チョーシのよくない日〜カモメ三昧に挑戦〜07.1/8

この日は、前々から待ちに待った企画の発動。『銚子でカモメ三昧』です。
そもそも正月に企画しながら、事前調査のあまりの不足ゆえに実現しなかった記録。
この日はなんとしても基本8種を押さえるぞ、と「カモメ識別ハンドブック」を片手に叫びつつ、
総武線の始発で都心を離れ、あまりの寒さにブルブル震えながら銚子に到着したのは朝7時。
勇んで名高い銚子漁港に向かったのですが…なんせこの日はバカみたいに風が強くて、
吹き付ける寒風にもう体が冷え切ってどうしようもないくらい。どのくらいのひどい風かというと、
デジスコで撮影しようとすると、三脚がトトッと歩くんですよ。撮影になりゃしねぇヾ(- -;)
さらに、後程書きますが、常連さんによるとこんなにカモメの少ない日は珍しいと太鼓判を
頂けるくらいの状況でした。それでも、かな〜り楽しめた結果は本編でどうぞ☆

<1>銚子漁港

  
というわけで、漁港に到着し、たくさんの漁船を眺めながらすすむと、遠く堤防にカモメの群を発見。
たしかにたくさんいるけど、こんなもの? というのが正直な第一印象でした。

  
とりあえず近場のカモメからじっくり観察を開始。オオセグロカモメ(左)や
ウミネコ(右)なんかはさすがに悩まずにすむのですが…

  
セグロカモメ(左)になると、ああでもないこうでもないと、頭の中を検索表が走って
微妙なパニック。でもこれは普通の典型的なセグロカモメですもんね。
遠くのウミウ(右)などみつつ、修行の道は長いなぁと初手から悟ってみたり。

  
湾内にはカモメ(左)がいたり、嘴が長いワシカモメ3回冬羽?(右)なんかもいましたが
風が強くて波が荒く、至近距離でも本当に撮影になりません。トホホ…。

  
しかたないので、至近距離のカモメを再度じっくり観察。オオセグロカモメ(左)はわかりますが、
セグロカモメ(右)は、この一緒に映っている2羽でも、かなりプロポーションに差があるのが
わかっていただけるでしょうか? むむっ、これは予想以上に手ごわいぞ…

  
幼鳥になるともっと難物。左写真の個体は、風切が淡いしオオセグロカモメかな?
こんな時はユリカモメ(右)が大変可愛らしく見えます。おまえは間違えようがないモンな。

  
港の中をうろうろすると、さっそくヒメウ(左)が登場。スズガモ(右)をはじめ、
カモ類も結構いたのですが、まぁ波が荒れすぎて識別すら困難な状態。

  
なにげにライファーなアカエリカイツブリ(左)も至近距離に出現してくれたのですが、
すごく粘っても全てが醜いブレボケ写真。本当にデジスコが動くくらいの風なんですもの。
同じような場所に、カンムリカイツブリ(右)も出てくれはしたのですが…

  
ベソかきながらウロウロすると、突然シノリガモ♂(左)が登場!
慌ててデジスコを振り回すとなんとか数カットだけ写っていました。嗚呼、感激っ☆
グングン泳いで逃げた彼を追っていると、遠くにシロカモメ(右)も発見しちゃいました。

  
だいぶ上面の白いセグロカモメ?幼鳥(左)をみていると、嘴から釣り糸とルアーがしっかり
ぶらさがっていることに気付きました。大丈夫かなぁ。皆様、釣り糸の始末はきっちりとネ!
その後、港を見ていると、ワシカモメ(右)もなんとか発見しました。

  
頭の斑紋がやたら濃くてちょっと小振りのセグロカモメ(左)を見つけて、これはカナダカモメ
じゃないかとだいぶ疑いましたが、やっぱりこれでもセグロカモメのようです。
近くにはオオセグロカモメ幼鳥(右)がいて、これもなにものかしばらく悩んでみたり…

  
そうこうするうちに、港にワシカモメ(左)を再発見。近くにはワシカモメ幼鳥らしい個体(右)が
いましたが、羽色はワシカモメですが、嘴が短いような?これはなにものでしょう…

そうこうしていると、いかにも玄人風の方を発見。お声をかけると、なんと前々から拝見している
"ミツユビカモメと仲間たち"のAさんじゃないですか。んで、お話を聞いていると
「いやぁ、1月でこんなカモメが少ないのは記録的です。何年ぶりかわからないくらい。」
がぁ〜〜ん。そ、そうだったんだ…。ミツユビカモメの飛んでいるのを1羽見ただけで、
それ以外は目ぼしいのがほとんどいないと聞き、ちょっとばかりガックリ…

  
そうなんです、堤防はこんな感じ(左)。これが本来はカモメでぎっしりなるんだそうで…
失意に沈みつつうろつくと、オオバン(右)の群がのんびりと近くをうろついていたりしました。

  
しばらく水面をみていると、ミミカイツブリ(左)を発見。ハジロカイツブリ(右)がすぐ潜るのに
比べ、こいつは堂々と強いるので、なんとかデジスコ撮影にも成功。面白かったのは、
こいつを撮ってると、近くにハジロカイツブリが集まってきて、右の写真が撮れたこと。
しかも潜らずにいてくれたし…もしかして張り合っていたのでしょうか?

  
ふと、遠くの堤防でトビが怪しい振る舞い(左)をしているのを発見。よくみると、
ハヤブサ幼鳥(右)がモビングされていました。思わず近くの堤防によじ登ってデジスコを載せ、
ドアップ撮影に成功。なんか、えらく堂々とこちらを睨み返してるのが面白かったです。

  
そのうち、飛び立った彼はそこらのカモメの群を全て飛ばし、まわりの鳥屋を悲観の
渦に巻き込んでから、次に会った時にはしっかりとウミネコを捕らえて(左)いました。
しばらく観察していると、突然何を思ったのか、獲物を放し、トトッと近くの柵の影(右)に
逃げ込んだのでちょっと笑いましたが…食事姿を見られるのはお嫌いでしたでしょうか?


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