しとどに濡れて〜春雨に泣く日〜07.4/7

<2>大阪の某公園 続き  

  
キガシラ君がいなくなった間、まわりをウロウロすると、いいポーズをとってくれている
シロハラ(左)を発見。キジバト(右)はせっせと地べたをほっくりかえしてました。

  
そうこうしていると、下でなんか「上がったぞ!」と騒がしい声。おや、と思うと、ツイとキガシラ君が
目の前の木に止まりました。大慌てでデジスコを振り回しますが、場所が悪くて、
あちこち狙ってみても、枝かぶりになるか、空抜けになるかどっちかなので四苦八苦。

  
しばらくそのあたりの木々の間をウロチョロしたあとで、フェンス沿いに戻り、
そのまままたもとの場所へと帰っていったのでした。彼の動きに合わせて走り回る
大砲抱えた人々、目を白黒させながら見ている花見客。それ見て笑うワタクシ。

  
やがて彼は、込み合った潅木の中で羽づくろい(左)をはじめましたが、みていると
やがてウトウトと寝はじめやがり(右)ました。この場所はちょっとつらいなぁ…

  
しかたないので、再度うろうろすると、ハナズオウ(左)が超満開に咲いていました。
よくみるとその中に白花の株(右)がいくつかあって、これはこれでいい雰囲気。

  
びっくりしたのは、一箇所、林床にルリムスカリ(左)がやたら咲いていたこと。
近くにはハナニラ(右)もありました。まぁ都市公園だし、よくあることですが……

  
うろうろしてると、シジュウカラが飛んできて、すっと溝に入ると、水浴びをはじめました。
あわててデジスコを振り回しますが、曇天のデジスコはシャッタースピードが遅すぎで、
動きのあるカットは全部ブレブレ。でも、直後の1枚がちょっといい雰囲気に撮れたかな?

  
すぐ近くにとまってくれたアオジ(左)をバシバシ撮影していたら、やぶからひょっこり
キガシラシトド(右)が再登場。なんか不思議そうに小首かしげてますが。

  
その後、わりと愛想よく、枝に止まったり、比較的近い場所をチョロチョロしたり
してくれました。相変わらず動きが素早くてなかなかキレイには撮れませんでしたが…

  
頭のてっぺんの黄色がよく見えるカットもなんとか数枚撮れて嬉しい限り。
彼が再度ヤブに飛んで消えたのをきっかけに、別の場所へ移動しようとすると、ちょうど
tansinさんも移動を開始されるのを発見。毎度ずうずうしくついていったのでした。

  
超満開のアベマキの花(左)を愛でつつ、なんか不思議な形の虫こぶ(右)を
見たりしながら進むと、やがて鳥屋さんが集まっているポイントを発見。

  
真新しいコゲラの巣(左)を見たりしているうちに、ひょいと現れたのは、トラツグミ(右)。
なにげに撮影するのは数年ぶりになるので、ちょっと大興奮しちゃいました。

  
時折、ひょいと飛んで、いい感じの枝ぶりのところにもとまってくれるので、
パラパラ降りはじめた小雨にもメゲずに頑張って撮影続行。

  
警戒心が薄いのか、こちらのことなんてどうでもいいのか、わりとヒョイヒョイ近づいてきては、
チョロチョロしてくれるので、もう大喜びでバシバシと撮影しまくりました。

  
松ほどに、本当にいい感じの場所にもとまってくれるので、マシンガンのような
シャッター音が響きまくりますが、このあたりでいきなり雨が強くなってきたので、
皆様ほうほうの体で退散。それぞれ、でっかいレンズとカメラ抱えてますしね。

  
私も大慌てで逃げ始めたところ、アトリの群を発見。傘もないので、木の下に隠れて
雨を凌ぎながら狙ったら、なんとか2枚だけ撮れました。本当は頭の真っ黒なみごとな
雄が何羽かいたのでそれを撮りたかったのですが、これ以上続行したらデジカメが
いかれるのは確実なので、涙を呑んで撤収。車につく頃には全身ずぶ濡れでした(ToT)

というわけで、ものの見事な一日。本来は、ワタクシは少々の大雨ではメゲずに、再度転戦する
くらいの気概を持っているツモリなのですが、この時期に大雨では冷え込みすぎて生きものの活動
も止まってるだろうし、なによりもズブ濡れのワタシ自身の体調にウルトラマン風赤ランプが点滅
しまくったので、すごすごと帰路につきました。長びく風邪がまだまだ居座ってやがるもので…
雨もしたたるいいオトコなのかもしれませんが、ズルズルゲホゲホやっているのではどうにも
格好がつかないもんです。どうにもこうにも、この春は、夏日だったり冬みたいに寒かったり、
「春」と大書きしてあるような気持ちのいい日なんてどこを探してもありゃぁしませぬ。
こりゃぁ風邪も長引くってモンです。みなさま、どうぞご自愛を。ゲホゲホゲホ。


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