GWハンパ紀行H〜土砂降りの〆括り〜07.5/6

この日は、ついに長かったGW最終日。この長旅をどう締めくくってやろうか。
信州でスミレ三昧だ、いや愛知でシギチ三昧だ、などと捕らぬタヌキを数え続けましたが、
天気予報のお告げは豪雨。それも全国的かつ徹底的な、隙間時間なんてないひたすらの傘マーク。
スーツまで入った長旅の荷物はわりと巨大で、土砂降りの中でこの荷物を持っては歩けないし、
雷雨系の警報も多く、山に登るのも危なそう…ということで、最後になってアキラめちゃって、
とりあえず面白そうな話を聞いていた印旛沼トライアルだけに絞ろうと決意したわけです。
これならコインロッカーに預けてから突撃もできすし、ダメでもすぐに逃げ帰れるなぁと(^^;
しかしその甘い気持ちがいけなかったのか、最初こそいい雰囲気もありましたが、最後は
もう徹底的なドシャ降りに、涙も体力も枯れ果ててしまうようなそんな一日でした。
終わりよければすべてよし、と言いますが、このGW、よかったのかわるかったのか……

<1>印旛沼周辺

  
というわけで、とりあえず早朝に突撃した印旛沼。駅を出て、決意も新たに歩き始めると
すぐさま小雨が降ってきました。道端ではマイマイ類(左)も超元気な状態。
カラスビシャク(右)の面白い花が林立している光景も見ることが出来ました。

  
道端のサクラには、よくみる虫こぶ(左)を発見。調べるとサクラハチヂミフシというそうで。
エノキの葉にできている面白い形の虫コブ(右)もあって、こちらはエノキハトガリタマフシと
いう名前だそうで思い白いものです。しかし、雨は一向にやみません…

  
ちょっと嬉しかったのは、数年ぶりのヤセウツボ(左)。帰化植物ですが、ちょっとかわいいでしょ?
さらに面白い雰囲気の芽生え(右)も、けっこうあって、楽しませてくれました。

  
さて、道端のニセアカシア(左)なんぞ見つつ、スタスタ沼方面に歩いていくと、突然の風に
傘の骨が折れました(右)。それも二本いっぺんに。ありゃりゃ、こりゃぁ大ゴトだ。
傘の下でデジスコを広げる作戦なので、これではしょうがないと傘を捜しますが、周辺を
さすらえどもお店とかは一切なく、泣きながら駅まで戻って窮状を訴えたところ、親切な
駅員さんからお客さんの忘れ物というビニール傘をお恵み頂いて、ようやく探求再開。
のっけから、イヤな展開にちょっと先行きが不安になってきます。

  
予想通り、直後からかなりの大雨に。これはダメか?そうも思いましたが、池の近くの
水田地帯(左)たどり着いた頃に、雨がぴたっと収まりました。よっしゃ!
そう思ったとたん、さっそくオオヨシキリ(左)が至近距離に出現。超逆光ですけども(^^;

  
歩き始めると、ムナグロが結構いて、キレイな夏羽(左)の個体から、まだまだ冬羽の個体(右)
までたくさん見ることが出来ました。オープンランドなのでなかなか近づけなかったのが残念。

  
これまた驚いたのは、ここでも咲いていたニワトコ(左)。今年の春は早いんだか遅いんだか。
水路脇にはキショウブ(右)が咲き誇っていました。帰化植物なのに風流ですよねぇ。

  
時折ぱらつく小雨の中でも、元気に活動していたのはヤマトシジミ(左)。
時折上空をチドリ系の群れ(右)が飛んだりもしました。多分、ムナグロかなぁ?

  
水田にはカルガモ(左)がいたり、チュウサギ(右)がいたりしますが、いまいち
面白そうな鳥はいません。まぁ、天気が天気だし、しょうがないかなぁ。

  
そのかわり、そこら中でやたらめったらいたのが、オオヨシキリ。
なんか他のが混じっていないか、かなり期待しながら探し回ったんですが、余禄はナシ。

  
ちょっと面白い光景も見れました。水田から水路につながる段差の下に、
たくさんのドジョウが集まっているんです。見ているうちに、何匹もが果敢な滝登りを挑戦
していましたが、わりと段差は高く、成功者は現れませんでした。ガンバレ☆

  
近くにノミバッタ(左)がいたので、クローズアップレンズ2枚重ねでドアップ撮影。
それでもこのサイズなんですから小ささがわかりますが、いい面構えだなぁ…
水路脇にはイヌドクサ(右)がたくさんありました。うん、そう、こんな場所だよね。

  
そこここに、イヌガラシ(左)の群落があって、晴れてたらきれいだろうなぁと思いながら撮影。
草地には、クララ(右)が面白い形の花芽をつけはじめていました。

  
と、そこでびっくり仰天!
小雨の中、フラフラと飛んでいたのは、なんとギンイチモンジセセリじゃないですか。
大喜びで、春型のキレイなあたりを堪能させて頂きました。

  
一息ついて水田を見ると、バラバラと小石をバラ撒いたような模様(左)になってます。
よくみると、サカマキガイ(右)なんですね。ものすごい数いました。


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