伊豆の海岸めぐり〜大荷物de散策〜 08.11/1

この日は、3連休の初日!ちょっと今回は最終日に東京で所用が
あるもので、関東方面遠征と決めて行動を開始しました。
というわけで、初日の舞台に選んだのは、伊豆の海岸。
というのは、前日のうちに東京まで移動できないことがわかっていたので
こんな機会でもなければ途中下車としないだろうということで
憧れのあの花を見に来てみたという次第なのです。
しかし、前日は実は内定者懇親会とかいう恐ろしきイベントがあり、
全員揃うだろうか、座がシラけたらどうしよなどという無駄な心労でヘロヘロ。
結果的に上手くいったのはイイのですが、予想以上に呑まされまして
フラフラのヘロヘロ。さらにスーツとか持ち帰る時間がなくて
超大荷物での散策となったのでした。
とりあえず一言。紹興酒なんて大キライだ〜〜〜(>_<)/

<1>下田市周辺

  
というわけで、二日酔いの頭を抱えながらやって来たのは伊豆の下田。
天気予報は曇りだったのに、これでもかという夏日にゲンナリつつ、大荷物抱えて
歩き始めると、漁港にはドチザメ?(左)やら、ハリセンボン類(右)が打ち上げられていました。

  
海辺をうろうろすると、アシタバ(左)をあちこちで発見。
野生化しているらしきフウセントウワタ(右)も何株かあって驚きました。

  
ノコンギク(左)をはじめとする野菊類も多数。
マルバグミ(右)も花をたくさんつけた株がいくつもみつかりました。

  
アゼトウナ(左)もかなりありましたが、あまり大株はなくて撮影しにくい感じ。
ハマカンゾウでしょうか?おもしろそうな感じの実(右)もたくさんありました。

  
さらに歩いていくと、いくつも見つかったのがオオキンカメムシ。
南方系のイメージが強かったのですが、意外なくらいあちこちで見かけました。
もっともかなり敏感で、見つけた時には飛び去っている個体が多かったのですが…

  
クロコノマチョウ(左)もいましたが、薄暗い場所だったのでこんな感じ…
ヒメユズリハ(右)もなんか面白い雰囲気の実をつけていました。

  
まだはじけていませんでしたが、実をビッシリつけたマサキ(左)もありました。
シャリンバイ(右)も深い色合いの実をつけていていい感じ。

  
驚いたのは、ものすごい勢いで飛び出してきたヒヨドリの大群。
頭上を飛び越えた時は、ヒッチコックな気分になりました。そのまま海を渡るかと
思いきや、ぐるりと回ってまたどこかに飛び去りました。
そのあと、無事に渡りが完遂できたのならいいんですけど…頑張れよぉ〜!

  
そんなこと言いながらさらにウロウロすると、ハマシャジンも数株発見。
海浜植物らしくがっしりした質感がなんとも面白い感じですね。

  
ハマアザミ(左)もアチコチで咲いていました。豪壮で何度見てもステキです。
花は少なかったのですが、ヒロハクサフジ(右)にも会えました。

  
メチャクチャがっしりとした、明らかにオニツルボ(左)という実もたくさんありました。
よくよくみると、その中に咲き残り(右)も数株だけ見つかりましたが、
この株はかなり華奢だったんですよねぇ。普通のツルボとすべきかなぁ…

  
コメナモミ(左)も何箇所かで咲いていました。そして、海岸ならではといえば
コバノタツナミソウ(右)。当然実になっていましたが、これまたイイ雰囲気でした。

  
ノカンゾウ(左)が何箇所かで咲き残っていたのもビックリでした。
そして、ここでもイワタイゲキ(右)を発見。毎年秋になるといろんな場所で見るのに
今だに花期には会ったことがないんですよね。う〜ん、来年こそは!

  
そうそう、このあたりの海岸といえば、これはハズせないですよね。
ということで、大満開のイソギクもアチコチで見れました。全体にはまだ少し早いようで
咲きかけくらいの株も多かったのですが、いずれにせよ見ごたえアリ☆

  
意外な辺りでは、1株だけでしたが、タムラソウ(左)にも遭遇しました。
他にも面白そうなアザミ類(右)にも出会ったのですが、これはなにかなぁ?

  
岸辺をウロウロすると、ムラサキツバメ(左)にも何度か遭遇。
暑すぎたのか、全然開翅はしてくれませんでした…そういえば長らく撮ってないなぁ。
アサギマダラ(右)も、あちこちでフワフワ舞っていました。

  
いかにも面白そうなトウダイグサ科の紅葉(左)も発見。これ、イワタイゲキ?
ハマナデシコ(右)もかなりありましたが、すでにピークは過ぎた感じでした。
さて、この場所の目的は、とある大珍品の花。
密かに現地に行けば結構あるんじゃないかと甘いことを考えていましたが
そんなことは全くなく、しかたなく事前に頂戴していた詳細ポイントの地図を頼りに
うろうろすることに。ところが、岩場を下りるとかかれた場所がなかなか分からない。
かなりの時間うろうろした末に、フト気付きました。
一番最初に「ここか?いや、こりゃいくらなんでも違うわ」とスルーしていた、
見下ろしたらはるか真下が見えるようなズバらしい岩場の下がポイントなんだと!

  
というわけで、ドキドキしながら慎重に下りていくと、あっけなく憧れの花に遭遇!
超稀産種のソナレセンブリです。
思った以上に可愛らしい花で、厚ぼったい葉とのバランスも絶妙!
いやぁ、大感激!ドキドキしながら下りてきた甲斐がありました。

  
周辺を探すと、草むらの中にもポツポツと咲いている株がありました。
しかし、紫色のスジの入った花はなんともキュートです。

  
さらに近くの岩場をうろうろすると、なんとこんな感じの大株がいくつか
みつかりました。条件のいい場所では結構大きくなるんですね。
まぁ、こんな盗掘人の手が入らないような場所にしかなくなっただけかもしれませんが。

  
というわけで、喜びに震えながら、バシバシと数十枚撮りまくりました。
天気もよくて花も大全開状態だし、思う存分、撮れるだけ撮りまくってやっと一息。
というのも、何度も来たくはないですからね、こんなステキすぎる場所は。
途中で足を滑らしたら、行方不明の約一名になること確実だし(笑


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