アコガレとの再会〜紅紋探求記〜08.6/7

この日は、前々からドキドキワクワク待ち焦がれていた一日。
そう、再び紅紋に逢うために突撃してきたんです。
それも今回は不思議な顛末がありました。というのも、昨年みたいに何度も
あちこち探しに行く時間的余裕がなかったので、狙いを絞って、といろいろ考えて
いるうちに、ちょっと面白い文献を発見。これは、メッチャ有望なんジャン?
というわけで、そこのヒントから想像して具体的なポイントをいくつか絞り込み、
う〜ん、この場所ならばとイメージトレーニングを重ねていたのですが
ひょんなことで某氏とのメールでその話を書いたところ、
「実は同じ文献を読んで下見をした結果、具体的なポイントまで辿りついてます」
などとスンばらしき話にまで発展。
"自己開拓"という昨年の宣言からはややハズれてしまいましたが、
ここまでくればご一緒するしかない!ということで突撃したわけです。
さてはて、アコガレとの再会かなうや、結果は本編をお楽しみに♪

<1>吉備高原某所

  
前日は夜遅くまで自宅にいる必要があったので、到着したのはすでに夜明け前。
仮眠とろうと思いつつジュース買いに行くと、なんか面白そうな蛾が多数いるじゃないすか!
というわけで、すっかり目が覚めてうろうろすることに。
まずは、スジベニコケガ(左)と、面白い模様のギンモンシャチホコ(右)。

  
昨年も見たぞ、ということでカギシロスジエダシャク(左)も発見。
そして、エチゴハガタヨトウ?(右)にも会えました。とはいえ、この手の地味系ヨトウガは
見分けが難しいようですが、あっていれば石灰岩地系の珍種だそうで嬉しい限り♪

  
というわけで、ほとんど寝損ねたままで、ついでだからと気の早いゼフ探し。
やはりさすがに早すぎたようで成果はゼロでしたが、ウンモンスズメ(左)なんか発見。
葉の上でぼんやりしていたクロオオアリ?(右)もドアップ撮影してみたりして。

  
そのままうろつくと、ヤマハタザオ(左)があったり、驚いたことに
バイカイカリソウ(右)の咲き残りがあったりと、やっぱり面白い発見が続きます。

  
ちょっと嬉しかったのはこれ。この場所にもあったのね、というキビナワシロイチゴ(左)。
やっぱりほとんどが実になっていて、今年も花はおあずけかなぁと悔しがっていると、
1株だけ、かろうじて花の残っている株(右)もみつけて、嬉しさのあまり踊っちゃいました♪

  
面白かったのは、そこら中を飛んでいた、えらく線の細いガガンボ類(左)。
フワフワと舞っていると白い足だけが目立って、なんかの妖精みたいな雰囲気でした。
近くには、なんかグルグルとダンスしつづける極小サイズの蛾(右)を発見。
詳しい方にお聞きすると、こちらはクロギンスジトガリホソガというお名前だそうで。

  
ちょっと場所を替えると、サワルリソウ(左)もたくさん発見。これまた久しぶり♪
ルリタテハの前蛹(右)なんかも見つけました。前蛹ってなかなか見れませんよね〜。

  
さらにうろうろして、小さな小さなカシルリオトシブミ?(左)やら、
何度見ても造形が面白いマルウンカ(右)なんかも発見。
やがて某氏と合流し、ご案内いただいたポイントは……私が自分で想像していた
場所とは全然違う場所でした。こ、これはなかなか予想外な場所で(^^;
というわけでポイント自己開発のたくらみは今年も失敗ですね(笑
#ちなみに具体的なポイントのお問い合わせには一切お答えできませんので悪しからず

  
さて、教わったあたりをうろうろすると、咲き残りのミヤマナルコユリ(左)を発見。
嬉しかったのは、上空を旋回した後、すぐ近くにとまったコヤマトンボ(右)。キレイ〜♪

  
いい感じの石灰岩地ということで、当然のようにイワツクバネウツギ(左)も多数。
チョウセンヒメツゲ(右)もあって、これまた面白い形の実をつけていました。

  
さてさて、さっそく探してみると、あちこちにクロウメモドキ類(左)を発見。
実をたくさんつけた株(右)もありましたが、想像以上に数が多いのでドキドキ。
いろいろと図鑑と比較してみると、これはタイシャククロウメモドキに相当するのかな?
こんな場所にまで分布しているんだなというのがちょっとビックリでしたけど。

  
岩場には、当然のようにイワカラマツ(左)も咲いていました。
さて、そのあたりでベニモンを待ちつつ、いろいろとお話を聞いてみると、
「実は昨日も来たんですが、あの奥のあたりでなんと交尾個体までいましたよ!」
うぉっ!これは期待できるナァ〜、と感激していると、そのあたりを睨んでいた氏が
「んん?あれ?まだ同じ場所にいるぞ?」
え、うそ?と思いながら目を凝らすと、本当にいたんです。ベニモンの交尾個体(右)が!

  
そ〜っと長竿で叩いてみると、フワッと舞い上がった彼らは、
なんと目の前に飛んできたんじゃないですか!
感激を通り越して呼吸困難になりつつ、おもいっきりバシバシと撮影しまくり♪
いやぁ、開始早々にこんなものに出会えるなんて、マジで感涙モノです。
しかし、こいつら丸1日近く交尾しっぱなしなんですね。夫婦愛の濃い蝶なんだろうか?

  
近くにはノブドウ類(左)が咲いていたので、シラガブドウかと期待しましたが、
図鑑と照らし合わせるとこれはサンカクヅルなのかな?イマイチよくわからないけど…
近くでは、他のハエトリグモ類を食べてるデーニッツハエトリ(右)なんてシュールなシーンも(^^;

  
タイシャククロウメモドキを見ていると。明らかな食跡(左)をいくつも発見。
加害者はもしかしてベニモンなのかな?といってももう幼虫はいないだろうけど…
さらに、いくつか枝を調べていたら、スジボソヤマキチョウ?という卵(右)も発見。
いや、しかし、時期的に少し微妙な気がするんだけど、こいつはナニモノ?

  
ツリバナ(左)なんかに驚いているほどに、ようやくベニモンカラスシジミ♂(右)登場。
しかし、遠い!しかもなんかこの日は前日とは比べ物にならないほど数が少ない
とのことで、しばらく粘っても、こんな写真しか撮れませんでした。やっぱ難しいなぁ。


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