広島堪能〜ヒョウモンモドキ観察会〜08.6/14

<2>世羅台地某所 続き

  
さらにウロウロすると、大満開のネジキ(左)があちこちにありました。
湿地の中には、オニスゲ(右)もやたらと多くて、大変いい雰囲気です。

  
しばらくウロウロしていると、ヒョウモンモドキ(左)、ウラギンヒョウモン(右)とも、
ようやく手近なアザミで吸蜜してくれる個体が出現して、じっくりと撮影できました。
ちなみに、会の方のお話だと、これだけ保護活動が有名になっても、いまだに
密猟者が来るんだそうです。このあたりのごく狭い範囲にしか生き残っていない蝶なのに。
日本で一番減少してしまった蝶の一つであり、この場所が正真正銘最後の砦です。
改めて最終自粛と、保護活動へのご理解をどうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m

  
さて、今回の観察会では、付録としてトンボの観察が企画されており、
子ども達に小さな網が配られ、湿地の中のトンボを捕まえて観察することになりました。
今回一番多かったのは、ショウジョウトンボ(左)とヨツボシトンボ(右)でしたかね。

  
湿地なので、オオイトトンボ(左)も多数いました。ホソミオツネントンボ(右)もいたり、
じっくりさがすと意外なほどのトンボの多様性に改めて驚いてみたり。

  
驚いたことに、ハッチョウトンボ♂(左)までみつかりました。まだ生き残っていたのね。
そして、別の意味で驚いたのは、遠くに止まってたコフキトンボ(右)。
まとめの話の際にトンボが何種いたかという話になり、「コフキもいました」となにげなく言ったら、
周辺では相当なレアモンだと言われて仰天。なんでも広島だと沿岸部にしか
いないそうで…兵庫じゃ溜池に沸くほどいるのに、ところ変わればってヤツですかね。

  
タモ網で水生昆虫を調査している人もいて、面白い成果も見せていただけました。
まずは、卵をもっさり抱えていたオオコオイムシ(左)と、大型のミズムシ類(右)。

  
ヤゴも、マルタンヤンマ(左)や、チョウトンボ(右)なども捕れていてビックリ。
結局、ヤゴを含めると、18種類のトンボがこの日確認されたということで、やはり
いい環境の場所なんだなぁとつくづく感心いたしました。

  
観察会終了後、さらにうろつくと、交尾中のヤコンオサムシ(左)など発見。
ちなみに、今回の観察会で一番感心したのは、とあるスタッフのかぶっていた、
シマゲンゴロウのかぶりもの(右)。手作りだということですが、まぁリアルで凝ってて、
本当にホレボレするほどでした。製品化されたら、一番に買っちゃうよ♪
そんなこんなしたあとで、スタッフの皆さんと別れ、一路北へ進路を取ります。

<3>広島県北部某所

  
というわけで、移動してきたのは広島北部の某所。そう、ゼフ狙いです。
このあたりも石灰岩地なので、イブキシモツケ(左)やら、イワツクバネウツギ(右)やらが
すぐに見つかりました。もちろん、どちらもすっかり実になっていますけどね。

  
歩き回ると、ちょっと遠かったのですが、メスグロヒョウモン(左)を発見。
トビイロツノゼミ(右)なんかも見つかりますが、肝心のゼフがいないんです。これは予想外。

  
うろうろすると、こちらもなかなか見る機会のない植物、チョウジガマズミ(左)と
イワシデ(右)の実を見ることもできました。やはりいい環境ですな。

  
こちらもすっかり実になったギンリョウソウ(左)も発見。そして、何度見てもかわいらしくて
大好きなマドガ(右)もあちこちで見れました。本当に見事な配色ですよね。。

  
真っ赤なルイスクビボソハムシ(左)も発見。ちょこちょこして撮りにくかったですが。
そして、こちらもなかなか見る機会のないクビアカサシガメ(右)も見られました。

  
驚いたことに、まだ咲いているバイカイカリソウ(左)もありました。時期的にOK?
そして、そのあたりでようやくヒロオビミドリシジミ♂(右)を発見。NULLは脱したけど…
ちなみに、この日ツラかったのは、メマトイの数が半端じゃなかったんです。
それもここらのは、目の前を飛びまくるだけじゃなく、目にとまりやがる(^^;
せっかく見つけたのに、集中して撮影しようとすると、そのとたんに嬉々として数匹が
ピタピタッと目に止まるので、この個体も数カット撮れただけでした。とほほ。

  
その後も建物の外壁に新鮮なコムラサキ(左)がいたり、ちょとピンぼけですが、
オナガアゲハ(右)がいたりと、面白い出逢いはあるのですが、肝心のゼフはなかなか
追加個体が出てきません。う〜ん、今年は発生が遅いのか?

  
でも、そうやっていると、ヒロオビミドリシジミ♀も数匹確認。
ということは、♂の出始めで数が少ないという時期でもない雰囲気なんですね。
も、もしかして、今年はゼフ外れ年ですか?そんなイヤな予感も少々・・・

  
最後に、水田脇でラミーカミキリ(左)と、ホシミスジ(右)を見たりした後、夕刻に
テリハリするゼフを狙いにいきますが、こちらはモノの見事な空振り。
なんか最後はイマイチ尻すぼみの結末となったのでした。

というわけで、あれこれ楽しめた一日でした。
久しぶりにヒョウモンモドキにあえたのは、やはり嬉しい限り。
実は、ヒョウモンモドキには思い入れがあります。というのも、このバカなサイトを
はじめてから、最初に飛び入り参加したのが観察会がここのヒョウモンモドキ。
そして、その日の夜にヒョンなことでウスイロの方にもお誘いいただいて、
いろんな蝶屋さんにお会いでき、一気に世界が広がったんです。
というわけで、ある意味今の私があるのはヒョウモンモドキのおかげかも、なんて☆
そして、今回再確認したのは、やはり世羅台地周辺も面白い場所が多い!
一度ヒョウモンモドキの時期以外にも遊びにこなきゃと企み中です。
次は夏頃に、面白そうな湿地の蝶をを狙おうかなぁ〜♪


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