荒天で、早朝なんぞは天も裂けよとばかりの大豪雨。
さらにトンでもないアクシデントまで続いたりしたのですが、
結局土砂降りの中でも、その後の気まぐれの中でも、
予想以上の成果をあげることの出来た、不思議な一日でもありました。

<1>高知県某所

  
というわけで、早朝、車の屋根を突き破らんばかりに叩く豪雨で目覚めてゲンナリ。
あたりはものすごい濃霧(左)。こりゃぁどうしようもないなぁ。
ということで8時ごろまでフテ寝しましたが、雨は全然おさまらないので開き直って
傘さして、網持って山道を登り始めると、満開のアセビ(右)を発見。

  
登山口には、あちこちに見事なミツマタが咲いていました。
この花は霧の中でも、ちょっと絵になるもんだなぁと思いながらバシバシ撮影。

  
さて、登っていくと道端にたくさん出てきたのは、なかなか見る機会のないオオカサゴケ。
コケの名前なんてほとんどわかなんないけど、これは特徴的だからわかりやすいですね。
ちなみに某本にマズイと書いてあったけど、食べてみる勇気はなかった(笑  

  
さらにうれしいことに、道端に出現したのはシコクバイカオウレン!
可憐な花に感激しましたが、さすがに暗すぎて撮りにくいぞ…  

  
アップで見るとちょい濡れ細ってますが、なんともかわいらしい花ですね。
お次は天気のいい日にじっくり撮りたいものです。

  
周辺にはミヤマシキミがたくさんあって、花芽(左)がついている株も多数でした。
なかには1株だけ、実をたっぷりのせた株(右)もあってビックリ。

そうこうするうちに、目的の渓流に到着しましたが…
当たり前だけど、ものすごい増水。こりゃ濁流だ。
帰ろうかとも思いましたが、せっかく来たのだからと気合を入れて、
それでも怖いので上着とデジカメと荷物は岩陰に避難させて、
濁流に網を突っ込んでみます。そういえば渓流の写真撮り忘れたなぁ… 


んで、1時間以上頑張った成果がコチラ。ブレてるけど。
こんな条件でも捕れました☆
全部幼体で、成体は全く見つからなかったけど嬉しい限り♪  

  
色の濃い個体(左)から、淡くてまだら模様のはっきりした個体(右)までありました。
実は現地では模様があるからブチサンショウウオだろうと思ってましたが、
帰って調べると、これが憧れのオオダイガハラサンショウウオだったのです!
しかし、さらに調べると、四国のものはイシヅチサンショウウオとして分けられたんですね。
う〜ん、本家本元のオオダイガハラサンショウウオにも会いたくなるなぁ。

  
とりあえず、まだら模様がはっきりしてかわいらしい個体から。
これが黒色一色の地味な成体になるのはなんか納得いきませんが。

  
続いて、黒っぽくて、オオダイ風味な色合いの個体(左)と、逆に色が
薄くてウーパールーパー風の風合いのある個体(右)。バリエーション豊富です。
ちなみに、この種類は複数年かけて上陸するんですねぇ。成体も見たかったなぁ。

  
こういう場所ではお約束の、ミルンヤンマ(左)も捕れました。
タゴガエル(右)も出現したり、結構面白い出会いが続きます。

  
満足して引き上げる途中で、小さな沢にも網を突っ込んでみると、
一回り小さな個体が捕れました。こいつ、エラが小さいなぁ。
現地では別種だと思ってましたが、調べるとこいつもイシヅチサンショウウオで
よいみたいですね。サンショウウオも奥が深くて面白い♪

  
てなわけで、一応の成果にホクホクしながら引き上げていくと、道端に
ナンカイアオイ(左)も発見。花のアップ(右)でみると…まぁ、カントウカンアオイ
あたりと区別がつきませんが、なにげに初見の種類なので嬉しい限り。

  
なんか面白そうなコケ類(左)もありました。あ、それとも地衣類になるのか?
なんか線の細いスゲ類(右)が満開になってましたが、こちらも名前はわからず。

  
1株だけでしたが、ユリワサビ(左)もありました。
そして、かなり見事なトサミズキ(右)も発見。まだ先初めだけど霧に映えていい雰囲気。

  
さらに、超ミニサイズでしたが、咲き始めのハルトラノオまで発見!
大満足でニマニマ笑いながら山を降りたのですが、降りきった時点でもまだ
ものすごい濃霧で、さらに一時収まっていて雨も再び強くなってきます。こりゃダメだ…
さて、まだ時間は早いんだけどどうしようか、などと思いつつ
山道を走っていたときのことです。
ガンッ!
突然ものすごい衝撃。慌てて飛び出すと、結構なサイズの落石にぶつけて、
軽く乗り上げるような形になってました。大雨と霧で視界が悪かったから……かな?
車自体は大してへこんでもなかったので安堵したのですが、しばらく走ると
「ガリガリガリガリガリッ」とものすごい異音がしてきたんです(^^;
慌てつつ、大急ぎで下界まで降りてガソリンスタンドに立ち寄ると、
下面を思い切りぶつけたので、ラジエターとファンを支えているバーが曲がって、
ファンが接触して音を出しているとのこと。「ここじゃ手が出ませんが…」と
言われながら、あれこれ苦労して応急処置をしてもらい、
「これで自宅までは帰れますが、必ずすぐに修理出してください!」
と、くどいほどに念押しされました。とほほのほ。
それじゃァ、仕方ないからまだ昼前だけど帰っちまおう。
そう思ったところから後編が始まります(←まだ後編があるあたりがご愛嬌)


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