台風の目は何色だ?@〜鹿児島突撃編〜06.9/16

この連休は、1年以上前からずっと大事に暖めていた企画がありました。
「鹿児島まで突撃して憧れのタイワンツバメシジミを見るプロジェクト」です。
そのためコツコツと下準備も万全、ドキドキしながら天気予報を見ていると、なんと、
ちょうど台風13号が出現。それも勢力も大きく、ちょうど九州に直撃するとか。
これは常識的に考えて延期が妥当かなぁと考えてましたが、M氏に「私ならここぞと
いう時は天候に関わらず行きます」とそそのかされ、さらに、妹に「こりゃダメだ」と
メールしたところ、「あ〜ら偶然ですわね。今、阿蘇に来てるけどイイ天気ですのよ。
ごめんあそばせ〜」などと返信が来て、そこで決意。ここで退いたら男がスタる(笑
というわけで「台風13号の目は何色か確かめるプロジェクト」に急遽タイトルを
変更し、金曜の定時退社後、一路鹿児島へと片道10時間強の旅に突撃したわけです。
ところが、初日は予想外のラッキーデー。久し振りに3頁ものでご報告いたします☆

<1>薩摩川内市周辺

  
ちなみに現地には午前3時着(笑)。翌日朝一から、超睡眠不足でのスタートです。
しかし、大荒れの天気予報はどこへやら、なんだかものすごい青空。
そして、活動開始後10分程、Yさんに教えて頂いた林道に入ってすぐ、分岐路で
看板を見に車を降りると、そこになんとシバハギ(右)を発見。
うん? なんかチラチラ飛んでるような…

  
こっこれはっ!! タイワンツバメシジミじゃないですか!!!
というわけで、スタート早々目標をクリアという大幸運。薄暗かったのですが、
もう影が薄くなるんじゃないかというくらいバシバシと撮影しまくりました。

  
近くには、これも良好な草地にだけいる、ショウリョウバッタモドキ(左)を発見。
さらに九州特産のサイヨウシャジン(右)まであってさっそくの成果にビックリ。

  
さて目的のポイントに着くと、そこは広大なススキ原。よく見ると、そこここに
ナンバンギセル(左)がたくさんあり、ものすごい群落(右)もあってちょいと仰天。

  
草地の脇に林道があったのでフラフラ入ると、まずはイチモンジセセリ(左)を
発見。そして、お次に登場したのがなんとクロセセリ(右)でド肝を抜かれました。
ほんの一瞬で飛び去ってしまいましたが、さすがは南国ですねぇ。

  
ノアズキ(左)の黄色い花もたくさん咲き誇っていましたし、道端にはそこここに
カワラケツメイ(右)の群落があったりもしました。

  
突然、エゾビタキ(左)が出現したりもしたのですが、真逆光で真っ黒…
近くにはコバノボタンヅル(右)の白くてさわやかな花も見ることが出来ました。

  
さて、草地に足を踏み入れると、林縁にシバハギが結構多数あって、
魅惑的な色合いの花をたくさんつけていました。

  
そして、そこここにタイワンツバメシジミが静止していたので、♂(左)、♀(右)
ともさっそく撮影に成功。まだ日が差し始めたばかりなので活動は緩慢でした。

  
オトギリソウの仲間らしい正体不明の花(左)もありました。そして、ちょっと驚いたのは花は咲いて
いませんでしたが、タヌキマメ(右)があったこと。よい草地環境ってことですね。
#左の花は、アオイ科のキンゴジカ。オトギリソウの仲間ではなかったです

  
これもよい草地を指標する、コガンピ(左)もポツポツと咲いていました。
道端には、アゲハ類の弱齢幼虫(右も発見。これはナミアゲハでしょうか。

  
目の前をチラチラと飛ぶ影をよくみると、これがウラナミジャノメ(左)なので
さらにビックリ。しつこく追いかけると1カットだけ開翅(右)も撮れました。

  
周辺にはヒメウラナミジャノメもたくさんいましたが、なんか紋がやたら
大きい個体(左)も見つけました。近くにはなんか珍しげなゴミムシ系(右)も発見。

  
やがて日が差してくると、タイワンツバメシジミが活発に活動開始。
キツネノマゴでの吸蜜(左)やら、シバハギへの産卵(右)まで見ることが出来ました。

  
そしてやっぱり嬉しかったのは、色鮮やかな翅表を全開にしている
ところをじっくり見れたこと。まずは、ブルーに輝く♂から…

  
♀も数匹だけ開翅を見れましたが、思った以上に色っぽい配色にドッキリ。
あとは交尾だ、と粘りましたが、さすがにそこまでの幸運は訪れませんでした。


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