いきなり大台ケ原〜ツマジャ・リベンジ〜 08.9/15

この日はなぜかいきなりツマジャ・リベンジ。
本来はもう少し先にする予定だったのですが、諸事情により前々日に急遽予定を調節し、
本当にイキナリというか突発的というか、そんな感じで特攻した次第。
ご一緒したのは、いつもの懲りない面々、ということで、
「蝶に遊ぶ」のma23さん、「ノゾピー蝶観察・撮影の部屋」のノゾピーさんと3人組で特攻♪
天気はギリギリ午前中一杯はもつだろうという甘い予想のもとの挑戦でしたが、
結果的に本当にちょうど午前中一杯だけなんとか雨も降らずにすみ、
一応はリベンジも達成することができたラッキーデーとなったのでした。
午後は大雨と渋滞でまるまるツブれてしまいましたが、そこはまぁドンマイで(笑

<1>大台ケ原周辺

  
早朝に到着してみると、まだ肌寒くて蝶は活動しそうにない陽気。
それでもウロウロすると、美麗なるビロードアミシャク(左)に遭遇。派手な模様だこと。
沢沿いにはオオバタネツケバナ(右)なんかもありました。

  
この日も、ハガクレツリフネ(左)は大満開の株が多数。
アケノボソウ(右)も咲き始めの株が何箇所かで見つかりました。

  
そして、前回はまだ花芽ばかりと思っていたのに、よくよくみるとあちこちで
満開になっていてびっくりしたのはミカエリソウ。前回は気付かなかっただけかなぁ?

  
小さな沢をのぞき込むと、ハリガネムシ類(左)がたくさんいました。繁殖期?
クラミズウマ?(右)の死骸がいくつもあったのもちょっと印象的でした。

  
オナガバチの仲間(左)にも会えました。これはなんていう種類にあたるんだろ?
コアカソ(右)の群落もあって、真っ赤な花穂がなんとも見事でした。

  
うろうろするほどに、今回もソウシチョウが登場。相変わらず物怖じせず、
人の頭の上でギャ〜ギャ〜騒ぎまくっていました。これじゃ強いよなぁ。
のぞぴーさんも「声が悪いですナァ」と呆れ顔。

  
うろうろすると、花盛りのイワヨモギ(左)を発見。すっかり定着してるんですね。
そして、ちょっと気になったのが、こんな崖にあったスゲ類(右)。これはアズマナルコかなぁ?

  
イヌガンソク(左)には、胞子葉をつけている株がありました。これも久々。
ウワバミソウ(右)もけっこうあったり、沢沿いをじっくり探すと面白そうな場所ですね。

  
さて、そうこうしつつひたすら探しますが、まったくツマジャは現れません。
食草であるヒメノガリヤス?(左)なんぞ撮影しつつ、半ば諦めながら歩いていると、
ふいに8mほど上の崖のてっぺんをスゥッと飛ぶ影。
はるか上空の葉上に止まったその姿は…おっしゃ!目的のツマジロウラジャノメ(右)だ!
そう叫んでは見たものの、この場所じゃァさすがに手も足も出ませぬ。

  
「下りてコイコイ」とみんなで念力をかけると、ようやくイタドリに下りてきて吸蜜(左)。
でも場所が悪いのと、わりとすぐ飛んだのでこんな感じが数カットのみ。
そのあと、しばらく見てると、スゥッと下りてきた個体が、スッとそこらの
ヒメノガリヤスに産卵したんです。一瞬の出来事で撮影できませんでしたが、
葉を裏返すと、卵(右)が見れました。こんな感じで安易に産卵するんですナァ。

  
その後、粘りに粘って数度だけ下に下りてきたところをバシバシと撮影。
なんどかドアップもおさえることができてほっと一息。
しかし、地味ではありますがなんとも魅惑的な模様の蝶ですよねぇ。

  
他の個体はいないか、とうろうろすると、至近距離にゴジュウカラ登場!
あわててシャッターきりまくったら裏ピンのピンぼけばかり撮れてしまいましたが、
数カットだけまともなのも撮れてました。さすがは深山。こんなのもいるんですな。

  
ヒロバネヒナバッタ(左)がいたり、ボロッボロでスゴいことになっている
ミドリヒョウモン(右)がいたりしますが、じっくり探して回るも、ツマジャが見られたのは
ごくごく狭い範囲のみ。もう時期的に終焉なんですね。

  
しかたないので、同じ場所で粘りますが、撮れるのは同じような金網上のショット(左)ばかり。
そうこうするうちに、フワフワと崖を離れて舞い始めた個体がいました。
「おっしゃ、これはここでこうくるっと舞って、このオトコエシにスッときて
くれたりしたら、もう最高なんだけどねぇ……って来たよオイ!」
というようなコントみたいな会話をしつつ、3人とも大慌てでバシバシと撮影。

  
短時間ながら、オトコエシの上であれこれポーズをとってくれたので、
ようやくみんな大満悦の笑顔に。5時間近く粘った甲斐があったというモンです。
その後、夢よもう一度、と言っているうちにドバッと大豪雨。
大慌てで引き上げたのですが、3連休最終日だからか町中は渋滞で、
行きは2時間ちょいの場所が、帰路は結局5時間近くかかってしまい、みなさんを
送り届けたあとはすでに日暮れ時になったのでした。あはは。

というわけで、なんとかリベンジ達成となった1日でした。
やはりこのあたりでは稀種ということもあり、個体数がすくないのと、
崖からなかなか降りてきてくれないこと、そして思ったより近づかせてくれないことも
あってなかなか難易度が高かったのですが、これなら大満足かな?
また来年は、いい時期に吸蜜のドアップを狙って再挑戦したいと思います。
それにしても、単独で再挑戦していたら、最初の8mから下りてこない個体を見て
早々に諦めて移動していた気がしますねぇ。粘ってよかった。
ご同行いただきましたお二方、本当にありがとうございましたm(_ _)m。
最後に、予想通りのサイコーな場所に出てきてくれた瞬間は感激でしたネェ。
紀伊半島は、最後の宿敵・ルーミスシジミ狙いで、今年も何度か挑戦をせねばならぬ場所。
秋深まる頃に、またこのヘンテコトリオで再挑戦の予定なのですが、
次回もまた、ワンチャンスいいのが来てくれることを、今から神に祈っとかなきゃ♪


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