怒涛のGW2008D〜信州突撃〜08.5/3

この日は、突発的信州突撃。それも一気に北部です(笑
前日のところで書いたように、あれこれと予定がナナメに滑った結果なわけ
ですが、これが案外と大ヒット。信州ならではの面白いものを堪能できました。
私は常々思いつきだけで行動しているわけですが、それがある程度以上ヒドくなると
大ハズレをひくというのはいつものお約束。しかし、この日はかなりヒットかな?
ちょっとばかり神様からの御褒美がいただけたものかと感激したりとか。
ま、午後からは夏日な上にコロコロ変わる天気に翻弄されて、ちょっとだけ
グッタリしましたが、それでも大満足の一日でした。
ちなみに、最後に笑えるオチがついたあたりは本編でお楽しみを☆

<1>居谷里湿原

  
最初に来訪したのは、昨年の夏も来た居谷里湿原。
雄大な山の風景(左)に溜息つきつつうろつきはじめると、なんと初手から登場したのは
イスカ(右)じゃないですか!湿原の横を5羽の小群がうろついてましたが、
まだ日の出前の薄暗さ、撮れたのはこの超証拠写真だけでした。

  
歩き始めると、ウスバサイシンがあちこちにあって、ちょうど花盛りという雰囲気。
コレは期待できそうだ、なんて期待をさらに一層膨らませてみたり♪
なんかえらいこと赤っぽい色合いのスミレ(左)もありました。これって雑種?
小さな水路沿いにはカサスゲ(右)がずらりと穂を並べて、これまたいい雰囲気です。

  
ヒナスミレ(左)もポツポツと咲いていましたが、あとはオオタチツボスミレ程度。
面白そうな雰囲気の樹の花(右)もありましたが、こいつはなんだろう?

  
そんなこと思っていると、なんともいえないいい声が響いてきました。
こ、これはもしかして、と思っていると……おっしゃ!やっぱりそうだ!
憧れのノジコです!
それも驚いたことに、あちこちにいるんです!そしてメチャいい声でさえずってる!
そもそもこの場所に来た理由の一つはノジコが多いという情報を得たからでしたが、
こんなにあっけなく見れるなんて思ってもなかったのでしばらく呆然としました。

  
しかも、さらにうろつくほどに、何度も何度もノジコに遭遇。いや〜、個体数多いゾ!
昨日の房総半島では、ホオジロのごとく居るコジュリンに驚いたわけですが、
この場所ではホオジロのごとくノジコが居ました。決して誇張的な表現ではないんですよ(^^;

  
気を取り直して湿地の中を見ると、一面のミズバショウがいい感じ。でもいつも思うんですが、
ミズバショウって群生はいいけど、個々に見ると、ハンパな格好の株が多いですよね。

  
リュウキンカは今を盛りと咲き誇っていて、なんとも見事でした。
湿地の木陰に揺れる黄色い花ってのは、なんとも風情がありますよね〜♪

  
驚いたのは、なんと満開状態だったハナノキ。実は自生を見るのは初めてです。
後で調べると、ここはハナノキの隔離分布地として有名なんですね。
今年は早春に東海地方で見損ねただけに、これは嬉しい計算外でした☆

  
ヤマネコノメ?(左)もあちこちに咲いていました。よくよくみると小さな花がカワイらしいですね。
ミツガシワ(右)も、これでもかというほどの大群落がみれて逆にビックリ。

  
ザゼンソウもまだまだ葉が少し出始めたばかりという感じで、ちょっと探すと
こんな感じでいい雰囲気の株がアチコチで見つかります。

  
そうやってうろついていると、本当にあちこちでノジコ(左)がさえずっているのに逢いました。
その他のホオジロ類は、遠くにカシラダカ(右)が出ただけで、アオジもいなかったのは逆に意外。
でもよく考えたら5月のカシラダカって、これもある意味珍品かも?

  
びっくりの発見もありました。木の上にヘンなコブ(左)があるので、これじゃまるで鳥の巣だ、
なんて言いながらデジスコでズームしてみたら、なんとヒョコッと顔出したのはコサメビタキ(右)!
そう、鳥の巣みたいなコブではなく、正真正銘の巣だったんですよ。ビックラこいた。

  
チョロチョロして四苦八苦しましたが、その後もしばらく見ていると、
コサメビタキは何度も出現して、巣材を運んでいました。ちなみにこの場所、
人の通る道のすぐ側。こんな場所でも巣を作るんですね〜。
そう思ってましたが、後日来訪した人によると、この巣は何故か地面に落ちていたそうで、
一体この巣になにがおきたのか、そこは大変気になるところ(^^;

  
そうこうしていると、本当に目の前といいたい距離にいきなりノジコが飛んできて、
さらに朗々とさえずり始めたんです。もう大興奮!
しばらくたっぷり堪能することができました。うん、やっぱり来てよかった♪

  
さて、この場所の目的はもう一つあります。というわけで、ウスバサイシンの葉をめくってくと、
割とあっけなく、ヒメギフチョウの卵も見つけることができました。いやぁ〜キレイだなぁ。
でも、しばらく粘れども親は一向に出現してくれません。なんでだろ?

  
昨年に続いてスゲハムシ(左)にも逢うことができました。一息ついて周辺を見渡すと、
カラマツ(右)の新緑がなんともいい色合い。パステルカラー一色で気分がほんのりします。

  
さらにうろうろすると、大満開状態のハナノキ(左)も発見。比較的近づける位置だったので
アップ(右)も撮りましたが、下のほうの枝は既に花が終わっていたようで残念!
その後もしばらくうろつきますが、ヒメギフチョウは出現せず、とりあえず場所を移動することに。


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