播磨巡り〜ささやかな一日〜 09.1/17

この日は、なんとなく播磨地方を巡るという無目的旅。
本当は九州遠征!と意気込んでいたのですが、ちょっと所用で延期したので
前から言ってみたかった場所をチョロチョロ廻ってみるという
最近のワタクシらしき、微妙に無気力風味な一日となりました。
ま、ここんとこ風邪気味状態が続いてもおります故に。
それでも、個人的にはかなり積年の宿題がクリアできてしまったり、
なんかびみょ〜にすごいんだかすごくないんだかわかんない成果があったり
それでもポロポロと楽しい一日になったのは、播磨の底力かな?
我が地元ながら、いやはやさすがというトコですね☆

<1>船越山周辺

  
というわけで、なぜかしら最初に来たのは船越山。ふと思いついたので…
しかし、到着してみると、考えてみれば当たり前ながら、結構雪が積もってます。
んで、そんな中、ぐったりしながらも頑張っているキジョラン(右)をちょっとチェック。

  
いきなり目についたのは、謎の蛾の幼虫(左)。食うのか、キジョランを?
気を取り直して再度じっくり探すと、比較的簡単に、アサギマダラ弱齢幼虫(右)を発見。
このあたりは相変わらず多いようですね。春先になったら、久しぶりに飼ってみようかナァ。

  
さて、今回の目的は、実はとある地中性昆虫だったりしたのですが、
地面をほっくり返そうとしたら……凍ってやがんじゃねぇのかよ(笑
というわけで、よくよくみると、ものすごく魅惑的なツララ(左)。こりゃダメじゃん。
そう思いながらも、凍ってない場所を必死でひっくり返しますが、しばらく頑張っても
出てくるのは色鮮やかなジムカデ類が1〜2匹。そりゃそうだわな。

  
それでも、さすがに諦めようかと思った頃に、いきなり目的の虫が登場!
古代昆虫の名も高きガロアムシです!
実は正月以来地元で何度か挑戦しているのにすっ空振りだったのでこの場所に
来てみたのですが、ほとんど諦めていただけに大感激!
まだまだ小さな幼虫でしたが、やはり奇怪な姿で面白いものです。
メチャクチャ落ち着きなく歩きつづけるので、撮影はメチャクチャ苦労しましたが…
ちなみに、なんとか撮影して、移動しようとしていたら、なんと昆虫館の内海館長が
通られたので、いろいろとお話したのですが、「ガロアムシ撮りにきました」というと
「あ〜、残念だけど今は取れませんよ」と一言。
地中と地表の温度がほぼ同じになる5月・11月が取れる時期だとのコトで、
捕れましたけど、と言ったらこの時期はスゴいと誉められました。エヘン☆
(つまり知識不足で無駄足踏んでたというだけのことですがそれはさておき)

<2>明石市周辺

  
さて、お次に一気に移動してきたのは、明石市周辺の某公園。
うろうろしていると、大満開のソシンロウバイ(左)が芳香をばらまき、地面をよくみると
けっこうあちこちにカンサイタンポポ(右)もいい感じに花開いています。

  
早くも咲いている、カタバミ&コハコベ(左)にちょっと驚いていると、
えらいこと警戒心のないハクセキレイ(右)に遭遇。これ、デジスコじゃないんです。

  
池を見ると、この日もヒドリガモ(左)とユリカモメ(右)がやたらめったらにいて
散策の方々がほうりなげる餌にとびついてました。

  
柿の木では、シロハラ(左)が必死になってくらいついていました。見てると、
アトリやメジロなんかも来ましたが、ここらへんは見事に撮影失敗。
さらにウロウロしていると、目の前でえらく堂々としているシメ(右)にも遭遇。
そして、ふいに数人の鳥屋さんがデジスコを構えている場所に出ました。ここなのか〜。

  
ということで、混ぜていただいてしばらく粘ると、結構すぐに出現!
噂のオジロビタキです。♂なので胸のオレンジがきれいで嬉しい限りすが、
こいつがほんっとうにチョロチョロと素早く動きまくりやがって、同じ場所に数秒しか
いないんです。それってデジスコにはどうにもならなすぎる条件ジャン!
というわけで、かなりの時間粘りまくってもアップは本当に数枚だけ。

  
でも、何回か、本当に目の前の枝に止まってくれたりもしたのですが、
腕の不足と、この時はかなり天気がよかったので、背景が暗いと白トびして、
せっかくの喉のオレンジ色がなかなかわからないんです。
結構狭い範囲に居付いているんですが、まぁ、本当に落ち着きなく飛び交う飛び交う。

  
見ている間、何度も低空をノスリ(左)が飛びましたが、こちらもなかなか撮影チャンスを
生かせずに、こんなのが数枚撮れただけ。う〜ん、ウデを鍛えねば。
すごいなぁと思ったのは、蹴飛ばしそうな足元にいたハクセキレイ(右)。
これ、デジスコじゃないどころかテレコンもなしです。というか、いいのかオマエ。

  
チョロチョロ動きすぎるオジロビタキ君に愛想をつかせてしばらく周辺を散策すると、
セグロセキレイ(左)やら、シメ(右)やらに遭遇。なんか近くで撮らせてくれるんですよ。
都市公園風の場所だと、鳥との距離が近いことが多くて、嬉しいですよね☆

  
うろうろすると、なかなかまともに撮らせてくれませんでしたが、アトリ(左)にも遭遇。
エナガ(右)もかなりの数が飛び交ってましたが、こちらはデジスコじゃ勝負になりませんな。

  
気を取り直して、オジロビタキ君に再挑戦しましたが、ホンの短時間だけ
手近な枝で止まってくれたものの、結局それっきり。いや、愛想はいいんですよ、
ずっと見える範囲にはいますから。ただ、狙いを定める暇がないんです(^^;
最後にはデジスコのバッテリーが切れてしまって、ギブアップ。たはは。

  
んで、そのまま加古川沿いに遡って面白そうな雰囲気の溜池を攻めることに。
しかし、目星をつけていた池を攻めてみても、ものすごい割合でブルーギルが捕れるんです。
今回の狙いはブルーギルのいる池では厳しいらしいので、場所を次々変えるハメに…
そうこうするうちに、面白そうな池があったので網を入れると、すぐにドブガイ(左)が捕れて、
しばらく攻めると、かわいらしいトウヨシノボリ(右)も結構捕れました。

  
そこでは、イトトンボ類のヤゴがやたらめったらと多数捕れました。
相変わらず種類はイマイチよくわかりませんが、なんとなくオオイトトンボ(左)と
アジアイトトンボ(右)と推定。いや、夏の様子からの類推なのですけど。

  
そこでは、タベサナエ(左)も複数GET!ギンヤンマ(右)も結構捕れましたが、
なんか意外なことにそれ以外のヤゴ類が捕れませんでした。なんでだろ?
もちろん、狙いの某水生昆虫も空振り。う〜ん、先が長そうじゃ。

  
さらに、山の方にある小さな池を攻めてみると、水門の流出口に魚がたまっている
場所を発見!網でごそっとすくってみると、モツゴ(左)に混じってタナゴ類(右)もGET。
…えと、明らかにバラタナゴ類ではありますが、なんか体高が低くないかナァ?
う〜ん、よくみると胸鰭に白線もないぞ?ってことはもしかして?
というわけで、頭がパニックになりましたが、おそらくは十中八九、ニッパラ系の
血の混ざったタイリクバラタナゴなんでしょうねぇ。きっとそうだよねぇ。
場所的に考えるとニッパラ自然個体群の可能性はほぼ皆無ですが、マニアによる放流が
あった可能性は否定できないあたりが、かすかに期待値を上げちゃいます。むむむ。

  
さらに場所を変えてふと気付くと、遠くにヨシガモ(左)が悠々と泳いでました。
そして、かなり距離はありましたが、コハクチョウの群れ(右)にも遭遇。
その後、別の池で網入れているとすぐ頭上を雄大に飛んでくれましたが、デジカメは
車の中で残念! でも、なんか印象的な〆括りになりました☆

〜おまけ〜

  
というわけで、恒例の自宅水槽からは謎のバラタナゴ類。ちなみに、一番大きな♂(右)は
尻鰭が齧られちゃってました。これを見る限りは……???
とりあえず、キレイな婚姻色になるまで大切に育ててみようと思っております。

というわけで、無目的ふらふら旅ではありましたが、楽しい一日でした。
ガロアムシが捕れたのが個人的には一番嬉しかったかナァ☆
昔の採集記録だと1月くらいの記録が多かったので、今回挑戦したのですが、
秋口の方が捕りやすいというのはちょっと意外でした。今年は秋にも挑戦しよう!
そして、その時には是非、茶色い成虫をGETするぞ〜!
それから、謎のニッパラもどきも大変びっくりな出逢いです。たぶん違うんだろうけど。
そんなこんなで、やはり地元播磨は底力がスゴイ!
特に水生生物系では、まだまだ出会えぬ淡水魚や水生昆虫も多いので
今後も足繁く通いつづけようと思っています。
問題は、ほんっとうに高いバス・ギル汚染率。
面白い池を見つけるまで、まだまだしばらく通い込む必要がありそうです。
次回こそは、きっと、さらなる成果をあげてみせるぞよ!


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