春雨に濡れながら〜隙間時間的空振旅〜07.4/22

この日は、天気予報は本格的な雨を予言していましたが、珍しく当たりまして(ToT)
そんなタイミングで良かったのか悪かったのか、この日はちょっとした展示企画+講演会の
お手伝いがありましたので昼の間はそこで滞在して、結果的に雨の時間をやり過ごし、
夕刻の雨上がりにちょいと鳥観という、見事な隙間的時間割になりました。
ちなみにお手伝いしていた展示とは、兵庫県立人と自然の博物館で開催されている
「チョウが消えてゆく〜絶滅の危機にあるチョウとその保全〜」と題したミニ展示でして、
チョウの保護についてわかりやすく包括的にまとまっていると同時に、その手の方にはググッと
くる生態写真も満載ですので、ぜひ足をお運びいただければと思います(詳細は下記いたします)。
その直前の隙間時間でも、いろいろ挑戦してみましたが、天候も悪く、ツキもイマイチで、尚且つ
せっかく頂いた情報メモを忘れたもんで、見事に空振り。でも夕刻の鳥観では、短時間ながら
夏鳥が見れて、まぁめでたしという〆括りになりました。一勝一敗ってあたりかな?

<1>有馬富士公園周辺

  
朝、なにげなく歩き始めたのは有馬富士公園。本来の目的地はまた別にあったのですが、
せっかく教えていただいたメモを家に忘れてきたので、諦めまして…。Nさんスイマセンm(_ _)m
歩き始めると、ガマズミ(左)やらニガイチゴ(右)やらが咲いていてちょっと感激。

  
池の縁には、タチヤナギ(左)が力一杯咲き誇っていました。池にはヒドリガモ・
キンクロハジロもまだ泳いでいましたが、手近にいたアオクビアヒル(右)を一枚ぱちり。

  
咲き始めのウリカエデ(左)なんかを愛でつつ、歩くと白花のレンゲソウ(右)を発見。
ちょっと遠すぎる位置にあったので、デジスコで撮影しました。うん、やっぱり便利だわ。

  
さて、うろうろすると、力一杯さえずっているホオジロ(左)やビンズイ(右)を発見。
センダイムシクイもいたのですが、枝に隠れてばっかりで撮影するチャンスは皆無でした。

  
ヒメハギ(右)が咲いているのを眺めていると、地面に不思議な物体(右)を発見。
よくよく見ると、これ、エナガの古巣なんですね。なんでまたこんなボロボロに?

  
早くも少し咲き始めていたのは、ザイフリボク(左)と、ウワミズサクラ(右)。
どちらも白い清楚な花が大好きなんですが、そっか、いつの間にかそんな季節なんだ…

  
湿地を歩くと、アゼスゲ(左)が満開で見事でした。そして面白かったのは、近くで
見つけたアマガエル(右)。なんか大きな古傷があるんです。完治したのかな、これは?

  
ハグロシハイスミレ(左)やヒナスミレ(右)をみているうちにふと気付くとタイムアップ。
大慌てで、展示のお手伝いのために、人博へとひた急ぎます。

  
さて、今回お手伝いに来たこの企画、なんの企画かといいますと、
「チョウが消えてゆく〜絶滅の危機にあるチョウとその保全〜」と題したミニ展示で、
「日本チョウ類保全協会」が主催しています。私もお手伝い(単なる足手まとい?)している関係で、
参加した次第です。この日はオープンセミナーもあり、3名の方より日本の蝶類の現状や保護上の
課題等についてわかりやすいお話を頂きました。各地飛び回って現状をその目で見てらっしゃる
方々なので、発表もたいへん面白く、スタッフ側のくせに話に聞きこんでしまいました(^^;

展示の方は、兵庫県立人と自然の博物館、4Fフロアで5/27まで開催されています。
日曜には解説スタッフもいる場合があります(ワタシがいるかもしれません^^;)ので、
何かのついでにでもちょっと足を運んでいただければ幸いです。 詳細はこちら

<2>大阪城公園

  
さて、講演が終わると、雨もあがり始めたので、そのまま大阪城に突撃っ☆
昨日はイイ鳥が出て鳥屋さんで賑わったという噂でしたので、余波を期待したわけです。
さすがにこの雨の中、鳥屋はいないだろうと思ったら、歩き始めてすぐ1名発見。
聞くと「あの鳥は昨日で抜けちゃって、朝は人が多かったけどみんな帰りましたよ」
…沢山来てたんだ、この雨の中。鳥観病というのもなかなか重度の病気ですよね。
んで、うろうろしても、キジバト(左)や、ツグミ(右)しか見れずに意気消沈…

  
歩き回ると、ナガミヒナゲシ(左)の他、セイヨウジュウニヒトエ(右)がけっこうあって
驚きます。通称アジュガでしたっけ、最近増えているような気がしますが、どうでしょう?

  
さらにワスレナグサ(左)も1株だけ発見。そして驚いたのは、正体不明のスミレ類(右)。
タチツボスミレ系ですが葉がモミジみたいです。場所的に園芸品の逸脱でしょうが、なにもの?
#クワガタスミレというそうです。をかしぃさん、ありがとうございます☆

  
そうこういいながら歩いていると、突然目の前に鮮やかな彩り。
キビタキ♂(左)の出現です。嬉しくてウハウハ笑いましたが、暗い上に、傘さしながらデジスコ
操るのは難しくて、これが何とか唯一撮れた写真。でも、彼が飛び去った方向に向かうと、
今度はオオルリ♂(右)が出てきてくれて、これまた大喜びでデジスコを振り回したのでした。

  
そうこうするうちに、数人の鳥屋さんが集まっている場所を発見。混じって一緒に待たせて
頂くほどに出現したのは、コルリ♂。木陰で暗い+チョロチョロ動く=ブレブレ写真という
この世の法則通りにどうしようもない写真しか撮れませんでしたが、ちと感激☆

  
しばらく粘ると、枝にとまってさえずり(左)はじめましたが、逆光やっちゅうねん(ToT)
やがて、木陰でじ〜っとたたずみ始めたので、むりやりデジスコでドアップ(右)を撮影。
これ、シャッタースピード、なんと1秒です。暗い日のデジスコはストレスたまるなぁ…

  
そうこうするうちに、通りがかった鳥屋さんが、下にコマドリがいたというので、大慌てで
移動しますが、すでに日も傾き、林の中はとっぷり暗くてどうしようもありませぬ。
シロハラ(左)と、アオジ(右)を見つけたくらいでギブアップ。帰ろうとすると道に迷い、
30分以上城内をうろつくという素敵なオマケつきのナイス〆括りと相成りました。

そんなこんなで、大雨の隙間を縫ってそれなりに楽しめた一日となりました。
企画展+講演会も楽しく大変勉強になりましたし、夕刻の夏鳥もなかなかで、やはり雨でも
なんでも、動きまわらなきゃ、走り回らなきゃ、こりゃ損ってもんですね☆
今回ハズしたギフチョウもまた来年挑戦してみたいと思いますし、大阪城の夏鳥は有名ですんで
またどこかの機会で挑戦しちゃうんだと思います。そう考えると、下見をしたようなもんか。
それにしても、今年は雨男度が低かったような気がしますが、ここんとこ再発症しつつあるよな
そんな不安がある今日この頃です。今年のゼフシーズンもまた雨に泣くんでしょうか(^^;
そしてなにより、間近に迫ったGW、ここで雨男ぶりを発揮したら泣くになけませぬ。
今年は長旅の予定が、プチプチと入ってきた所用のせいで、寸断された旅になりそうですが、
いずれにせよまたぞろ力一杯走り回る予定なんで、天気の神様そこんとこヨロシクゥ♪
大きなテルテル坊主型の寝袋でも作って、昼間は車の外にブラ下げてみようかな(笑)


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