嵐の年越薩摩旅B〜シマらぬ大晦日〜07.12/31

この日は、年末薩摩旅第3日目。世間様で言うところの大晦日。
そう、この2007年最後の〆の一日というわけです。
そんな中、朝からぎっくり腰でうめいている情けない野郎が約一匹(^^;
悔し紛れにちょっと魚捕りもしてみましたが、どうにもこうにもNGだったので、
そのまま鳥方面に挑戦することに。すると、なんとかこの旅の最重要課題もクリアし、
さらにあまり期待していなかった珍鳥もバッチリ見れたりと、いい感じで推移して、
これは2007年の〆としてはなかなかではないか、なんてほくそえむ展開に。
でも、最後の年越の瞬間はというと…これがメチャクチャにシマらなくてもう笑えました。
何がどう笑えたのかは、まぁ本編でお楽しみいただければと(笑)。

<1>川内地方周辺

  
この日も天気が悪くてどうにもこうにもという雰囲気だったので、まずは
少しだけマシになってきたぎっくり腰の様子を試すべく水路に網を入れてみることに。
すると、小さな小さなタイリクバラタナゴ(左)やら、メダカ(右)やらがすぐに捕れました。

  
驚いたのは、短時間のうちに3匹も捕れたコガタノゲンゴロウ。いるとこにゃいるんね。
そのあたりではかなり大型のモノアラガイ(右)も結構捕れたりしましたが、
そうこうするうちに、腰の激痛が再発してうめくと同時に、ものすごい大雨。
しょうがないので諦めることに。じっくりやればいろいろ捕れそうなんだけどなぁ。

  
うろうろすると、ヤブチョロギ(左)の群落がアチコチにあることを発見。
面白そうな形のシダ類(右)も見つかりましたが、こちらは調べても名前はよくわかりません。

  
さらにうろうろすると、モンシロチョウの蛹(左)を発見。頑張って冬越ししてるんだね。
やがて、ハイイロチュウヒ(右)が飛び出したりしましたが、あまりに暗いので飛びモノなど
撮れるはずもありません。そんな時に限ってゆっくり周りを飛びつづけてくれるんだもんな。

  
そうこうするうちに、少し離れた場所にハヤブサ(左)を発見。う〜ん、やっぱカッコイイ☆
そして、かなりビックリしたことに、こんな場所でもヤマセミ(右)が出現したんです。
慌てて追いかけますが、警戒心がメッチャクチャ強くて、これが唯一捕れたショット。

  
そのかわり、いきなり目の前に出現したのは、カワセミ。
ビックリするくらい堂々としてくれて、こちらが焦ってしまいました。

  
かなりの強い雨の中、さらにうろうろすると、電線に止まっていたのは
ニュウナイスズメの群れ(左)。♂(右)も出現してくれましたが、アップでは撮る余裕がなく
残念。というのも、このあたりから横殴りの豪雨になってきたからで…

  
辛うじて、至近距離に止まったニュウナイスズメの♀は何枚かじっくりと
撮影しましたが、あまりの悪天に愛想が尽きて、じっくりと目的の鳥を待つことに。
そうして小一時間も待っていたでしょうか、近くにいた鳥屋さんが「います!」と一言。
慌ててデジスコを覗くと、遠いけど確かに見覚えのある大きな陰。


おっしゃ! 憧れのカラフトワシです。
日本で現在唯一定期的に渡来している個体。すでにかなりの高齢なので
彼に何かある前に見にいこうというのが今回のたびの本来の趣旨。
とりあえずは、念願かなってよかったよかった、かな?

  
見つけてくれた鳥屋さんと一緒に近くまで寄りますが、この頃には再度
横殴りのスゴイ雨で、画面が白っぽくなってしまい、マトモに撮影できるはずもない状態。
何とか四苦八苦して数枚だけ撮れましたが、距離もあってなんかイマイチ。
やがて彼はフワッと山の裏側まで飛び去ってしまったのですが、その鳥屋さん曰く、
ここのところ愛想悪くて、3日目にしてようやく見れたんです、とのこと。
天候も相当にダメダメだし、かなり離れてましたが、もう一つの鳥情報の方へ移動することに。

  
道中、道場の有刺鉄線に怪しい影。車を止めてよく見ると、それはひっかかって
しまった哀れなフクロウなのでした。フクロウはいままでこんな死骸の写真ばっかり
撮ってますけど、いつかは元気な姿もばっちり撮ってみたいもんで…

<2>鹿児島北部某所

  
ひた走ってやっていたのは、川内からは相当離れた、鹿児島北部某所。歩き始めると、
イズセンリョウの白い実(左)や、テンナンショウ類の赤い実(右)などが見つかります。

  
ジョウビタキ(左)も元気に飛び交ってましたし、そのほかにも小鳥類の声は賑やかでした、
そして、情報を頂いていたポイントに来ると、さっそくキセキレイ(右)が出現。

  
そして!メチャクチャあっけなく登場したのは、こちらのイワミセキレイ。
愛想悪いらしいよと聞いていたんですが、なんのなんの。
至近距離をひたすらウロチョロしてくれて、愛想は超良好♪

  
というわけで、メチャクチャにたくさん撮ってしまいました。
じっとしていると、5mほどの至近距離まで来て地面の虫をヒョイパクと食べつづけて、
みているこっちが食べすぎじゃないかと巣K氏心配になっちゃうほど。
あまりに愛想よくズンズンと近づいてくるので、なかなかピントが合わずに苦労しましたが、
なんとか可愛らしいあたりも何枚か押さえられました。憧れの鳥だったの大感激!

  
最後に、少し離れた辺りで、ヤマセミをじっくりみることができました。
先ほどの場所でお会いした鳥屋さん曰く「このあたりだと関東のオナガみたいなモンですから」
というわけで、わりと数は多いみたいでしたが、警戒心が強くてなかなかチャンスなし。
さらにかなりの雨で薄暗くなったこともあって四苦八苦しましたが、なんとか数枚撮影成功。
うん、いい感じの2007年の〆括りなんじゃない、なんてこのときは思ったモンです♪


その後、最後の〆ということで、焼肉食べ放題店を探して、そこでたらふく喰って、
この日の宿と決めた鹿児島北部のとある港まで移動。
まだまだ嵐の様相の中、港の幽玄な明かりの元、年越と洒落込んだのでした。

しかし、最後の〆がよくなかった!
港に着いたのは11時過ぎ。さすがに年越前に寝るのも悔しいので、
しばらくは時間つぶしということで、持参したノートPCでHPのネタを整理したり
しながら過ごしていたんですが……ふと気付くと、12時半。
あ!なんかわけわかんないうちに年が過ぎてんじゃん!ちょっと待て!
誰もいない港で一人虚空にメンチ切る、2008年のはじまりとなったのでした。
いや、ちょっといくらなんでもこの年越はシマらないこと限りなし(^_^;

というわけで、鳥方面の成果は多けれど、はっぴぃえんどとはならない一日でした(笑)。
まぁ、お初の鳥2種+まともに取るのは久しぶりなの2種でてんこもりでしたので、
天候の悪さと、ズキズキ痛む腰の痛み、プラスあまりにシマらない年越は笑って許しましょう。
しかし今年も四方八方よくもまぁ遊び倒したもんだと自分で感心しております。
今後も気を緩めることなく、隙のある限り全力で走り回ろうと決意を新たに
しておりますので、来年もどうぞよろしくお願い致します!
( 更新は年越ずっと過ぎてからだというツッコミはご遠慮くださませ ^-^ )


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