年末の横浜で〜隙間時間探鳥A〜06.12/31

この日は、昨日に続いて公演前の短時間の鳥観。目的地は、1年ぶりの舞岡公園です。
年の〆括りのこの日、最後の〆にこの公園を選んだのは、昔関東に住んでいた頃
何度通っても結局会えなかったヤマシギをなんとか見たかったから。
講演は都心なので、舞岡公園は10時半には出なくてはいけません。すると時間が
全くない…ということで、思い切って日の出前から突撃することにして、市営地下鉄の
始発に乗り、薄暗い中をブルブル震えながら、一路公園へ向かいました。
その結果の本当にニンマリ顔になってしまいそうな、ステキな年の〆括りは
本編をお楽しみください。本当に楽しい、もうパーフェクトといいたい一日でした☆

<1>横浜・舞岡公園

  
というわけで、分厚い霜柱(左)を踏みしめつつ、寒さに震えながら公園を目指すと、
やがて雑木林の中から鮮やかな朝日(右)が出迎えてくれました。う〜ん、ステキな色合い。

  
林床にはオオハナワラビ(左)の群落がいくつもありました。そして、この年の暮れの
クソ寒い中、なんでかまだ咲いているタチツボスミレ(右)も1株発見。すげぇなぁ。

  
水田にてささやかな氷の芸術(左)なぞめでつつ、うろうろすると、ハンノキ(右)は
早くも立派な花芽をたくさんぶらさげていました。もう少ししたら咲き始めるのかな?

  
うろついていると、突然至近距離にアオジ(左)が出現。デジスコの準備がまだで残念!
近くにはガマズミ(左)が真っ赤な実をたわわにつけて見事な情景を作り出していました。

  
周りには鳥影も濃く、コゲラ(左)が飛び交っていたり、ヒヨドリ(右)がなんだか
呆然と佇んでいたり、寒い中でもなかなか面白い出会いが続きます。

  
満開のソシンロウバイ(左)を眺めていると、突然不思議な声。なんだろう?と
振り返ると、なんか妙に至近距離にアカウソ(右)がいるじゃないですか!!!

  
というわけで、うひょうひょ喜び舞いつつ、♀(左)、♂(右)ともに至近距離で撮影。
どれくらい近かったかというと、デジスコのワイド端でも入らずに少し後に動いたくらい。
最短で1mほどに近づけましたが…警戒心って言葉を知ってるか、キミタチ?

  
みていると、ぐわっと首を伸ばして、ウツギの実を食らう食らう。
ジョギングの人が飛ばしてしまうまでの寸時、至福の時を過ごしたのでした。

  
満足しながらさらに歩き回ると、葦原にはオオカマキリの卵のう(左)。そして
ヒイラギの垣根には、ウラギンシジミ(右)が越冬中。うん、なんか出会いが濃いぞ。

  
さて、狙いの湿地に辿り着くと、シジュウカラがそこいらをバカスカ飛び交っています。
左は、近すぎてデジスコどころかPowerShotにテレコンもつけない超至近距離の撮影。右は
はみ出しすぎるので、数m後ろに下がってのデジスコ撮影。堂々としてんなぁ、本当に(^^;

  
そして!
その池には鳥屋さんが数人いたのですが、一人がのぞいてるスコープの先を追うと、
なんといとも簡単に飛び込んできたのは、アオシギ!!!
昨年のリベンジが見事にかなったわけですが、期待していなかったので心臓が止まるほど
仰天いたしました。しかも、地元の方々と話ながらよくよく観察すると、3羽もいてもうビックリ。
しかし、なんで、こんな谷戸の湿地に、渓流性のアオシギが、3羽も??

  
しばらくじっくりとアオシギを観察していると、頭上でなにかをつつきまわしているヤマガラ(左)や、
結構いい距離に出現したモズ(右)や、楽しい出会いが次々と続きます。

  
そのうち、反対側のヤブをじっくり観察していた方が一言、「アリスイがいますよ」。
ええぇ〜〜〜!!!
というわわけで大慌てでかけつけると、藪の中ではありましたが、確かにアリスイが一羽
なんか変なのが集まってるぞという顔でこちらを見ていました。嗚呼、ありがたや。

  
いくらまっても微動だにせずにじっとやぶの中にいるアリスイ君と根競べしていると、
シメ(左)があらわれたり、至近距離にカワラヒワ(右)が出てきたりと、これまた濃厚な時間。
でも、結局アリスイ君はプイとさらに藪の奥に消えたまま、二度と出てきませんでした。

  
あきらめてアオシギを再度みると、1羽がえらくいい距離でナイスポーズを連発。
いわゆるアオシギダンスで、腰をフリフリ移動するので、デジスコではブレ写真の山でしたが、
なんとか数カット、もろバッチリ撮れました。ちなみにこの日はヤマシギは空振り。
どうも今年はまだらしいとのことですが…まぁ、全然悔しくはないわね、これだとね。

  
これまた至近距離にでてきたかわいいジョウビタキ(左)なんぞみている中にタイムアップ。
遊びすぎたなと反省しつつ、それでもニヤニヤ顔で大慌てで駅に急ぐと、突然目の前に
ムラサキツバメ(右)が舞い降りて日光浴を始めたので、思わず転びそうになったり。
なんだかヤタラ幸せな、2006年の〆括りの1枚となったのでした。

ということで、短時間ながらやたらと内容の濃い鳥観でした。空振りばかりの2006年でしたが
最後の〆がこれじゃぁ、文句のつけようもないってもんですよね。終わりよければすべてよし!
なんだか来年も暖かな希望が持てるってモンです。舞岡公園、バンザイ!
この後、2回の公演を無事に手伝い、最終公演の幕引きと同時に駅までダッシュして
電車に飛び乗り、一路、茨木の義妹邸に向かった私は、そこで美味い酒とメシに溺れ、
酔いどれてこれまたステキな年の〆を過ごしたのでした。
たまにはハッピィエンドもいいもんですゾ☆


次へ⇒

topへ⇒