秋晴れの播磨〜地元学受講〜 08.10/4

この日は、ちょこちょこ所用があって遠出のできない日。
それじゃぁ、前々から気になっていた池を何箇所か巡ろうかしら。
そんな程度のことしか考えていませんでしたが、
ヒョンなご縁でメールをやりとりさせていただいている、
おなじ町内出身(!)のIさんに地元の面白いポイントを案内していただける
なんてステキな話がいきなり舞い降りて大興奮!
喜び勇んで出向くと、予想以上のステキな植物を多数お見せいただき、
その上に濃密な話をたっぷり聞けて、至福の一時を過ごせました。
午前中に立ち寄った場所でも成果たっぷりだったし、
最近には珍しく、秋晴れの、とっても気持ちい一日となったわけです☆

<1>加西市周辺

  
というわけで、朝っぱらに所用の前に立ちよったのは、加西市の溜池。
歩き始めると、メハジキ(左)やら、ホシアサガオ(右)やらが大満開でお出迎え。

  
この日もアオイトトンボ(左)はやたらとたくさん見れました。
なんだか面白い雰囲気のコバネイナゴ(右)も発見。ヘンな色合いだこと。

  
背中線のあるヌマガエル(左)にも会えました。最近よく見るナァ。
池の縁では、サワヒヨドリ(右)がこれでもかというくらいの大満開で咲き誇っています。

  
萩の花に、いい雰囲気でセッカ(左)がとまってくれたりしました。
ノビタキも登場しましたが、こちらは撮影チャンス無しで残念。
そして、ビックリしたのは、ものすごい大満開のスイラン(右)。これは見事だぞ!

  
水辺をうろつくと、サワシロギク(左)もかなりの群落がありました。
真っ赤に色づいたチョウジタでの実(右)なんかも、なんとも見事で溜息モノ。

  
ミズネコノオの群落は、ほとんどが実(左)になっていて、なおかつ紅葉している
雰囲気でしたが、驚いたことにまだ満開の群落(右)までありました。
いやはや、なんだってこんなに時間差があるんでしょうか?

  
早くも花芽をつけたヤマラッキョウ(左)もたくさんありました。そんな季節なのね。
少し面白かったのは、乾上った泥の上にみつけた不思議な模様(右)
これは何だ?としばらく悩みましたが、カメの歩いた跡なんですねぇ。面白いナァ。

<2>社町周辺

  
さて、ささっと用事を済ませて、やってきたのはまた別の溜池。
コシアカツバメ(左)がやたら飛んでいたので、置きピンでぶんまわしたら、
小さくだけど何枚か飛翔写真が取れたのはビックリでした。
道路には、今しがた轢かれたばかりという雰囲気のシマヘビ幼蛇(右)も発見。

  
歩きはじめると、ホウネンタワラバチの繭(左)がありましたが、これよくみると
穴があいているんですよね。このハチ自体が寄生蜂なはずなんですが、この穴は
高次寄生蜂が入っていたってコトなんだろうかしらん?
そんなこと考えていると、遠くの梢にコサメビタキ(右)も発見。

  
さて、池の縁をみると、タチモ(左)がやたらあったり、ホシクサ(右)もあちこちに
大株があったりと、なかなか面白そうな雰囲気濃厚です。

  
水面をよくよくみると、セキショウモの花(左)をいくつか発見。
そして、かなりビビったのは、水中にいたハゼ類(右)。
捕獲できなかったので確証はナイのですが、これってまず間違いなく、
ゴクラクハゼだと思うんですよね。でも、そうならば汽水性なハズ。
陸封個体群なんて聞いたことないんですが、かなりの数がいました。
こんな日に限ってタモ網つんでなかったのが悔しい限りですが、また近いうちに
きっちり確認しに行かなきゃいけませんねぇ。

  
そんなこと悩みつつ歩くと、ニッポンイヌノヒゲ(左)もアチコチに咲いていました。
そして、小型の個体ばかりでしたが、ノタヌキモ(右)も発見。

  
さらに歩くほどに、今回一番期待していたトンボに出遭えました。
赤でなくて青くなるという、赤トンボ会の異端児、ナニワトンボです。
多産地と聞いていただけあって、♀(左)、♂(右)とも次々と登場して逆にビックリ。

  
湿地状の場所をよく見ると、すっかり実になっていましたがヘラオモダカ(左)もいました。
コガタコガネグモ(右)も久しぶりに発見。やっぱり警戒心が強くてロクに撮れなかったけど。

  
さてさて、池の縁をゆっくり歩いていくと、そこここでナニワトンボ♂が
テリを張っています。これが予想以上にスゴイ豊産ぶりでかなりビックリ。
数mおきにテリ張ってて、数十個体は見たでしょうか。いるとこにゃいるんだねぇ。

  
全身真っ赤なナツアカネ(左)もいました。ナニワとはえらく対照的だな。
そして、なんか模様が中途半端な個体(右)も見れました。羽の付け根が赤っぽいし、
一瞬タイリク?と思いましたが、一応これもナツアカネ♀かな?

  
クチナシの葉に産卵中のオオスカシバ(左)も発見。彼女が飛び去った後、
よく見てみると、可愛らしい卵(右)もみつけることができたのでした。

  
面白かったのは、ほぼ水のない泥の上でみつけたヒツジグサ(左)。
ふと見ると、近くには小さなハート型の浮葉(右)がたくさんあります。これはもしかして?

  
と思っていたら、その中に1つだけ、極小サイズの白い花が咲いている株を(左)発見!
タチモと比較しても、小ささがわかるでしょうか?花は直径ほんの数ミリ。
こ、これは、探し求めていたヒメシロアサザなのか!
などと興奮しましたが、ドアップ(右)で見てみると、なんか見慣れた雰囲気。
そう、これはガガブタの超極小個体なのでした。クソ紛らわしい(- -;

  
よく見ると、半分乾上った場所に、ノタヌキモの小群落(左)も発見。
近くではのんびりしているハネナシアメンボ(右)がいたので、バシバシと撮影してみたり。


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