涙の信州紀行A〜乗鞍高原豪雨編〜06.7/17

先日、豪雨の開田高原で泣き濡れたのち、本日は満を持しての乗鞍高原。
あんだけ降ったんだから、もう空に残高がないだろう。あんだけツイてなかったんだから
今日は神様も手加減してくれるだろう。きっと、うん、大丈夫。
そう思い込ませて朝を待ちましたが、やっぱり屋根を叩く豪雨の音で目が覚めました。
それも、昨日よりもさらにヒドいやんけ。これってヤバい?もしかして帰れない?
それが最初の印象。その後の涙々のストーリーは本編をお楽しみください。
う〜ん、しかし、ワタシのオンブオバケはいつ退散してくれるんでしょうか(ToT)

<1> 乗鞍高原周辺

  
9時まで待機するもやむ気配がなく、悔しいので豪雨の中むりやり歩いてみると、
いつもの清らかな細流は濁流に(左)、園路は川&あろうことか滝にまで変身(右)。
トンボ狙いの池は完全にあふれていてもうどうしようもない状態。

  
タマガワホトトギス(左)が咲いていたのでなんとか撮影。期待していた
ベニイチヤクソウ(右)は、ちょっと遅かったようで全部実になっていました。

  
しばらくうろつくも、活動している昆虫は、マメコガネ(左)のみ。しかしタフだね〜。
しょうがないので、別の地点の池に移動。ジュンサイ(右)が咲き誇っていましたが、
濡れ細ってしまって、きれいな写真は望むべくもありませんでした。

  
うろうろすると、オヤスミ中のアオイトトンボ(左)を一匹だけ発見。池の縁には
オオルリボシヤンマ?の抜殻(右)もありましたが、もちろん主は見つかるはずもナシ。

  
スゲに小さなハムシが集まっていた(左)ので、スゲハムシ系かと期待しながら撮影
しましたが、良く見ると溢れた水から避難しているクロウリハムシとウリハムシでした。
近くの林には、ナツノハナワラビ(右)も数株だけ発見。

  
ナツツバキ(左)やら、オニヒョウタンボク?の実(右)やらもみつけましたが、
もう見事に濡れ細っていて、暗くて撮影が大変なことったらありゃしません。

  
ミヤマママコナ(左)は咲きはじめでようやく数花だけ見つけました。
そうこうするうちに、小雨になって、コキマダラセセリ(右)が活動を開始したので、
これならば、と大慌てで乗鞍高原方面に取って帰してみました。

  
歩き始めると、すぐにスズメバチの古巣(左)を発見。キイロスズメバチっぽいかな?
そうするうちにギンボシヒョウモンウラギンヒョウモンでした(右)がすぐ近くのアザミに飛来。
これは、きっとイケるぞ。そう思って意気揚揚と歩き始めました。

  
すると、すぐに交尾中のコキマダラセセリ(左)を発見。ウッシッシ。
オオミスジ(右)もたくさん飛び交いはじめて、待っていると手近な場所にも静止してくれました。

  
ヤマキマダラヒカゲ(左)もいましたが、なかなかいい場所には止まってくれませんでした。
そして、近くではえらく色鮮やかなガ(右)を発見。調べると、ベニヘリコケガのようですね。

  
そして、この日もコヒョウモン(左)は多数飛び交っていて、偶然、幸運にも
交尾中のカップル(右)も発見。しかし実は、この時期に来たことは過去にもありますが、
コヒョウモンを見たのは今回が初めて。見る目がないから見落としていたんでしょうか…

  
ひょろりと伸びたおもしろい形の寄生ラン、オニノヤガラ(左)も見ることが出来ました。
近くにはヨツメトビケラ(右)を発見。このあたりのやつは斑紋が白いんですね。

  
そして、嬉しいことに色鮮やかなルリイトトンボも数匹出現してくれました。
その後しばらく探しましたが、他のトンボは見つからず。さすがに天候が天候だからなぁ。

  
奇妙奇天烈な形のモクメシャチホコの幼虫(左)も発見。今回ようやく認識したんですが、
尻尾の先の赤いピラピラ、アゲハの幼虫のツノのように威嚇時にニョロッと伸びてくるんですねぇ。
林の中にはアカハラ(右)もいましたが、さすがに暗すぎてテレコンは使えずこの大きさ…

  
マルバノイチヤクソウ?(左)も群落で咲き誇っているポイントがありました。近くでは
キバナノヤマオダマキ(右)も発見。う〜ん、もはや雨なんて気にしてる場合じゃないッスね。


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