吉備乃国花探索〜大成功+大空振り=±0?〜06.10/29

この日は、ほとんど思いつきだけで、岡山西部をうろつきたくった一日でした。本当は帝釈峡に
来訪して晩秋の花を探してみようという予定だったのですが、前日にたこさんから、
「知人がなんか花はもう店じまいって言ってましたよ」と聞いたのが気になって、目的地変更(笑
毎度イイカゲンな生き様ですが、まずは気になっていた海浜植物をGETしたのに続き、お次の
石灰岩地帯では帝釈峡で見るつもりだった花を見事にGET成功。でも気を良くして来訪した
最後の地点では、笑ってしまうようなオチがついて、全速力で泣いちゃいそうに大空振り。
この日もやっぱりプラスマイナスで辻褄が合った感じでした。本当に神様ってスゴい(^^;)

<1>岡山県寄島干拓地

  
というわけで、最初に来たのは岡山の寄島干拓地。なんかえらく雲が厚くて暗い中をうろつくと、
砂浜にはメマツヨイグサ(右)が多数。湿地にはイガカヤツリ(右)なんかもあります。

  
死骸でしたが、クロベンケイガニ(左)や、街中の水路に普通に歩いてるベンケイガニ(右)など、
面白げなカニたちや海浜生物は次々と見つかりますが、目的の湿地は全然みつかりません。

  
海岸には、ウバメガシの実(右)が大量に打ち上げられてました。海岸近くだとこんな難儀が
あるんですね。近くでは、とりあえず絶対的お約束であるところの、フナムシ(右)を発見。

  
この日はカニの死骸にえらく遭遇する日で、ガザミ(左)、イシガニ(右)など次々発見。
よくよくみるとアラムシロガイが取り付いていたりして、なかなかシビアな世界です。

  
大変面白かったのは、なんでか転がっていたマテガイ。しばらく観察していると、
ズンズングイグイと砂の中にもぐっていきました。いやぁ、お強くていらっしゃる…

  
カクベンケイガニ(左)やら、イソガニ(右)やら、面白い出会いはたくさんあるものの、
全体に護岸が多くて海浜植生はほとんどありません。おっかしいなぁ〜。

  
そうするうちに、遠くにミサゴ(左)を発見。海藻で滑る岩場をヨタヨタしながら近づくと、
堂々としたポーズ(右)もとってはくれましたが…しかし、めっちゃ暗いんで粒子荒々。
この日はウミアイサなんかも出現しましたが、デジスコは全く撮影になりませんでした。

  
一応、シロチドリ(左)や、イソシギの群れ(右)などのシギチ類もいたんですけどね。
暗い日のデジスコは、全体にものすごくぼやけて撮れちゃいます。どなたかアドバイスを!!

  
そのうち、カメラを持っている人に場所を教えてもらって、ようやく目的のアッケシソウをGET。
海際ではなく、干拓地の中にある干潟に群生していて、なかなか見事でした。
北海道と、なぜか飛び離れて瀬戸内海にだけある面白い分布の植物で、かつては古い時代の
国内移入と思われていたけど、遺伝子を調べるとどうも違うらしいとのこと。ではなぜここに?

  
まだちょっと青い株(左)から、かなり赤くなった株(右)まで、色合いは幅がありました。
多分、もうちょっとしてからきたほうが真っ赤でキレイだったんじゃないかなという雰囲気。

  
毎度ウソくさい、ハマボッスの実(左)もありましたし、なんとウラギクの大群落(右)も
ありました。やっぱり環境はとてもいい場所なんですねぇ。

  
ハママツナ?(左)にも見事に紅葉しているものがありました。そして、もう一箇所では、
厳重に柵で囲ってあって近づけないのですが、結構見事な群落(右)が見れました。
まぁ、一番赤くて密度の多い部分を望遠で狙ったので、実際はこんなにはすごくないですが(笑

<2>備中町・高梁川周辺

  
お次に来訪したのは、高梁川沿いの崖地。前々から訪れてみたいと思っていたのですが
実際にくるとすごい地形で、クライマーさんが何人もいてビックリ。
さっそく歩き始めると、すぐさま石灰岩地を指標する植物、ビワ(右)が見つかります。

  
なんか面白い実をつけている樹(左)がありましたが、ちょっと私には識別不能。
近くには、こちらも名前が分からない、おそらく石灰岩性のイノデ類(右)がありました。

  
花はすっかり終わってましたが、ミヤママンネングサ(左)も数株だけ発見。
そして、かわいらしいシマカンギク(右)もポツポツと咲いていました。

  
そして、帝釈峡で探そうと思っていた、ナガバノヤクシソウにもあっけなく会えちゃいました。
ヤクシソウとの識別点を覚えて意気込んでましたが、実物をみると全く雰囲気が違うんですね。
ここで紹介したよりもずっとひょろ長くて、なんとも写真にならない株もたくさんありました。


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