豊岡&京都北部 〜珍トンボ探求勇み足編〜05.09/25

  <3>京都府・箱石砂丘

  
お次に来訪したのは、海浜植生の豊かなことで有名な箱石砂丘。
到着すると、なぜかこんな場所なのにオグルマカセンソウでした(右)が出迎えてくれました。
でも、あたりまえだけど、風の強い日に海岸に来たわけで、ものすごい強風にタジタジ…

  
歩き始めると、現実感のないウソくささの大好きなハマボッスの実(左)や、
小さなハマゼリ(右)など、さっそくステキな海浜植物に出会えました。

  
ハマニガナ(左)や、ネコノシタ(右)など、黄色い可憐な花がステキな
キク科植物も鮮やかに咲いています。

  
色鮮やかな赤い実(左)も見つけました。葉っぱからクサスギカズラかと思ったら、
こちらは実が白いとか。正体やいかに。←オオバスギカズラらしいです。
近くにはハイネズ(右)もありました。

  
そして、この場所とくれば、やはりこいつらでしょう。
なんとも不思議な雰囲気のトウテイラン(左)と、メチャクチャ艶やかなハマベノギク(右)

  
ちなみに、ここでもヤマトマダラバッタ(左)に会えました。
最近、コイツのいるような超良好な海浜環境に行くことが多いのでよく出会うのですが、
知人に「わりとどこでもいるんですね」と言ったら怒られちゃいました。そう、超貴重種なんです。
近くには漂着したカメノテカルエボシとのことです(右)があり、妙に鮮やかな雰囲気でした。

  
カメノテをみつけたのをきっかけに、よくよく見るといろんな漂着物があることに気付きます。
探すと、バケツくらいある巨大なクラゲの残骸(左)や、イカの甲(右)などをすぐ発見。
#識者によるとエチゼンクラゲ類ではないかとのことでした。


しばらくうろつくと、思いもよらぬ感動に会いました。
漂着物の本で見てから、ずっとあこがれていたルリガイです。
砂に浮かぶ、この微妙な色合い、伝わるでしょうか。感激!!!

  
もう一つあこがれのギンガクラゲも、干からびたもの(左)がいくらでも落ちていました。
執念深く探すと、1つだけまだ比較的新鮮なもの(右)を発見。
次は、触手が鮮やかに見れる状態のものを探したいな、と思いつつ浜辺を後にしました。

   <4>コウノトリの郷公園

  
最後にやってきたのは、ひさしぶりの来訪になる"コウノトリの郷公園"。
湿地の植物狙いでしたが、到着するとものすごい人だかりにビックリ。昨日、ついに
コウノトリの放鳥第一弾があったので、物見高い人々&マスコミ関係者の大群となったようです。
私としては、コウノトリを放鳥して、公園の外で見れるようになったんだから、公園の中は逆に
すいているのかな、と思ったら考えが甘かったようで。
そんな人ごみの中、サンショウモ(右)などの植物を撮影しているのは妙な違和感がありました。

  
さてさて、まず目立ったのは、休耕田を真っ赤に染め上げたオオアカウキクサ(左)。
アップ(右)で見ると植物だとわかりますが、遠目には赤潮とアオコの中間みたい。

  
シロイヌノヒゲ(左)や、イヌノヒゲ?(右)などのホシクサ類もたくさん見られました。
こちら系の地味なヤツラの識別はまだまだ苦手なので勉強中です。

  
結構驚いたのは、ヤナギスブタ(左)、スブタ(右)とも大群落があって、花も見れたこと。
希種ですが、良好な環境があればこんなに群落にもなるんですねぇ。

というあたりで、日もかげってきたのでタイムアップ。
本当は、網を持参していたので、そのままヤンマ狙いをする予定でしたが、
人の多さに気がひけたのでまたの機会とすることにしました。
結局、今回もわりと成果多数でしたが、肝心かなめのトンボ方面は
完全に全敗だったので、ごく近日中にリベンジをしたいと思います。


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