島根再突撃A〜寒風な一日〜 08.12/30

この日は、島根突撃・第2日。どだい気の短い私としては、
同じ場所で2日連続で挑戦するなんてコトはなかなかないのですが、
前日が余りに面白かったのと、いくつかリベンジしたいものがあったこと、
そして、年末ドタバタで疲れてたので、たまにゃゆっくり、という諸般の理由で
2日続けての挑戦となった次第。珍しいパターンではあります。
しかし、普段やらないことをやったのがよくなかったのかもしれません。
この日は、朝っぱらはものすごい曇天。そして、強烈な通り雨。
午後からは晴れてくれた時間帯もあったものの、終日悩まされたのが強烈な寒風。
ひたすら強風が吹いているもので、あっという間に体温が奪われてるし、
鳥は探しにくいし、となんともいえぬ、一日になったのでした。

<1>宍道湖周辺

  
というわけで、まだ夜明け前かぁと思いながら目覚めたら、なんとすでに8時。おい。
そんくらい、本気で外が暗かったんです。いやぁ、初手からヤな予感〜。
ということで、外に出てみると……さらに、切りつけるがごとき強風!凍てつくっちゅうねん。
うろうろすると、川の中州に雁の群れ(右)はいましたが、なんせ暗い。

  
しばらく見ていると、コハクチョウ(左)が次々と飛び立ち、続けてセグロカモメの群れ(右)も
出勤してくれますが、暗くて暗くて、はっきりいって撮影になりませぬ。とほほ。

  
それでも、一応頑張ってコハクチョウ(左)とか撮っていると、遠くにツクシガモ(右)を発見。
でも、暗すぎる上に、デジスコは強風でブレちまって、もうどうにもこうにもなんです。

  
それでもうろうろすると、カワセミ(左)やら、タゲリ(右)やらに逢うことはできましたが、
ちょいと条件が悪すぎます。一応、昨日のリベンジに数箇所まわりましたが、
どの場所も目的の鳥は出現せず。っていうか、小鳥系などは、そこら中の草むらも樹々も
強風の中でメチャクチャに揺れまくっているんで、探しようがないんですよね。

  
ウロウロしていると、立派な花をつけたブロッコリ(左)に遭遇。やっぱりアブラナ科ですねぇ。
川辺をウロウロしていると、カワラケツメイの実(右)なんかも見れました。

  
でも、そんな感じでなかば諦めつつウロウロしてると、いきなりバサッと晴れたんです。
お天気の神様の考えは本当によくわからん。
んで、とりあえず手近にいたマガンを何枚かバシバシ撮ってみたり。

  
そこで、予想外の出会いもありました。マガンの群れの奥になんか巨大な影。
これが、なんとマナヅルなんですよ。それも1羽だけ。なんだってこんな場所に?
愕きつつバシバシ撮影しますが、こんな時に限って超逆光でロクに撮影になりませぬ。
しばらく見ているとバサッと飛び立ったのですが、場所が悪くて、
飛んでるのを撮れた時には、かなり遠くになってしまっていましたし…

  
そのあと、さらにウロウロすると、再びかなりのドン曇りに。
カクレミノ(左)やら、モチノキ(右)やらのかわいらしい実に逢えたのがわずかな収穫。

  
びっしりと実をつけたヒメリンゴ(左)やら、ツルマサキ(右)なんかもありました。
でも、狙っていた某小鳥はここでも空振り。だって、デジスコ持って歩いてたら
それだけでよろめくくらいのヒドい風なんですもの。そりゃ、探しようがないというもの。

  
出会えたのは、倉庫前のかわいらしいスズメの大群(左)やら、スケールの大きな
カワラヒワの群れ(右)やらといったあたり。まぁ、これはこれで嬉しいんですけどね。

  
あきらめて、水田地帯に戻ると、ハイイロチュウヒ♀が登場。フワフワ飛んでて
なかなか撮影できなかったのですが、比較的近くをしばらく飛んでくれました。
さっそくカラスが数羽やってきて、おっかけっこになっていたのはお約束。
でも、そうやって眺めているうちに、またバサッと晴れてきたなと思うと、今度は強烈な
お天気雨が降ってきたんです。豪雨といっていいレベル。でも太陽はサンサンと降り注ぎ、
なにがなにやらわけがわからない感じでした。天気の神様、酔っ払ってたりする?

  
でも、そのおかげで、その後、すばらしきドラマがそらに繰り広げられました。
くっきりとものすごい鮮やかな虹が空にかかったのです。
デジカメでは全体を切り取ることができずに悔しかったのですが、ここまで
分厚く、どっしりした虹は久しぶり。7色どころか15色くらいに見えました。
よくよく見ると、主虹の外にうすい副虹まで見える徹底ぶり♪

  
その後も、バサッと晴れたり、一気に曇ったり、晴れてるのにぱらついたりを繰り返します。
不思議な天気に調子を狂わされつつ、マガン(左)やら、カルガモ(右)やらの群れを
じっくり見て回ることに。しかし、なぜかしら、まるで成果が上がらないんです。

  
嬉しかったのは、なぜか至近距離の電線に止まっていてくれたコチョウゲンボウ♀。
これ、デジスコじゃないんですよ。そのくらい至近距離だったということ。
こんな時にドン曇りで、空抜けというのがちょっと悔しくはありますが、嬉しい限り☆

  
うろうろしていると、目の前にいきなりハクガンが飛んできたりもしました。慌ててバシバシ
撮影したものの、なんとかまともに見えるのはこの2ショットだけ。でも、まぁ、ラッキ〜☆

  
その後も、飛び交うマガン(左)を眺めていると、その中にカリガネを発見!
でも、よっしゃと思った次の瞬間に群れごと飛び立ってしまって、ロスト。
キョロキョロしていると、今度は目の前にハクガン(右)が飛んで来てくれたりもしました。

  
その後も、落ち着きなく飛び交うマガン(左)をしばらく眺めますが、カリガネは
それっきり二度と出会うことがありませんでした。他の狙いの鳥も総空振り。
しかたないので、道端でアクロバティックな止まり方していたトビ(右)を撮影したあたりで
諦めて場所を変える事に。なかなか狙いどおりにいかないものです(>_<)。

  
移動途中、昨日と同じ場所に行くと、大騒ぎをしているコハクチョウの群れに遭遇。
すっかり薄暗くなった中でしたが、喧嘩したり、飛び立ったり、かなり賑やかでした。

  
トランペッタ君はまだいるかなぁ、と群れの中を眺めますが、なんせかなりの数なので
こりゃ見つけるのは難しいナァ…と最初は諦めていたんです。
しかし、探し始めてすぐに「プワン」と例の声。こりゃ、メッチャ分かりやすいや。
ということで、声を頼りに探すと、これまた近い場所にナキハクチョウを発見!
警戒心も薄い見たいだし、こりゃしばらくは滞在してくれそうですね。

  
しばらく眺めていると、次々とコハクチョウが上空を舞い、優雅な姿を堪能させて
くれましたが、この頃にはとっぷりと暗くなり、お次の目的の場所では
狙いの鳥を探す前に、すっかりとっぷりと暗くなってしまったのでした。とほほ。

というわけで、なんだかイマイチな一日でした。
同じ場所で2日連続、なんて慣れないコトしたのがいけなかったんでしょうかね?
まぁ、猫の目のごとく変わりまくる天気に、いつまでもやまない凍てつくような強風、
ホンの数分表にいただけで、全身固まりそうな強烈な寒さ。
まぁ、そんな中、空振り多数ながらも面白い出会いもありはしたのですが、
隠れた目標の魚捕りはとてもじゃないけどやる気が起きなかったし、
なんだか、本当にハンパな一日だったナァ〜。
ということで、さすがに3日連続という気もせず、さらに言えば天候も荒れるという
ことで雪も怖いので、早めにさっさと日本海側を脱出し、一路岡山方面へ。
目星をつけたあたりでテキト〜に車を止め、寝床を作って酒呑んでいたら
数年ぶりに警察の職質受けてビビッたりしたのでした。
うん、我ながら、自分らしきバカバカしさの漂ってくる年の瀬ですなぁ(笑


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