酷暑の但馬に〜盛夏・盛り沢山な日〜08.7/19

この日は、またぞろ但馬に挑戦。というのも、今年はタイミングが
悪くて、ウスイロヒョウモンモドキの調査がほとんどできていないので…
ついでにあれもこれもとイロイロ狙ってしまおうなどと
いつも通りのドでかい夢をかかえて突撃したのわけです。
しかぁし、今年の夏はなんだってこんなにクソ暑いんでしょうか。
木陰もない草原を歩いていると、あっという間にヘバりきって、もはや
夢なんてどうでもいい!と天を仰いで叫びたい気分。
でも、そんな中でもあちこちうろつくと、予想外の大収穫に
会えた日でした。盛夏盛り沢山って、このネタ過去にも使ったな(笑

<1>ハチ高原周辺

  
というわけで、今回も当然のように前夜からのスタート。
またいつものコースで街灯をまわると、トビイロスズメ(左)がいたり、
クロナガオサムシ?(右)がいたり、やっぱり面白い出逢いが多数。
ただ、連日の猛暑で乾いているからか、蛾なんかの数はメチャ少なかったですが。

  
嬉しい辺りでは、久しぶりのアカアシクワガタ(左)もいましたが、1枚だけ撮ったら
子どもがスッ飛んできて、「コクワがいる〜!」と持ってっちゃいました。
近くではビロードスズメ(右)も発見。こちらはミスジじゃないほうであってますよね?
その他にはあまり面白い成果もないので移動し始めると、途中のトンネルに怪しい影…

  
ニホンテンだ!
しかし、これは実はよくある話。月に1回くらいは夜道で見かけるんです。
しかし、今回一味違ったのは、そのテンが逃げないんです。
というか、あきらかにどこか調子がおかしいらしく、目の前をウロチョロするので
思わずバシバシと撮影。いや、こんな至近距離で撮れることないって。

  
なぜか、排水口のあるあたりにものすごくご執心(左)でしたが、見ているほどに
チョロチョロとトンネルの中を走り回るので、明朝までに確実に轢かれること間違いナシ
ということで、なんとかトンネルから追い出す作戦を実行することに。
しかし、これが追いかけても、トンネルの端までくるとクルリとUターンして戻る。
そうするうちにも大型トラックが何台も通過して、間一髪なシーンも(^^;
しょうがないので、最後はなんと!手づかみで捕まえて連れ出すことに。
野生のテンを手づかみで捕らえた人ってそんなにないんじゃないかしらん?
近くの安全な草地に移動させると、なぜか寝るかのようにクルリと丸まって(右)
みたり、不思議な行動を続けていました。なにかしらの病気なんでしょうね。
元気になってくれていればいいんですけど…

  
しばらく見守ってみたもののどうしようもないので移動をはじめると、
すぐ側のフェンスでは、ミンミンゼミ(左)が羽化の真っ最中でした。
そして、別の峠道では、今度はニホンジカ(右)に遭遇。これもよくあることなんですが、
今回は親子連れがバラバラの方向に逃げた挙句、子どもがフラフラと愛車の
すぐ側まで戻ってきてこちらを見ているんです。その距離3mほど。
というわけで、これまたバッチリと証拠写真が撮れちゃいました。
なんだかやたらと哺乳類づいている夜だなぁ〜(^^;

  
さて翌朝、もしかしてゼフの生き残りがいないかと探索するもののさすがに空振り。
しかし、ここで登場したのは、なんとハンノアオカミキリじゃないですか!
素晴らしい金属光沢に大感激しつつ、バシバシと100枚近く撮影。
初手からこんだけついてるんだから、ゼフが出なくても悔しくないやとか移動しましたが、
後で聞くとT氏は近くで愛想のよいアイノを撮影されたとか。しまったネバるべきだった…

  
その後、ハチ高原へ移動。オミナエシ(左)も花芽がかなりしっかりしてきていました。
そんな草地をうろつくと、ウスイロヒョウモンモドキ(右)を発見。
でも、予想以上にスレているし、数も少ない。暑すぎて季節が早く巡ったか?

  
調査しつつウロウロすると、この日はコキマダラセセリ(左)はやらためったら多数。
アサギマダラ(右)もたくさんいて、全開姿勢も拝めました。

  
この日の隠れた目標は某ハンミョウだったのでしばらく粘りますが、
見つかるのは全てニワハンミョウ(左)ばかりで、あまりにもの日差しにギブアップ。
近くにはいい雰囲気のコガネムシ(右)がいましたが、これもセマダラコガネかな?

  
かなり驚いたのは、草地の中にあった松にたかっていたスジコガネ(左)。
ってか、大発生かいといいたくなるほどの密集ぶりで、あちこちで求愛したり交尾したり
大変賑やか。中には、ナニやってんだい?と聞きたくなるヤツラ(右)も。
不思議な五重奏ですが、一番上の個体はどちらのカップルに割り込みたいんだ?

  
うろうろすると、花穂をつけはじめたモミジガサ?(左)を発見。
よくよく見ると、葉上にはクダマキモドキ類の幼虫(右)が鎮座してました。ヤマクダマキかな?

  
そして!密かに憧れだったオオマドボタル(左)にも遭遇!こんなとこにもいるんだ♪
頭の窓と、赤い斑紋がなんともキュ〜トですよね。
トモエソウ(右)なんかもアチコチで咲き始めていました。

  
ホクチアザミ(左)はようやく花芽が着き始めた辺りでした。そして、調査範囲から
少し離れた辺りでもウスイロヒョウモンモドキ(右)を確認。少しは生息範囲が広まったか?

  
見られる蝶はウラギンヒョウモンが圧倒的に多かったのですが、
オオウラギンスジヒョウモン(左)やら、ミドリヒョウモン(右)やらも見られました。
ちなみに、右のミドリヒョウモン、撮影している時は気付きませんでしたが、
後翅が破れているんじゃなくて、後翅だけ極端に小さいんですね。……なんで?

  
草地にはゴマダラカミキリ(左)もポツポツと見られました。そして、大破していたけど
色っぽかったのは、キアゲハ(右)。普通種だけど、やっぱり美人やね♪

  
お次の場所では、カキラン(左)も大満開。すでにピークは過ぎて実になり始めた株も
多い感じでした。そして、ここでもやたらめったらウラギンヒョウモン(右)は多数。
そして、あまりにもの日差しに私の思考回路もショートしてしまいそうな感じでした…


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