突発的関東探訪〜三浦半島突撃〜06.11/18

<1>観音崎周辺 続き

  
さて、海岸辺りをウロウロすると、クコ(左)がかなり全開に咲いていて驚きます。
そのあたりにはタイアザミ(右)も多数。海辺なのに、ハマアザミはないんですよね。

  
いつも気まぐれなハマゼリ(左)もやっぱり先残しの株がありました。そして、カタバミの
上では、全開状態のヤマトシジミ(右)を発見。う〜ん、やっぱきれいだなぁ。

  
ハマボッスの実(左)やら、イソギク(右)やら、本当に海べりに生えてると、背景に海が写し
こめて、なんか写真の腕があがったかのような錯覚に落ちそうな写真も撮れちゃいます。

  
そして、今回の目的の花その2も無事にGETしました。分布の狭いソナレマツムシソウです。
普通のマツムシソウに比べて葉が分厚くて特徴的なのですぐに区別ができます。
でも実は、これは観音崎博物館の近くに植えてある株。本当の自生も一度見てみたいもの
ですが…人目につく範囲にはほとんどないそうです。まぁ、きれいだモンね。

  
ついでに、ひさしぶりの観音崎博物館にも来訪しました。ここは、一角に直翅類系の
展示があるのですが、ここが実は結構充実していてオススメなんです。ということで、
常設のカマドコオロギ(左)なぞながめていると、なんと最近観音崎で確認されたという
アシジマカネタタキ(右)が展示されていてマジで仰天しました。ここにいるんだ〜。
あとで2種紹介しますが、観音崎では本土産3種類のカネタタキ類が全部見れるんですね。

  
タッチングプールには、お約束のイトマキヒトデ(左)などに加え、クサフグ(右)や、マダコ
なんかも展示してあるのがなんとも独特で、面白い感じです。

  
観音崎近海の魚の展示もわりと充実しています。ということで、ソラスズメダイ(左)や、
テングヨウジ(右)なんてかわいいあたりも見ることが出来ました。

  
アワビ トコブシだそうですの腹面(左)がおもいっきしのぞけたのも、いい経験。うん、うまそう。
かわいいジムグリの若蛇(右)なんかも展示されていました。

  
博物館を出て、周辺をうろうろすると、海浜性のオオムラサキシキブ(左)を発見。
そして、面白かったのは、一株だけみつかった、ハナイソギク(右)。イソギクなのに
白い花びらがあるこいつは、家菊との雑種なんだそうです。

  
ハチジョウナ(左)もポツポツと咲き残っていました。そして、これまた久しぶり、
カントウヨメナ(右)も数株だけ咲き残りを発見して、ちょっと小躍り。

  
さて、そのあたりで、ちょっと磯辺のヤブを揺すって、イソカネタタキを探しましたが、
声はするものの、見つかったのは2匹だけ。それも、ちょっと被写体にするのが申し訳ない程
尾毛やら触覚やらボロボロの個体ばかり…ちょっと時期が遅すぎたのかいな?

  
そのかわり、おもしろいおまけもついてきました。この極端に平べったいヒラメみたいな虫、
なにものかわかります?これは、ミミズクの幼虫なんですよ。面白いでしょ?

  
そして、嬉しいことに、久しぶりのヒナカマキリにも出会えました。ちょこまか動いて
なかなか美味く写真が撮れなかったけど、やっぱ何度見てもかわいいねぇ☆

  
そして、普通のカネタタキ(左)も見つかりました。面白かったのは、たくさん見つかった
ヒラタグンバイウンカ(右)。キレイな蛍光緑で、天狗顔で、いい感じですね。

  
さらにうろうろすると、センニンソウの特徴的な実(左)があったり、
アシタバ(右)がまだ咲き誇っていたり、植物方面も面白い限り。

  
リュウノウギク(左)や、なぜかまだ咲き残っていたキヅタ(右)などを観察し、
かなり雲も分厚くなってきたのを見計らって撤収。最後に城ヶ島に挑戦しようと移動を
始めたのですが、最寄駅に着いた頃にはものすごい雲で真っ暗。
諦めて藤沢に戻り、昔行きつけだった定食屋に顔を出して〆としたのでした。

というわけで、ちょこちょことした挑戦のわりに、案外楽しめた一日でした。
やっぱり懐かしの三浦半島はいろいろと楽しいですねぇ。
三浦半島は昔よく遊んでいたのフィールドなのですが、離れてから、やはりその
生物相を見るにつけ、もうちょっといろいろと探求し尽くしておけばよかったと
後悔することしきりです。来年は、真夏に時間を作って、とりあえず海浜植物+磯の生物+
直翅類系の再挑戦を三浦半島でやりたいなぁとちょっと企んでみたりしていますが、
クチキコオロギとか面白げなリベンジができたらいいんですけどね。
ちょっと乞うご期待ということにしておきましょう。うん、毎度ながら見事な皮算用☆


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