イキナリ関東@〜ドシャ降りの鳥見〜 09.3/6

この日はなぜかしら、いきなり関東におりました。
なんか数週間前に全く々書き出しをしたような気がしますね(笑
またかいな、というツッコミがきそうですが、なぜか休みが入って3連休になったのと
ちょいとした所用を言い訳にして、前回のリベンジとシャレ込んでみたわけです。
今回はさらに2つの目的がありました。
1つは、前回の挑戦後に飛び込んできたいくつかの鳥情報。
そして、もう1つは、自分の中にある「関東は遠い」というタブーを打ち破ることです。
いままで関東は、直行せず電車+レンタカーという動きしかしたことがないのですが、
ちょいと調べると自宅から横浜が約600km。鹿児島より断然近いハズなんですよね〜。
というわけで、かなり意気込んでいましたが、天気予報はかなり最悪。
さすがに延期しよう、と思っていたのですが、翌週末の長期予報が載っている
サイトを発見してみてみると、なんと翌週末の予報も全部雨。
「延期して降られたら寂しいから特攻しよう!」。そう決めたのは前日の午後3時
という、いつも以上に無謀なスタート。さてはて、どうなりますやら(笑
#下記珍鳥はほとんど抜けたらしいので、無修正版でアップいたします

<1>都内某所

  
というわけで、早朝に到着したのは都内某所。密かに道中で、新名神に迷い込んだ
あげく、自分のカーナビにはそのルートがないのでパニクッて遅れたりしたわけですが(笑)、
小雨の予報を裏切ってかなりの雨の中、到着した某所では、
さっそくお目当ての鳥に遭遇。憧れのオオコノハズクです!
いやぁ、今まで縁がなかったから、メッチャクチャ嬉しいですぅ♪

  
さすがにかなりの雨だったので、私以外には鳥屋さんは1人だけ。
といっても、このドシャ降りの平日に他にいるのか、というのがスゴいわけですが(笑
しかし、夜明け前に着かなきゃ寝っぱなしだよ、との話を聞きつつ、到着が7時半頃に
なってしまったのに、さすがに相当薄暗いからか、何度か目を開けてくれたんです。
ちょいと半開きではありましたが、こいつはマジでラッキー♪

  
しばらく見ていると、カラスの声なんかがする度に結構キョロキョロしてました。
さすがにメチャクチャ暗いので、デジスコだとSSがなんと2秒でしたが、
相手があんまり動かないのでなんとかかわいらしいあたりもバシバシ撮影成功☆
やがて彼が本格的に寝始めたので、別の場所へ移動することにしました。

  
お次にやって来たのは、皇居のお堀。今年はセグロカモメ類が面白いらしい、
というのでさっそく探し始めますが、この頃にはかなりの豪雨になってきて、
はっきりいって撮影どころじゃありません。中には怪しい個体もいたんですけど…

  
じっくり探していると、噂のカナダカモメらしい個体(左)もいました。
しかし、この時点でSSは1/6秒とか。グングン泳ぐ個体を撮影できるはずもなく、
羽ばたき(右)も見れたものの、なにがなんだかわからん状態。トホホ…

  
コブハクチョウ(左)も何羽かいて、かわいらしい感じでした。
うろうろすると、ヨシガモ(右)もいましたが、もはや撮影不可能状態。

  
そうこうしているうちに、キンクロハジロの群れの中になんか怪しい個体(左)を
発見。見てるといきなり羽ばたき(右)も見せてくれたりしましたが、
じっくり見ていると、これは一応普通のキンクロハジロ♀の白色部の大きな個体ですね。

  
なんだ、噂はウソだったんか?とか思いつつ、さらに豪雨がひどくなってきたので
引き上げようとしたら、別の場所でなんか怪しい個体を発見!
今度こそ間違いありません、噂のクビワキンクロ×キンクロハジロ雑種です!
クビワキンクロはまた見る機会があっても、これは二度とないだろうということで
今回とても楽しみにしていたのですが、しかしさすがにこの状態ではどうもなりません。
至近距離を泳いだ時(左)は、暗い場所なのでSSが1/2秒。明るい場所(右)でも1/6秒で、
幽霊よりも若干マシに撮れたのはこの2枚だけという体たらく。
しばらく粘りましたが、幽霊写真だけ増えるばかりで、さらに最後にこの個体はグングンと
奥に泳いでいきやがったので、諦めて引き上げることにしたのでした(ToT)。

その後、本来は小鳥系で狙いたい場所がいくつかあったのですが、
さすがにこの雨だとチョロチョロ動く鳥はどうしようもない……
そっか、それならいっそのこと動かない鳥ということでカモメ系はどうだろう?
そんな極めて浅はかな思考回路の結果、一気に銚子へ動くことに(笑

<2>銚子港周辺

  
しかし、その思考が甘かったということは現地で痛いほど思い知りました。
そう、こんな荒れた天気の日なんだから、銚子だと雨+暴風に決まってますよね。
というわけで、車を止めて傘さして出た瞬間、コレ(左)なんです。瞬間オチョコ。
横殴りというか、真横から降ってくる雨の中、それでも必死で
カモメ類(右)を見ていきますが、撮影どころか観察すら困難な状態…

  
しょうがないので、車の中から直接観察できる場所に的を絞って動いていくと、
ドシャブリの中でも、ウミネコ(左)やら、セグロカモメ(右)やらは結構元気。

  
じっくり見ていくと、なんか謎の個体(左)もいました。あまり見ない羽色ですが、
小さいし、ウミネコ幼鳥?でも風切りが淡いナァ。セグロカモメ系なのか?
じっくり見ていくと、すっかり夏羽なオオセグロカモメ(右)もいました。悪人顔だなぁ。

  
うろうろしていると、スズガモの群れ(左)もいましたが、じっくり中を観察することは
出来ずに残念無念。角度が悪くて雨が吹き込むんですもの。
うろうろしていると、カモメの群れ(右)を見つけて、じっくりと観察するも、
クロワ君はどこにも混じっておらず。むむむ、やっぱり今回も空振りかいな。

  
ここでも、夏羽のオオセグロカモメ(左)がいました。
そして、えらく全体に色黒のワシカモメ1W(右)も発見。どす黒いナァ。

  
全体にえらく白っぽいセグロカモメ系幼鳥(左)もいました。
おそらくこれはモンゴルカモメなんだと思いますが、詳しい方教えてください!
近くには、羽がボロボロで全然識別不能な個体(右)も発見。オオセグロ?

  
そうこうしているうちに、ちかくになんか怪しい個体(右)を発見。じっくり見る前に飛んで
しまいましたが…カナダ?とも思ったけど、一応これはセグロカモメの範疇かな。
それと、帰ってから気付いたのがこちらの個体(右)。ワシカモメにしちゃ華奢だし、
足の色がきれい。これって、噂のアイスランドカモメ1Wに似てますが、どうでしょ?
ちょっと初列が短いのかナァという気もしますが…

  
さらに移動していくと、驚いたことに、この豪雨の中でも、多数のカモメ類が海上を
すごい勢いで飛び交っていました。どこに餌があるというんだ、この状況で?
飛びモノ撮ろうとしばらく粘りますが、車から出ては狙えない状態なので泣く泣く断念。
ミツユビカモメも混じっていたんで、なんとか撮りたかったんですけどねぇ。

  
けっこう驚いたのは、このドシャブリの中、あちこちにできた水たまりの中で、
かなりの数のウミネコやユリカモメが水浴びしてたんです。
なんでこの土砂降りの雨の中で?しかもそのドロドロに濁った水で?

  
うろうろしていると、カモメも近くに結構いて、成鳥(左)や、1W(右)なんかも
至近距離で撮れました。もちろん、ここにもクロワ君はいませんでしたが。

  
うろうろすると、ミツユビカモメ成鳥(左)が、ゴミの上でたたずんでました。
そして、かわいらしい1W(右)も近くにいたので、喜んでバシバシ撮影☆
ひそかに1Wは撮るのは初めてです。なんか若いなぁって雰囲気の配色ですねぇ。

  
さらにうろうろすると、案外とシロカモメが多いことに気付きます。
結構分かりやすい個体(左)から、ギョロ目でなんか怪しい個体(右)までいましたが、
こうやって見ると、案外バリエーションがあるもんなんですね。

  
このあたりにもよくわからないのはいました。
いずれも嘴がかなりピンクですが、ワタシには解読不能。
嘴の色を無視すれば、左がワシカモメ、右がセグロカモメに近い気もしますが、
全く分かりませぬ。まだまだ修行が足りないですネェ。
というか、一度どなたか玄人さんについて勉強してみたいものです。

  
さらにうろうろすると、遠くの堤防に怪しい個体(左)を発見!
え!顔ないじゃん!いつぞやの頭のえぐれたセグロカモメかな?
さらにうろうろしていると、打ちあがった?サメ類(右)を発見。種類は何?
んで、こいつを撮影後、とおりがかったトラックに思いっきり水を跳ね上げられて
ずぶ濡れになり、この日の探索は打ち切ったのでした。とほほのほ。

というわけで、予報通りのどしゃ降りな1日でした。
まぁ、ある程度覚悟していたとはいえ、ここまでスゴいと笑えます。
特にお堀での観察時は、狙いの鳥が目の前にいるのに撮影のしようがないと
いうのは、強烈なイヤガラセですよね。まさに涙々。
銚子は嵐でしたし(というか銚子を選んだのがバカだったわけですが)。
まぁ、でもあれこれいっても、あとで写真を見返してみると
あんだけの嵐の中、これだけ遊べたなら充分だったんじゃないスかね?
なんといっても、最初のオオコノハズクは、雨中ならではの幸運でしたし☆
そんなこんなの一日でしたが、この日はそのまま房総方面へ移動し、
カップラーメン食って、8時前には早くも爆睡しておりました。
よく考えれば半徹で走ってきて、雨の中で体力を使い切ったんですから、
当然といえば当然ですね。チャンチャン。


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