四万十堪能〜真夏日の王国にて〜 08.8/3

<2>トンボ公園周辺

  
その後、「展示用の魚の補充の必要があるので手伝ってくれない?」とのオファー。
本来は部外者は連れて行かないそうですが、人手が足りなかったとのコトで
これはタナボタなラッキーですね♪(もちろん場所等の問い合わせには答えられません)
しかし、これが目からうろこザラザラのすごい体験だったのです!
汽水域で網を入れると、捕れるのは予想もしない南方系の魚ばかり!
作業後、バケツの中身を眺めながら、何が起きたか呆然と考え込んでしまった程でした。
現地では時間がなかったので、撮影したのはこちらの巨大なノコギリガザミのみ。
でも、これが捕れるというだけで、すでにうろこが落ちそうでしょ?

  
んで、たくさん捕れたのはどの辺りかというと、まず、スキャットファーガス。
そう、クロホシマンジュウダイの幼魚(左)なんです。こんなのがいるんですよ!
どうやら近年の温暖化の影響で増えているとのことですが…
これもまたカワイらしいギマ(右)も、やたらたくさん捕れました。

  
ビックリを通り越して気が遠くなりそうになったのは、サツキハゼ(左)。
タネハゼ(右)なんかも捕れたり、もう目がシバシバ状態です。

  
さらに信じられないものは続きます。ギンガメアジ幼魚(左)なんかに混じって
捕れたのは、なんとイケカツオ幼魚(右)。え〜、これなに〜?の世界でしょ?
あと、撮影し忘れて非常に後悔しているのですが、オニカマス幼魚も捕れていました。

  
フラッシュが強すぎてきれいに捕れなかったのは、久しぶりのヒイラギ幼魚(左)。
そして、クロホシフエダイ(右)まで捕れたのにはかなりビビリました。

  
さらに、こんなあたりも。結構な数が捕れたのはテングヨウジ(左)。
そして、カワヨウジ(右)やら、ガイテンイシヨウジなんかも捕れていました。
実はこの類を捕ること自体が初めての私はもうパニック状態☆

   
こいつが川で捕れるんだ、と驚いたのは、こちらも結構な数が捕れたアイゴ(左)。
そして!
極めつけは、こちら。そう、1匹だけ捕れたアカメの幼魚(右)です
腰が抜けるかと思いましたが、やはり四万十川には住んでいるんですねぇ。
本当にショッキングな、世界観が変わりそうな魚捕りでした。
機会を見つけて、じっくりと1日かけて魚捕りとかやってみたいもんだなぁ…

  
さて、時間的にいい感じということで、大急ぎで森の中に戻ると、初手から
コシボソヤンマ(左)が登場。ナガサキアゲハ(右)も林の中で避暑してました。
ヤブヤンマ♂もいたのですが、シャッター切る直前に飛んでしまって残念!

  
そして、最初の大感激は、ヤブヤンマ♀。
予想以上の鮮やかな色合いで、しかも愛想よくじっとしていてくれたので、
バシバシともう影が薄くなるんじゃないかというくらいに撮りまくりました♪

  
続いて見つかったのは、エゾトンボ♂。実は撮影するのはすごく久しぶりです。
朝っぱら、テリハリしている個体は何回か見れたんですが、飛びモノは撮れないしねぇ。
時間帯によってはホバリングするということでいつか狙ってみたいですけど…

  
その後、次々と登場したのは、ミルンヤンマ。
♂(左)、♀(右)ともあちこちで見れました。普段はなかなか見かけないものなのに、
こんなところでじっとしているんだなぁというのはかなりビックリな発見。

  
そして!数箇所目でようやく見つけたのは、ネアカヨシヤンマ♂
まともに撮るのは初めてなので本気で感激しました!
いやあ、さすがは高名なるトンボ公園ですねぇ。ちょっとばかり感涙。

  
頑張ってバシバシ撮りましたが、逆光やらなんやらで仕上がりはイマイチ。
それでも大満悦して移動すると、もうちょっとボロの別個体(右)も登場しました。
ちなみに、トンボ公園はかつてネアカの大産地として有名でしたが、
最近は減少傾向が見られるそうです。いつまでも健在でいて欲しいですね。

  
その後、あとはマルタンヤンマだ!と探しまくりましたが、こちらは空振り。
杉村さん曰く、ちょっと乾燥が足りなかったとのこと。むむ、残念。
かわりに登場したのは、すっごいスピードで走りまくっていたオオゴキブリ(左)。
かなりのスピードにビビリましたが、ようやく落ち着いてくれたところで数枚撮影成功。
池にはオオバナイトタヌキモ(右)が大満開で水面を黄色く染めていました。

  
その後、お手伝い第2段で、今度は淡水域へ、お魚の救出作戦へ。
こちらは期待通りの成果にはなりませんでしたが、巨大なヒラテテナガエビ(左)やら、
カワアナゴ(右)やら見れて、やっぱり面白いなぁと実感。

  
最後に、公園に戻り、ビオトープで発生をはじめたというベニイトトンボを見学。
小さなビオトープでしたが、♂(左)、♀(右)ともにばっちり見れました。
この場所でもマルタンヤンマが羽化するそうで、その時期にも一度来てみたいナァ…

  
最後にあらためてふらふらすると、白くなったコフキヒメイトトンボ(左)も発見。
そして、期待の夕刻には、上空を飛ぶマルタンヤンマ(右)やら、ネアカヨシヤンマやらを
かなりの数見れましたが、1画面に多数入るほどではなかったのが残念。
上空を飛ぶオオゴキブリや、アブラコウモリに感嘆しつつ、長くテンコ盛りの
一日の〆としたのでした。余談ですが、帰路の眠かったことといったら(笑

〜おまけ〜

  
恒例の自宅水槽から、まずはお預かりしてきたかわいらしいヒナハゼ(左)。
そして、「せっかくだから次にくる時まで里親してみなさい」と言われてお預かりした、
貴重なアカメの幼魚(右)。自宅で水槽に入れるときに手が震えましたよ、マジで。
きちんと育ってくれるように、今から頑張って飼育方法を工夫しなきゃいけませんね!

というわけで、まぁ盛りだくさんな一日でした。
林の中にひそんでいるヤンマ達(これを"お篭り"と呼ぶそうです)もビックリ&感激
でしたが、なんといっても汽水域で捕れまくった南方系魚類は目がテン。
っていうか、未だに何が起きたのかがよく理解できていません(笑)けど、
目から鱗が束で落ちたのは確実。本当に心底ビビリました。
お忙しい最中に御案内いただきました杉本さん、本当にありがとうございました!
厚かましい性格なので、来年はマルタン♂を目指して押し掛け、
お篭りの時間以外には、時間をかけてじっくり汽水域の魚捕りをしたいとか夢想してます。
でも、時期を変えてマルタンの羽化や、足摺のミナミヤンマの羽化も見たいなぁとか
考えれば考えるほど欲望はつのり、これは来年は何度も通わなきゃいかんですかね。

あと、今回も、弊HPをご覧の皆様にオススメを。
トンボ王国は本当に楽しい場所ですので、是非一度あそびに行ってみませんか?
そして、その際にあきついおに立ち寄れば、日本一マニアックな淡水魚の展示に
確実にド肝を抜かれることでしょう。これは本当に自信をもって保証します(笑
そして、来訪する際には是非「トンボと自然を考える会」に入会してその活動をサポート
してくださいませ。そうすれば、こんな素敵な体験もできるかも、ですよ♪


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