惜しい!だけの日〜中国地方放浪記〜08.7/26

この日は、なんかやたらと放浪した一日でした。
いくつか目標のものはあったのですが、なんだか絞り込みきれず、
ついついあっちもこっちもと挑戦を重ねた結果。ま、優柔不断ですな。
ところが、これが徹頭徹尾「惜しい!」という結果ばかりで、
なんかかなり疲れたわりには、イライラが募るだけの結末(笑
まぁ、オマケは多数だったので飽きることはありませんでしたが、
"二兎追うものは"を久しぶりに思い出した一日でした。トホホ。

<1>新見市周辺

  
というわけで、まずはこの日も前夜から。うろうろと街灯めぐりをしますが、これが
面白そうな成果なし。マムシ(左)がいて驚いた他は、ホソバナミシャク(右)とかいた程度。

  
ちょっと面白かったのは、木の枝そっくりのツマキシャチホコ(左)。灯火に来たんじゃ
ご自慢の擬態も意味ないじゃん。あと、模様も鮮やかなモントガリバ(右)にも会えました。

  
さて、翌朝目覚めると、これが一面の濃厚な霧なんです。こいつは意外!
それでも、あるいみ好条件かとひたすらクヌギの木を叩いてみたところ、案外簡単に
クロミドリシジミが登場!しかも、すっとそのまま下草に降りたんです。
しかし、大慌てでカメラを向けてシャッターを押した瞬間、ふわっと舞い上がった彼女は、
濃霧に撒かれて姿をくらましました。そ、そ、そんなぁ〜〜〜〜〜。
その後もバシバシと叩きますが、クロミドリらしきものは登場するものの、一向に
下には下りてくれません。たまに下りてきたと思ったらホソバセセリ(左)だったりとか、
フワフワ飛んでくれるのはジャノメチョウ(右)ばかりだったりとか。

  
草間にはクロトゲトゲ(左)もいましたが、薄らぐらいのでドアップ撮影は大変に難儀。
樹液の出ている樹では、カナブンに混じってヨツボシケシキスイ(右)も見れました。

  
天気が天気だったので、マイマイ類(左)は大変活発。ちなみに、この白いマイマイは
よく見るんですが、なんて種類なんでしょうねぇ。この手も図鑑がないしナァ…
ミヤマアカネ(右)なんかはまだまだお休み中でした。

  
気になったのはユウスゲにたかっていたトビハムシ類(左)。なんて種類かなぁ。
あちこちにキボシカミキリ(右)もみつかって季節の移ろいを感じたりもしました。
そしてその後、悲劇が起きました。というのは、また登場したクロミドリを追って駆け出した
ところ、足元にトラップのような穴が!そして、そのままスッ転んだところには、
ちょうど見事に石灰岩のゴツゴツの岩場がありやがったんです!
んで、そのまま右膝をクリーンヒット的に強打!
しばらく立ち上がれないほどの激痛で、その日はビッコひくハメになったのでした。

  
びっこひきひき、とりあえずお次の場所に転戦してみると、まだ朝露に濡れる草むらに、
コバネササキリ?の幼虫(左)やら、アシグロツユムシの幼虫(右)なんかを発見。

  
なんだか面白そうなセリ科植物(左)もありました。シラネセンキュウとか?
こちらも久しぶりのオオキツネノカミソリ(右)なんかもあってちょっと嬉しくなります。

  
なんかおもしろげなフキバッタ類(左)も発見。…分布的にはこれもセトウチフキバッタかな?
近くにはキササゲ(右)も辛うじて咲き残りの花をみることができました。

  
そして、ちょっと感激したのがこちら。ヒオウギです。
なぜかずっと縁のない花だったので、まともに撮影するのは初めて。
むちゃくちゃ色鮮やかですねぇ。いやはや、感嘆しました。

  
木影には、実をビッシリとつけたコバノハナイカダ(左)も発見。
あと、クロウメモドキをものすごい勢いで後食しているハムシ類(右)も見つけました。

  
狙いをつけていたあたりをうろうろすると、ヘリグロチャバネセセリ(左)を発見。
そして、かなり驚いたのは早くも咲いていたナガバノヤクシソウ(右)。
石灰岩系の珍品ですが、秋の花だと思っていたらもう咲いているんですねぇ…

  
そういえば久しぶりに見る、エダナナフシの♂(左)にも会いました。線が細いでしょ?
えらく色鮮やかなマエキトビエダシャク(右)もいたり、発見が続きます。

  
フワリとゴマダラチョウ(左)が舞い降りてくれたりもしました。
小さな湿地には、ハラビロトンボ(右)がやっぱりあちこちにいます。

  
うろうろしていると、いきなりスッと目の前に止まったのはコヤマトンボ(左)。
なんか最近撮影チャンスが多いような気がしますね。なんでだろ?
水田をのぞくと、ウスバキトンボのヤゴ(右)なんかもみつかりました。
んで、実はこの場所は某シジミチョウ探しだったのですが、スッ空振り。自信あったのに。
そして、この場所の「惜しい!」は、なんと珍品の蛾、オオキイロアツバ。
いきなり目の前のツゲに止まったんです!でも、次の瞬間、コオニヤンマがひっさらって
消えやがりました。あまりにもの出来事に呆然… 今日、やっぱツいてないのか?


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