阪神間ヤゴ探求〜泥まみれな一日〜07.12/2

この日は、魚捕りでうろうろ、とも考えていたのですが、昨日の体調不良もあって、
近場で水生昆虫でも探そう、という方針に急遽変更。
といっても三重からの帰路なので、適当に阪神間の前々から面白そうだと目をつけてた
あたりをアチコチ巡る、という無計画な行動に出たのでした。
未だ会えぬいろんな水生昆虫、特にひさしぶりにヤゴ方面に頑張ってみよう、
なんていう企画なわけですが、予想外の成果があったり、逆にそれ以外は予想外に
なにも捕れなかったりと面白い感じでしたが、それなりに楽しめた一日となりました。
ガソリン代も高騰しまくって家計圧迫だし、こういう日をもうちょっと増やそうかな〜

<1>猪名川町周辺

  
というわけで、適当に目星をつけていたあたりまできて、まずは山裾を歩いてみると、
越冬中のウラギンシジミ(左)を発見。1つだけでしたが、ノササゲの実(右)もありました。

  
サンシュユ(左)も、真っ赤な実を大量につけていてそれはそれは見事でした。
個人的に面白かったのは、綿毛を大量につけていたキッコウハグマの群落(右)。

    
さて、さっそくそこらの川に入り、ガサガサ開始。砂地の場所なので、すぐに
カマツカ(左)が大量に捕れます。タイワンシジミ(右)もこれまた多数。

  
網入れをはじめてすぐ、なんかへんな物体(左)が網に入りました。ん?これなんだろ?
そう無邪気に持ち上げて、裏返してみる(右)と、なんか脚がいい感じに出てるんですが!
うわ!これってマダニ?それもパンパンの満腹状態!……でもなんで川で捕れたんだ?

  
ちょっと場所を移動すると、川の降り口付近は流れもよどんで、あまりきれいとはいえない砂底。
ここじゃ期待できないな、と思いながら網を入れてみると……おお!タイガー柄のやご!
あこがれのキイロヤマトンボとの意外な出会いでした。これは小さな弱齢幼虫でしたが、
トラ柄はイメージどおりかなりはっきりしてて、想像以上に美しいヤゴで感激!

  
さらに周辺を探りまくると、今度はかなり大きく終齢に近いヤゴも捕れました。
このサイズになってもトラ柄が大変くっきりしているというのはちょい意外でした。
ちなみに落ち葉の上(左)なんかだとトラ柄は目立つんですが、砂地にのせると(右)、
ものすごい擬態効果を発揮するというのも面白い発見。そういう理由だったんですねぇ。

  
しばらく遊んでいると、コヤマトンボのヤゴも取れたので、比較写真(左)を撮ってみました。
もちろん左がキイロヤマですが、案外はっきりわかりますね。そして、それ以上に簡単な
識別方法も発見しました。腹面(右)は、キイロヤマは白、コヤマは茶色なんですね♪

  
さらに粘ると、ヤマサナエ?の弱齢幼虫(左)やら、ホンサナエ(右)やらも
捕れました。いろいろと案外楽しい場所ですね。

  
もちろん、川のお約束、コオニヤンマ(左)も捕れました。案外多かったのは、オジロサナエ(右)。
こちらは小さいヤゴばかり、ワサワさとたくさん捕れました。

  
もちろん、魚も捕れますが、あまり面白いものはいませんでした。
シマドジョウ(左)や、オイカワ(右)の他は、カワムツとカワヨシノボリだけ。
タナゴとか捕れないかなぁとかなり期待していたんですけどね。

   
ちょっと小さいんですが、テナガエビ(左)も捕れたりしました。満足して移動しようとすると、
川辺にはオオカワヂシャ(右)がまだ満開に咲いていて、生命力の強さを誇示していました。

<2>三田市周辺

  
ついでやってきたのは、三田の小さな溜池。大変面白い情報を頂いていたので、
ワクワクしながら池まで行くと、バサバサッとオシドリが飛んでいってビックリ。
でも、ヨソゴの赤い実(左)の鮮やかなあたりでしばらく粘りましたが、捕れたのは
マツモムシ(右)ばかりでした。もう深い場所に潜っているんですかね?

  
ついでに別の池までくると、まだ元気に咲いているワレモコウ(左)を発見。
あたりではナツアカネ(右)もまだ元気に飛んでいました。

  
池の縁を回ると、真っ赤に色づいたアリノトウグサ(左)があったり、すっかり枯れ穂になった
イヌセンブリ(右)があったりしましたが、肝心の池は減水しているからか、こちらも
ヤゴはただの一匹も捕れません。むむむ、案外と難しいもんだなぁ。

  
ちょっと驚いたのは、まだ咲き残っていたナンバンギセル(左)。あんた、強いね。
そしてこの寒空の下、狂い咲きしているコバノミツバツツジ(右)なんかもあったのでした。
まぁ、秋が暖かかったから、うっかりしてるうちに冬になって困っちゃったって感じかな?


次へ⇒

topへ⇒