怒涛のウスイロ調査@〜ご案内編〜07.7/7

<2>ハチ高原周辺 続き

  
さて、ここからはウスイロヒョウモンモドキのマーキング調査。
いったん捕獲したウスイロヒョウモンモドキの翅裏にマークを記入し、一定時間後に
再び捕獲して、再捕獲率から全体の個体数を推定するという調査です。
とりあえず一番密度の薄い区域を担当させていただいたのですが、今回チームを組ませて
いただいたTさん共々、ほとんど採集経験がないもので、なかなか捕まえられないは、
マークしようとして逃げられるはでかなり苦戦。すいません、日頃網を持ちなれてませんので…
よくよく考えると、今までの人生でネットインした蝶の99%以上はウスイロヒョウモンモドキです(笑
#もちろんこの場所のウスイロヒョウモンモドキは法律で厳しく採集禁止とされて
#いますので、捕獲調査には特別の許可をもらって実施していますのでご了承を

  
ようやく調査が一段楽して、周りをみわたすと、バライチゴ(左)が珍しく正面向いて
咲いていたり、早くもかなり大きな花芽をつけたオミナエシ(右)があったりしました。

  
かなり立派なササユリ(左)も発見。この株はピンクも濃くてなかなか美人やネェ〜
不思議な雰囲気のハチ(右)もいました。恐らくキバチ系なんでしょうか。

  
なんかハンパにファンキーな蛾の幼虫(左)をみたり、ミヤコザサの花(右)を
見つけたりしながら、山を下って、初回の調査は無事終了。
この日の成績はやはり我がチームが一番下でした。お役に立てずに申し訳ないッスm(_ _)m

  
調査終了後、Tさんの案内でハヤシミドリシジミのポイントへ。
ここから、いつもお世話になっている「野道を行けば」のTODさん&Ashさんも合流。
現地では、「空飛ぶ生き物たち」のIさんご一家も合流し、なかなか賑やかなことに♪
道端にはヤブレガサ(左)が咲き始め、キイロゲンセイ(右)なんかもみることが出来ました。

  
さて、目的のハヤシミドリはというと、すぐに姿は見つかるのですが、なかなか下には
下りてきてくれません。かなり粘って、ようやく低い位置にいる♀(左)を発見。
最初のうちに見つけた♂(右)は、やや低かったので、横の木に登り、ウデを思いっきり
伸ばして開翅を撮影してみましたが、場所的に右半分だけしか撮影できませんでした。

  
ようやく低い位置に下りたと思ったら、ミズイロオナガシジミ(左)だったりとか…
それではとデジスコを取り出しましたが、開翅はピンぼけ(右)が一枚撮れただけ(^^;
昨年より個体数が少ないからか、いいチャンスには恵まれませんでした。

  
草地でキアシヒバリモドキ(左)や、エゾスズ(右)なんかをみて、タイムアップ。
その後の宿では、ディープな蝶屋さんばかり十数名集っての大変賑やかな宴会になり、
とても楽しくなごやかな時間を過ごさせていただきました。
手痛くも暖かい指摘もいただきましたが、それについてはちょっと文末にて…

  
宴会終了後、一部の方々と近所の灯火巡りをしてきました。
最初の場所で見られたのは、色鮮やかなサラサリンガ(左)。ちなみに今回は蝶屋さん
ばかりなので、彼はおごそかに「キマルリ蛾」と命名されておりました☆
さらに探すと、賑やかに鳴く、ホソクビツユムシ(右)も登場。

  
個人的に嬉しかったのは、久しぶりのオオツノトンボ。意外なくらいたくさん、
灯火の下に集まっていました。山地性だし、このあたりには案外多いんですかね?

  
そのままみんなで近くのコンビニまで突撃。
コンビニの前で歓声を上げながらフラッシュを焚く、怪しいご一行様になりました。
早くも出ていたニイニイゼミ(左)や、ミヤマクワガタの♀(右)が面白かったかな?

  
ここでは魅惑的な蛾にもたくさん遭えました。
まずは、シロオビドクガ♀(左)と、オオアヤシャク(右)。
ちなみに、こんなあたりは私の識別力でわかるはずもなく、先程のサラサリンガも含めて
すべて「蛾飢道談話室」でAshさんにお教えいただいたものです。ありがとうございました☆

  
続いて大物、エゾスズメ(左)と、ノコメセダカヨトウ(右)。
う〜ん、やっぱり蛾の名前はなかなか調べられませんし、覚えられませんねぇ…

  
こちらも久しぶりのタカサゴシロカミキリ(左)まで見ることが出来ましたし、
立派なシロスジカミキリ(右)もついていて狂喜乱舞。いやぁ、この場所は宝の山だなぁ。

  
面白かったのは、ゴマフボクトウ(左)。しばらく見てると、擬死(右)を始めたんです。
キミはそんなに芸達者だったっけ?でも、その技は鳥とかには通用するのかなぁ?

  
最後にシロスジキノコヨトウ(左)と、何度見ても大好き、うそ臭くカールした葉っぱ模様の
ムラサキシャチホコ(右)なんか見て、大興奮のうちに灯火めぐりも終了。
なかなか濃密な一日の、素敵な〆括りとなったのでした。

というわけで、早朝のご案内から、ウスイロの調査、終了後のお楽しみ、
そして宴会、さらに灯火めぐりまで、ものすごく濃密に楽しい一日でした。
いろいろとお世話になった皆様、本当にありがとうございました。

ちなみに、今回の宴会では暖かくも大変厳しい御指摘も頂戴いたしました。
(以下長文になりますがご容赦ください)
1つは、以前も指摘頂いたのですが、HPの公開に際して保護の視点からの情報制限が
余りになっていないということ。そしてもう1点が、あまりに安易に情報をもらいすぎで、
自己開拓の努力が足りないというものです。(以上違っていたら再指摘ください)
いずれも全くご指摘の通りで返す言葉もありません。
思えばHP開設時にはむしろトンボ屋の傾向が強かった私ですが、いつの間にか
蝶屋さんにご親切にしていただく機会が増え、ふと最近のコンテンツを見直すと、すっかり
蝶屋になっている自分がいます。その中で、なにもわからないまま、ひたすら好奇心の
赴くままに突っ走ってしまったゆえに、このようなご指摘を頂くことになったのでしょう。

希少種の現状も知らないまま安易に情報を上げてしまったことは心の底から
猛省しております。今後は可能な限り細心の注意を払い、伏せるべきは伏せ、
それでもアップしたいときは知人限定ページに載せる形をとりたいと思います。
ただ、まだ駆け出し故に気付かない点、至らない点がまだまだあると思いますので、
今後ともお気付きの点は、どうぞ厳しくご指導いただければ幸いです。
また、安易に情報を頂きすぎというのは、皆様のご好意に甘えすぎていたということで
これまた猛省せねばならず、本当に恥ずかしい限りです。今後は、少なくとも
安易にポイントをお聞きすることは二度としないつもりです。かといって、
自己開拓するほどには知識・経験とも足りませんので、今後も有名産地、
既知産地を巡ることが多くなるとは思いますが、その中で生息環境や雰囲気を
掴んでいって、自己ポイントの開拓へ繋げていきたいと思います。

今回、他の人から「蝶屋でもないのに頑張ってるねぇ」と言われたことで、「なんでも屋」で
あることに甘えていた自分に気付きました。「保護側の立場にある蝶屋」でもあることを、
ここに自覚し、「蝶屋としての自分」も、皆様に恥ずかしいものでないよう、磨きを
かけていきたいと思いますので、今後ともご指導のほど、宜しくお願い致しますm(_ _)m

#思いつくままツラツラ書いたら、だいぶ驚かれた方々もいるようで申し訳ありません。#
#当日は冗談めかしてのご指摘で、決して怒られていたわけではありませんし、こんな#
#キツく言われたわけではありません。ただ、このような深意であろうということをまとめ#
#私なりの反省を述べたただけのことです。お騒がせして申し訳ありませんでした(^_^;#


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