スキマ的探求〜空時間半端旅〜06.8/26

<2>加西市某所 続き 

  
湿地をウロウロとすると、昨年に引き続き、ゴマクサ(左)を発見。
近くにはひょろ長い、シムラニンジン?(右)も咲いていました。

  
さらに別の溜池まで足を伸ばすと、今年もやっぱり、オオマリコケムシ(左)を発見。
カガブタ(右)はキレイに咲いていましたが、ちょっと盛りを過ぎた感じでした。

  
ヒシ(左)も白い花をつけていました。地味だけど、なかなかカワイイですよね?
ミソハギ(右)はやや終わりかけで、まばらな花が残っている感じでした。
しばらく探せど、あまり成果がないので、思い切って次の目的地に移動したのでした。

<3>青野ヶ原演習地

  
久しぶりに青野ヶ原に到着すると、なんだか情け容赦ない日差しで、即時
ヘロヘロになりながらの散策開始。でも、すぐにキバナノマツバニンジンの面白い実(左)や、
ナガコガネグモにぐるぐる巻きにされたセグロイナゴ(右)など見つけて、盛り上がります。

  
コガンピ(左)の群落などみつつ、いつものポイントまで行ってビックリ。
例年は、全体的に干上がって、池の中央にだけ水たまりがあるというのが常なんですが、
なんかものすごく水が多いんです。そう言われれば、今年は降水量は多いのかな?

  
ビックリしたのは、毎年干上がっている場所に、イヌタヌキモ(左)がたくさんあって、
かわいい花(右)もそこここに咲いていたこと。それもかなりの株数でした。
あなたがたは今まで、どうやって凌いできていらっしゃったんですか?

  
うろつくと、アオイトトンボ(左)や、アジアイトトンボ(右)などを次々発見。
いつもは乾ききって、トンボはいない場所なんですけどねぇ。

  
ショウジョウトンボ(左)、ハラビロトンボ(右)なども見つかりましたが、
肝心のオオキトンボのポイントへは、池をつっきるルートしか知らないので、
この日はギブアップ。兄弟との待ち合わせ場所に水びたしで行ったら殴られますし。

  
近くの湿地では、こちらは水はたまっていなくて、一面のイトイヌノヒゲ(左)の中、
サワトウガラシ(左)などの可憐な花が次々見つかります。

  
ミミカキグサ(左)や、ホザキミミカキグサ(右)も発見。大変ミクロなサイズの花
なので、草をかきわけながら、苦労してなんとか撮影しました。

  
極端に葉の細い、ホソバリンドウ(左)も発見。普通のリンドウとは印象が
かなり違いますよね?そして、美味そうなナツハゼの実(右)も発見。

  
ここでもチャバネセセリ(左)に出会えました。ナキイナゴの幼虫(右)なども
いてなかなか面白い雰囲気。じっくり探すとバッタ系は多種見れそうですよね。


そして、噂の光景にも出会えました。
オオカマキリの夫婦に出会ったのですが、よくみると、背中の♂は…うわっ。
ということで、話には聞く割に現場を見たことがなかったのですが、食べられちゃった
オオカマキリの旦那さんです。ちょっとシュールな光景ですねぇ。
ちなみに旦那さんは、まだちょっと動いてました(^^;

さて、最後にもう一箇所まわろうと決意していたので、ここで早々に引き返し始めたのですが、
そこからがワタシの本領発揮。車までは約10分の距離だったのですが、途中に人影が
あったので、トラブるのもいやだし、ということで一本迂回したんです。
すると、歩けど歩けど元の道に辿り付かない…。しまった、迷ったぁ〜〜〜(T_T)

  
道中、二股になった可愛い奇形のエノコログサ(左)を発見。
枯れ木の樹皮の下にフクラスズメ(右)がたくさんいるのなんかも見つけましたが、
歩けど歩けど、見知った風景が出てきません。周りにビルも山も見えない場所だと
目標がないので、簡単に方向感覚が麻痺しちゃうので、一計を案じ、とりあえず夕陽に
向かってひたすら歩くことにしました。そうすりゃ、とりあえず外には出れるし。

   
そうすると、最後はけもの道みたいな場所に迷い込み、さらに日が暮れはじめて
もうどうしようもない感じ。でも、おかげで、ゴイシシジミ(左)がたくさんいる場所を発見。
しばらく見てると、葉裏のアブラムシから吸汁している個体(右)もいました。

そうして、 結局日が暮れるまでの3時間、めいいっぱい演習地の中をさ迷い歩いた
ワタシが車にたどり着いたのは19時。行方不明約一名にならなくてよかった(T_T)
もちろん兄弟との約束の時間には間に合わず、こっぴどく叱られました(笑

というわけで、頑張ってさすらったわりには、成果のなかった一日。
時間的中途半端さと、無計画によるところが大きいのですが、クロツバメシジミ、
シルビアシジミとも、小さな個体群なのに、生息環境が妙に悪化していたのが
すごく気になります。秋ぐらいになってもう一度探しに来てみようと思いますが、
特にクロツの方は、環境の回復も難しいだろうし、悩ましいですねぇ。
とりあえず新たな撮影ポイントを開拓しなきゃいけなそうです…


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