驚愕の寝覚め〜懲りずにヤゴ探し〜07.12/16

この日は、本来は但馬に留まる予定でしたが、夜に所用が入り近場をうろつく計画に変更。
前回分に既に書きましたが、前夜のうちに砥峰高原に向かい、降り注ぎそうな満天の
星空の下、いくつもの流れ星を眺めながら車中泊していたんですが…
目覚めるとフロントガラスが真っ白に曇ってました。それはよくあることなんですが、
あれ?なんか曇るにしてもあまりにも白すぎ。窓の外が全然見えないぞ?
そう思って目を凝らした次の瞬間、寝ぼけマナコが一瞬で吹き飛びました。
曇ってるんじゃない!……こ、これは雪だ!
そう、寝てる間に外は一面の銀世界。それも5cm以上積もってました。
一面の吹雪の中、それでも悔しいのでヤゴ捕りしましたが、体が強烈に冷え切って、
もう1箇所転戦したらそれでくたくたになる、そんな1日となったのでした。

<1>砥峰高原周辺

  
というわけで、笑ってしまう寝覚めの光景はこちら。
自分の車もすっかりと雪が積もっております。こりゃぁ本当にド肝を抜かれました。
#ちなみに「なぜ凍死しないのか」という問い合わせをいただきましたが、私は冬期は
#寝袋を3枚重ねして寝てますので、もぐりこんで寝たら氷点下でもOKなんですよ(笑

  
もちろん、シャレになんなく寒いし、思い切り吹雪でしたが、これで帰るのは悔しいので
雨合羽着てヤゴ捕りに挑戦。端から見たら不審人物で通報要な雰囲気ですね。
水路に網を入れまくると、イモリ(左)やらドジョウ(右)やらがさっそく捕れました。

  
あと、本当にいくらでも捕れたのはタカハヤ(左)。まぁ場所が場所ですからね。
嬉しかったのは、その中に1匹だけ混じっていたカジカ(右)。陸封型を捕るのは久しぶりです。

  
んで、なぜこの吹雪の中でヤゴ捕りをしていたかというと、狙いはこちら。
3匹だけ捕れた、稀種のヒラサナエです。諸事情で知人から数種のヤゴの捕獲を
依頼されていた中にこの種類が入っていたというわけです。お久しぶりですな〜♪

  
なかなかこの種類のヤゴの写真はWebにはないようなのでもう数枚(^_^)
ちなみに、比較的大きな個体(左)が2匹だと思っていたのですが、あとでよくよく見ると、
モノ凄く小さな数mmサイズの弱齢幼虫(右)が1匹捕れてました。この齢差はなにゆえ?

  
少し山際の水路沿いでは、ニホンカワトンボ(左)も多数捕れました。
嬉しかったのは、ヒラサナエと同じ水路で取れたエゾトンボ系ヤゴ(右)。水路なので
これがハネビロエゾか?と思いましたが、考えたらこんな開けた場所では聞いたことないので、
おそらく湿地にいたエゾトンボが水路に出てきたんだと思いますが…なんせ弱齢で判定不能。

  
ヤンマ系のヤゴも捕れました。水路なんでミルンだろうと思ってましたが、あとで
じっくり見ると、ルリボシヤンマ?(左)と、やたらと黒っぽいマルタンヤンマらしきヤゴ(右)が
捕れていてびっくり。こんな場所にもいるんですねぇ。

  
もちろん、コシボソヤンマ(左)も捕れました。こちらはお約束どおりですね。
あと、シオヤトンボっぽい個体(右)もGET。相変わらず識別はよくわかりませぬ。


  

ちょい意外だったんのは、こんな場所なのに、クロゲンゴロウ(左)が捕れたこと。
もちろん、砂底の水路もたくさんありますので、ナベブタムシ(右)はいくらでも捕れました。

  
あとは、なかなか撮影しにくかったヒゲナガカワトビケラの幼虫(左)も多数。
えらく美しい造形のヨツメトビケラの巣(右)も見つかりました。

  
もちろん、カワゲラ類も捕れます。今回捕れたのは、オオヤマカワゲラ(左)と、
フタツメカワゲラ類?(右)。どっちも歩き回るので撮影にはとても苦労しました。

吹雪の中で冷え切っただけの成果はあったかなというまぁまぁの成果でしたが、
この後、生まれてはじめてチェーンを装着して、雪が満面に積もったかなり急な峠道を
走った時の恐怖といったら!ブレーキはなかなか効かねぇし、死ぬかと思いました(ToT)


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