滋賀の湿地巡り〜珍品連続コンボ〜07.9/23

この日は、ふらふらと滋賀県内各所を巡ってまいりました。
久しぶりに琵琶湖を眺めたかったというのもありますが、最近ハマっている湿生植物
方面でいろいろと面白そうなオハナシをGETしたというのが最大の理由。
そもそも滋賀あたりは、琵琶湖があることもあって、水生植物の宝庫。
そういえば前々から目をつけてる水田地帯もあるもので、その辺りも徹底的に
探索しちゃろうとか意気込んでスタートしたのですが…
結果的には意気込みすぎてアチコチ走り回りまくりの1日になりました。
しかし、それに値するくらいのかなりの成果量の一日でもあったのが嬉しい限り☆
今回も全国的貴重種も盛り沢山なんです。いやはや、ありがたい限り。

<1>滋賀県各所

  
まず、朝一にやってきたのは、いつものあたりの湖岸。なぜかアチコチで咲いていた
スイカ?の花(左)なんぞ見ながら湖岸を歩きますが、なぜかこの日はメガネサナエとか
すごく少なくて、それもやたらブンブン飛んで(右)、いっこうに静止しないんです。

  
ものすごく時間をかけて、ようやく♂(左)、♀(右)とも数枚ずつ辛うじて撮影成功。
この日はオオサカサナエは全く姿を現さず、とっとと諦めて移動することに。

  
さて、ぐんと移動した水田地帯を歩き始めると、さっそく一面のイボクサ(左)に嬉しく
なります。アメリカイヌホオズキ(右)もアチコチにありました。

  
ちょっと嬉しかったのは、あちこちにあったウスゲチョウジタデ。
比較的稀な植物だと思うんですが、なんせ私は今まで縁がなかったので嬉しい限り☆

  
水田地帯をうろうろすると、セスジイトトンボ(左)も登場。この辺りにはやたら多い、
背中まで緑色のコバネイナゴ(右)があちこちで見られたりもしました。

  
さらに粘ると、ミズワラビ(左)のやたら豊産する水田を発見。
近くにはなんか面白そうなカヤツリグサ類(右)もありました。これもキンガヤツリかな?

  
大変嬉しかったのは、ものすごい数のダルマガエル(左)がいる水田もあったこと。
なんか病気なのか鳴袋が膨れたままの個体(右)もいたりしました。

  
しかしこいつらはバリエーションが本当に豊富です。というわけで、いくつか紹介。
まずは、前半だけ緑べったりの個体(左)と、全身緑色の個体(右)。

  
背中だけ緑色に染まっているかわいい色合いの個体(左)もいました。
この場所はほとんどがダルマガエルでしたが、トノサマガエル(右)も数匹だけ発見。
それとも、もしかして背中線のあるダルマガエルだったりして…そしたら私は識別不能ですが(笑

  
さらにうろうろすると、小さな溜池に到着。水辺にはアオモンイトトンボ(左)が多数いて、
水面にはハネナシアメンボ(右)がやたらめったら跳ねていました。

  
そして、実はこの池には素晴らしいものがあるんです。全国的稀産種のフサタヌキモ!
フワフワと水中をたなびく姿を見て、かなり感激しちゃいました。そして…

  
なにげなく水面を見ていると、なんと1花だけですが咲いてたんです!
この場所のフサタヌキモは花をつけないと聞いていたので、期待していなかっただけに
感激もひとしお。溜池のふちで喜びダンスを一人舞い踊ってしまいました。

  
少し離れた辺りにはハゴロモモ(左)も咲いていましたし、池の中ではもうボロボロでしたが、
チョウトンボ(右)も飛び交ってたりしました。う〜ん、やっぱりいい場所だ。

  
さらに周辺の湿地帯をウロウロとしてみると、ミズトラノオ(左)の群落もありました。
周辺にはシロバナサクラタデ(右)も多数。これは、なんかいろいろ期待できそうです。

  
そう思ってたら、なんといきなりたくさん見つかったのは、オオマルバノホロシ!
原野植物で、琵琶湖周辺には多いとは聞いてましたが、あまりにもあっけない出会いで
これまた仰天しました。紫色の花がなんともかわいらしいでしょ?

  
道端には、ホシホウジャク(左)がのんびり休んでいたりしました。
そして、ここでもホソバツルノゲイトウ(右)を発見。結構あちこちにあるんですね。

  
さらにうろうろすると、1株だけでしたが、コバノカモメヅル(左)もありました。
辺りにはヌカボタデ?(右)もアチコチに咲いています。本当にいい場所ですねぇ。


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