白川郷より 〜家族旅隙間撮影報告〜05.10/10

今回の三連休は、家族旅行。新潟にある祖父母の実家で墓参りで、途中長野で
一泊していくという行程だけど、当然のごとく親戚周りの挨拶等々組み込まれていて
野外探索の時間なぞ皆無で、北方系の昆虫とかの顔を見る隙もまるでナシ。
最後に観光で一泊した白川郷で、ここぞとばかり単独行動に出て、周りの
自然をちょっとだけ撮影して憂さ晴らししてまいリましたので、予告に反して
今回もチョコッとだけ、"がさがさ報告"です。

   岐阜県・白川郷村


てなわけでこんな感じの合掌造りの白川郷村で2時間ほど散策してみました。
ちなみに白川郷のもつ昔ながらの雰囲気はステキだと思いましたが、観光地としての
わざとらしさも感じてしまい、個人的な感想はイマイチでした。建物や風景だけではなく、
昔ながらの自然とか、農村の営みがもうちょっと見れると、生きものファンとしては嬉しいのですが…

  
というわけで、さっそくウロチョロしてみると、ちょっと高いところの観光地で
よく見かけるオオハンゴンソウ(左)を発見。近くには、こちらは純国産の
ステキな白穂、サラシナショウマ(右)も咲いていました。

  
オオシシウド?(左)もいくつかサワ沿いに咲いていましたし、川辺には
カワラハハコらしき花(右)も咲いていました。

  
アケビの実(左)も見つけましたが、ちょっと食べれる状態じゃなかったのが残念。
近くにはアザミの類(右)もありましたが、図鑑を見ても当然名前は判明しませんでした。

  
一面に満開のソバ畑(左)が何ヶ所かあったのが印象的でした。
あぜ道の草むらには、オオバクサフジ?(右)も色鮮やかに咲いていました。

   
しばらく散策後、「合掌造り農家園」なる場所に行ってみました。
そこここにイチイの美味なる実(左)がなり、カワミドリ(右)の花にも会えました。
ちなみに、イチイは実は美味しいのですが、中の種にはかなりの猛毒があるので、
周りの赤いトコだけ食べて種を吐き出すのがコツです。ぜひ、お忘れなきよう。

  
さて、民家園のマップには「野草園」という文字があったので期待していたのですが、
のっけから出会ったのは、ワスレナグサ(左)やら、ミセバヤ(右)やら。
まぁ、観光地の「野草園」で在来の野草を期待しちゃいけないのは重々承知してますが…

  
とはいえ、ノコンギク?(左)やマツムシソウ(右)などに出会うと
あからさまに植え込まれてるものでも、ちょっと嬉しくなってしまうものです。

  
小さな溜池が幾つかあったので期待しながら歩くと、マユタテアカネ(左)に遭遇。
ツヅレサセコオロギ(右)にも出会えました。

  
オオハラナガツチバチ(左)や、これでも成虫、ハネナシアメンボ(右)
などにも会えていい気分。アキアカネやオオアオイトトンボもいました。

  
さらにしつこく歩き回ると、アキチョウジ(左)や、ミヤマママコナ(右)なども
咲いていました。さて、在来のものか、植え込まれたものなのか。

  
花の多い辺りで粘っていると、かなりボロでしたが、ミドリヒョウモン(左)を発見。
そしてビックリしたのが、ここでもやはりツマグロヒョウモン(右)を何匹も見たこと。

  
赤いきれいな実を満開につけたコマユミ(左)を愛でながら歩いていると、
かわいいカンタン(右)にも会えました。でも、寒かったからか鳴き声はしてませんでした。

  
色鮮やかな実をつけるキビ?(左)も見ることが出来て感激しました。
そしてもっと驚いたのは、赤い実をつけたこの花(右)。これ、スズランなんですよ。

  
農家園をあとにして、近くの草地を歩くと、ミヤマアカネ(左)や、ヒメアカネ(右)などの
赤とんぼの仲間も少数ながらみることができました。

  
ちかくの小さな池には、ものすごく人相の悪いニジマス(左)を発見。
そういえば、サケの仲間ですよね。でも、ものすごい凶暴なツラがまえ(笑
近くの休耕田にはアギナシ(右)もいくつか咲いていました。

というわけで、ちょっとは憂さ晴らしになる程度には成果がありました。
でも、北の方まで来たのに、北方系のものはほとんど見れずに残念無念。
新潟や長野には、そのうち純粋に"ガサガサ探検"だけのために再訪したいですね。


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