鹿児島突撃!B〜ばら色心中編〜07.2/26

この日は、本来存在しないはずの鹿児島3日目(笑)。夢と心中する決意をみなぎらせた
熱い血潮の漢(オトコ)一匹、日の昇る前からガバッと飛び起きるという勇ましきスタート。
天候も微笑んでくれるかのように晴れ上がり、いやがおうにも期待が旨に飛来します。
歩き始めてすぐ、某筋から、最新情報のメールが入ってきました。
それによるとバラムクはここんとこ出ているポイントは決まっていて、出は悪い
けど昨日もいたという情報とのこと。地図を見ると…今まで探しまくった場所からだいぶ遠い(−−;
こ、これはもしかして最初から的確な情報が手に入っていたら逢えていたんじゃねぇかなぁ、と
ちゃぶ台があったらひっくり返したい心境での散策スタート。それと同時に、この日はなにが
なんでも憧れのバラムク君を見るべく粘り倒そう、そう決意したのでした。こうなりゃ心中です☆

<1>鹿児島県川内地方

  
まだ日の昇る前、遠くに謎の帯(左)を発見。かなり距離があって正体はわかりませんでしたが、
出勤中のカワウか、それともツルの群れなのか…なやんでいるうちにやがて一面明るくなります。

  
意気込んでオオモズを探しますが、強烈な朝日に照らし出されるのはモズ(左)ばかり。
オオジュリン(右)もいい場所に出てきますが、なんせ強烈な朝日のおかげで、まっ黄色。

実は、私はオオモズにも並々ならぬ思い入れがあるのです。
というのは実は鳥見をはじめて半年くらいで一度見ているんですが、見たのは丘陵地公園で
8月末。後ほど「高原モズ」の存在を知って愕然としたのですが、私が見たのはオオモズに
違いない、もう一度現物を見てイメージを掴んでおきたいと前々から思っていたのです(>_<)

  
ツリスガラも至近距離をうろちょろしてくれました。実は初めてアップで撮影に成功しましたが
どんだけPhotoShopで補正してもさすがにこの色は直りませんね(^^;

  
ツリスガラ(左)は15羽くらいの群れでしたが、すぐにヤブの奥に飛び去って撮影チャンスは僅少。
こんなだだっ広くて明るい場所なのに、シロハラ(右)がやたらいたのも印象的でした。


そのうち遠くに灰色の影を見つけたので、慌てて双眼鏡をのぞきます。
いやいや、オオモズにはちょっとでかいゾ……なぁんだ、ハイチュウか。
………ええっ! ハイイロチュウヒ♂じゃないですか(@_@)! それも止まってる!

  
というわけで、近づいてなんとか数枚撮影。でも葦原の中に埋もれるような場所に止まって
いたので、デジスコのクレーンをめいいっぱいあげても、こんな感じ。結構距離もあるし…

  
それでは、とグルリと回り込んで側面から撮影。こちらのほうが草の前かぶりが少なくて
いい感じです。でも、数枚撮ったら気になったようで、彼は藪の中に飛び去りました

  
ちょろちょろしてなかなか撮影チャンスのなかったホオアカ(左)や、結構な近距離で堂々と
泳いでいたカイツブリ(右)なんかを撮影しながら、ひたすらウロウロしますが、昨日の方
ご宣託の朝8時のゴールデンタイムを過ぎても一向にオオモズは姿をあらわしませぬ。

  
しかたないので、うろちょろしているオオジュリンに狙いを定めてじっくり撮影。
普段はなかなかアップで撮影するチャンスはないんですが、ここは多いですねぇ。

  
粘ると案外いい場所に出てきてくれるので、バシバシと撮影しまくりました。
噂によれば、シベリアジュリンもいるらしいんですが、かなり粘ったもののそれっぽい個体は
見つかりませんでした。とはいっても、単なる識別眼の問題かもしれませんけどね

  
粘っていると、上空をミサゴが何度も飛びました。遠くにハヤブサが舞ったりもしましたし
やはり猛禽類の影も豊富な、いい環境が残っている場所のようですネ。

しかし、いくら粘ってもオオモズは出ず、諦めようかなぁと思ったその時です。ふと遠くの
枯れ木をみると、明らかにでっかい影。全体に灰色で、これは間違いない、オオモズだ!
大慌てでデジスコを構えた次の瞬間、オオモズ君はさっと飛び立ち、なんと同時に飛び立った
セッカを追い回し始めたのです。必死で逃げ惑うセッカ、執拗に追うオオモズ。あまりの光景に
しばし呆然としましたが、遠すぎるけど飛翔写真を!とコンデジを構えた次の瞬間。
オオモズ君はさぁっとヤブの中に飛び込み、同時にハイイロチュウヒ♂が横切っていきました(ToT)

もちろん、オオモズ君はそれっきりヤブの中から出てきませんでした。
セッカも同時に消えたので、きっと間一髪GETして、お食事中なんでしょうか。まぁ、でも
見れたからいいや。昔見たのと同じ印象だったから、きっと昔のもオオモズなんだろう。
面白いシーンも見れて、いい勉強になったなぁ。そう自分に思いこませて諦めたのでした。

  
諦めて帰る道すがら、早くも咲き誇っていたタガラシ(左)と、ものすごく花盛りでちょっと
ビックリしたキブシ(右)が大変印象的でした。うん、また来年も遊びにこよっと☆

<2>鹿児島県出水地方

  
さて、出水に移動して、キレイに晴れ上がった田園地帯をウロウロと歩きます。人家の
庭先にはミツマタ(左)が咲きはじめ、あまつさえサトザクラ(右)が満開の場所まで!

  
早くもハクモクレン(左)も咲き始め。道端にはノジスミレ(右)がそこここに咲き乱れ、
もう南国には春が来たのだねと思いながら、教わったポイントへ移動しはじめたのでした。


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