近場ガサガサ団again〜祭りのハザマに〜07.10/21

この週末は、私としては珍しく、どこにもいけない拘束日。
というのは、地元の祭りに参加しなきゃいかんという、個人的にはど〜でもいい理由。
御近所づきあいとかシチメンドクサイのが大嫌いな私が、何故そんなことに
参加するかというと、地元民ならではの諸般のつながりで断れず、というところ。
土曜は朝一から屋台を担ぎ、なおかつ夜の宵宮という行事では神輿を担いだのですが、
「普通両方は出席しないんだよ」と皆にバカにされたとおり、負荷はトんでもなく、
神輿をお宮に戻した頃には歩けないくらいに疲労困憊。も〜絶対ムリ。
日曜はサボろうとすると、翌日は弟妹が遠方から見物に来るというので、
さんざっぱら悩んだ後で、「午前中だけ休みます」と宣言。
ま、朝一から屋台担ぐってのは生物学的にムリだったしね。
それでも早朝から起きだして、こっそり噂の鳥を見に行ったり、屋台の休憩時間と夕方を
使って御近所巡りと、空き時間を有効に使って、やっぱりがさがさしてきたのでした☆

<1>たつの市周辺等

  
早朝に起きて突撃したのは、某珍鳥の出ていた大阪某所。しかし、これが前日までは
愛想よかったらしいのに、前夜に旅立ったらしく空振り。え〜ムリして来たのに〜。
あまり時間がないけどうろつくと、至近距離でキビタキ♀(左)が見れましたが、他には
鳥影も少なく、大量のギンナン(右)に感嘆しただけであっけなくタイムアップ。
また大慌てで地元まで引き返し、屋台を担いで大汗かくことに。


ちなみにこちらが私の担いでいた屋台。ご立派なモンでしょ?
昨日からの筋肉痛が限界になる頃にようやく昼飯になり、そのまま恒例の富くじ抽選会。
これが結構長くて、合わせて2時間くらいかかることを知っていた私は、
弁当を一気にかっくらって、そぉっと会場を抜け出すことにしました。

  
向かったのは、昨日屋台を担ぎつつ発見したオモシロそうな放棄水田。
歩き始めると、何故か白花のアカバナ(左)という自己矛盾の極みのような花を発見。
これって、品種名をつけるとするとシロバナアカバナになるんですか(^^;)?
そう笑っていると、頭上をミサゴ(右)が突然飛んだりしました。

  
そして、やはり期待通り、この場所にはアブノメ(左)が多数。開花株もかなりありました。
花のドアップ(右)をみるとやはり面白い格好ですね〜。

  
ヒメミソハギは、すでに立派に紅葉した株(左)がかなりあり、見事な光景を作っていました。
一部には、まだまだ花の残る株(右)もあったりしたのが、ちょっと面白い感じ。

  
ミゾハコベ(左)もあちこちにありましたが、よくよくみると一角は紅葉している株(右)がかなり
ありました。この植物も紅葉するんですね〜。しかし、もうそんな時期なんだなぁ。

  
んで、結構驚いたのが、案外たくさん見られたホシクサ(左)。こんなとこにあるのね。
そして、さらに驚いたのが、ポツポツと見つかったミズマツバ(右)。こちらは私的お初モノ。
ちなみに、なにげなく図鑑を見てたら、産地に兵庫が入っていないんですが、新記録?
それとも同定が間違っているのかな? どなたか教えて下さ〜い。

  
クロモ(左)がまとまってはえているあたりでは、カマバエ類(右)がたくさんいたので、
ドアップ撮影に挑戦してみました。さすがに実物数mmなので、なかなか難儀しましたが…

  
ハネナガイナゴ(左)もまだ結構いました。本当に稀な種類なんですかね?
ウリクサ(右)にもまだ咲き残っている株が結構あったのも発見でした。

  
神社に戻って見ましたが、抽選会はまだまだ終わりそうにないので、さらにウロウロ。
すると、ノキシノブの葉上にハバチ類の幼虫(左)を発見。こんなの食べるヤツもいるんだ。
こういう場所のお約束、ヒロヘリアオイラガの幼虫(右)も見つかりました。

  
なんか幹についているなにかの繭を集団で攻撃しているヨコヅナサシガメ(右)も発見。
草地をうろつくと、ツチイナゴ(右)も現れました。やっぱ毛深いのがよくわかりますね。

  
ちょっとビックリしたのは、河原で見つけたカッコウアザミ(左)。先週、沖縄でお会いした
ばかりなのに、こんな場所にも帰化しているんですね。オオカワヂシャ(右)もありました。

  
その後、再度屋台を担いで練り歩き、体がバラバラになるかと思い始めた頃に、なんとか
無事に祭りも終了。反省会が始まる前に、再度そっと会場を抜け出し、また近所の山際を
うろつくと、真っ赤に色づいたナツアカネ(左)や、全開にアピール中のキタテハ(右)などに遭遇。

  
そこで、これまた仰天の出会いがありました。な〜んか黄色の濃いキチョウがいるな、
なんて思ってたら、それがなんとツマグロキチョウだったんです。この辺りには食草はなく、
越冬に飛来した個体と思われますが、多分町内では初記録になるんじゃないかな?

  
小さな池の周りをうろつくと、オオアオイトトンボ(左)に続いて、こちらも町内では
かなり稀なネキトンボ(右)を発見。この池には定着してるらしく、何匹も見れました。

  
さらに思いついて、ちょっと離れた岩場へ移動すると、嬉しいことにクロツバメシジミを
見ることができました。この場所は自己開拓ポイントですが、年に数匹しか見れません。
それでもこうやって継続してるんだから、主要発生地は近くの別の場所にあるんじゃないか。
なんて密かに疑っているんですが、なんせ今年も健在で嬉しい限り☆

  
その後は、思いついて小さな溜池で魚捕りしてみたりしてましたが、ふと気付くと
近くにヤクシソウ(左)が咲いていたりして、季節の移り変わりをしみじみと感じました。
その後、買い物等でウロウロしてからの帰路、思いがけずアナグマの轢死体(右)に遭遇。
まだかなり暖かく、事故りたてな雰囲気でしたが、外傷もなくきれいでした。
この時期ということは、今年生まれの若僧だったのかな。ご冥福を。

〜おまけ〜

  
ちなみに、漁果の方は、ギンブナ(左)と、タモロコ(右)、そしてメダカやモツゴ、といった
あたりでした。この辺りにはカワバタモロコもいるはずなんですが、なかなか捕れないなぁ〜。

というわけで、隙間時間だけのトライアルでしたが、なんやかんやとヒットのあった一日でした。
まぁ、午前中の鳥観はもののみごとなくらい空振りだったんですが、午後からの地元の成果は
それを補って余りあるほどですね。やはり我が地元、侮るべからず。
やっぱりもっと目を向けなきゃいけませんな。来年は挑戦しきれていない近所の山域に
トライしてみたいと思っているのですが、どうしても遠出魂がうずいてしまって(^^;
ちなみに、こうやって狭間時間を全て利用して、結局歩き回っているので、
前後の屋台&神輿の重労働も重なって、この夜は本気で気絶するように寝るハメに。
そして、現在、未だに筋肉痛中(笑) …嗚呼、寄る年波を感じますねぇ(- -;


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