残暑まみれの3連休A〜房総湿地巡り〜07.9/16

連休2日目の本日は、思いつきのままに房総湿地巡りを開催。最近マイブームの
湿生植物探求の中で、そういえば昔見た懐かしい植物に再会したいなぁという気分が
高まっていたので、高名なる「成東食虫植物群落」に行こう、それならついでに
何箇所か巡って…というこれまた深い思慮はない企画なのです(笑
夕刻から所用があるので、チャチャっと巡って、ということにしたのですが、
さすがに前日が完徹なので体力的に限界もあり、また雨のはずの天気予報が
いつの間にやら酷暑に変化しやがって、ものすごい日差し+強い風で、あれこれ
空振りの続く半端な一日でしたが、いくつかは予想外の成果もあったから、まぁ
よしとするかな、って感じ。ムチャの効かない年齢にさしかかってきた気もするし(笑

<1>干草沼

  
まず、朝一にやってきたのは数年ぶりの干草沼。寝不足でフラフラしつつ、
池の周りを歩くと、オオフサモ(左)多数。マコモ(右)も花をつけていました。

  
けっこうビックリしたのは、あちこちに大満開に咲いていたトチカガミ。こんな場所にも
あったんですねぇ!でも他にはあまり面白い植物はありませんでした。

  
面白そうなマイマイ類(左)が愛をはぐくんでいたりもしました。コハクオナジマイマイ?
ウラナミシジミ(右)もたくさんいましたが、気温が高いからかやたらめったら飛びまくってて、
撮れたのはこの1枚だけ。全然止まらないんで逆に驚きました。

  
さて、トンボ方面はというと、多かったのはノシメトンボ(左)と、アオモンイトトンボ(右)。
特にアオモンイトトンボはやたらめったら多く、あちこちでひたすら見ました。

  
羽化直後なのか色のやたら薄い個体(左)がいたり、鮮やかなオレンジ色の♀(右)が
いたりしましたが、それ以外のトンボ類はというと、なんかえらく少ないというのが印象。
すでにチョウトンボなども姿を消しており、やはり関東の方が季節の進みが速いのかなぁという
感じでした。でも、それだと、今日はヤバいのかもという焦りも同時に発生(^^;

  
タンキリマメ(左)の花や、すでに終わりかけのナンバンギセル(右)など見つつ、
ひたすらウロウロしますが、面白そうなトンボは全く姿をあらわしません。

  
模様も薄くて、なんだか半端な色合のトノサマガエル(左)も発見。
#分布域的にトウキョウダルマガエルだそうです。印象が違うな〜(^^;
湿地ではハネナガヒシバッタ(右)がいたので、ドアップ撮影して遊んだりしました。

  
そうこうするうちに、ようやく登場したのはムスジイトトンボ。
♀(左)、♂(右)ともに1匹ずつだけ見れましたが、♀は目の前でクモの巣にアタックし、
真ん中のクモを捕まえて食べ始めたのでビックリ。根性あるトンボなんですねぇ…

  
何度見ても面白い格好のハスの実(左)を愛でつつ歩くと、葉上に蛾の幼虫(右)を
発見。食うんですねぇ、これも。えらく歯ごたえありそうですが。

  
ヤブの中では、ここでもムスジイトトンボ♀(左)がクリーニングしてました。
そのあとも結構探しましたが、オオセスジイトトンボ?というのを一瞬見ただけで、
オオモノサシなどは全くの空振り。やはり時期的に遅すぎたんでしょうかね?
暑すぎて、風もあって、ヤブの奥深くに隠れていたのかもとも思いましたが…
ウロウロしてると秋咲きのスゲ(右)があったりもしました。コゴメスゲかな?

  
もうちょっと粘ると、マイコアカネ登場。何度見ても鮮水色の顔が素敵です。
これももうちょっとたくさんいてもよさそうですが、2♂見れただけでした。  

  
その後もしばらく粘るも、オナガササキリ♂(左)を見つけたくらいで
面白い成果はなく、あっけなくギブアップ。
駅に戻る途中、真昼間なのに巣を張ってるサツマノミダマシ(右)を見つけて
ちょっとビックリしました。キミキミ、夜行性じゃなかったかね?

<2>成東食虫植物群落

  
お次に来訪したのは、これまた本当に久し振りの成東食虫植物群落。
歩き始めると、そこここにナガバノモウセンゴケが咲いていて感激しましたが、
草むらの中でヒョロヒョロとながい葉と好き勝手な方向に咲いている白い花と
いうのはなかなか被写体としてはキビしく、あれこれ頑張ってもこの程度…

  
ホザキミミカキグサ(左)もありましたが、ムラサキミミカキグサは昔以上に数が
減ってるようで、全然見つかりませんでした。ゴマクサ(右)はやたらと勢いがいい
株もあってちょっと感激。普通はせいぜい2花くらいまでしかついてないんですけどね〜。

  
感激したのは、ようやく出会えたヒメハッカ(左)。今まで何度も空振りを繰り返して
いたので、ようやくの出会いに舞い踊りました。近くでは面白そうなスゲ類(右)も
ありましたが、これはイマイチ正体不明。カガシラではなさそうだし…

  
保護育成中のタヌキモ(左)も結構大きな株が育っていました。そして、アチコチに
咲いていたのがコモウセンゴケ(右)。しかし花は小さいは、他の草の中に混じってるわ、
ひょろ長いわ、光が強くてコントラストが難しいわで、どうにもこうにも撮影になりません(ToT)

  
こちらも四苦八苦したのが、久し振りの出会いになるヒメナエ。
名前のとおり小さいしひょろ長いし、大汗かきながらなんとか証拠写真程度に撮影成功。
ちなみに過去には一度もピントのあった写真が撮れてなかったので、大成果かな?

  
同じような場所にアイナエ(左)もあって、こちらの方が個体数は多いようでした。
遠路沿いにカワラケツメイ(右)の群落もあり、ツマグロキチョウ?というのも飛んで
いたんですが、こちらは全く確認できずなんとも残念。

  
タヌキマメ(左)もありましたが、全部実になっていて花はありませんでした。
ヒナノカンザシ(右)も数株だけ見つけましたが、やはりこちらも撮影しずらい花でした。


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