鳥取砂丘 〜海浜生物探求記〜05.09/04

 <2> 多鯰ヶ池 

  
お次に来訪したのはすぐ近くの多鯰ヶ池。
貴重な水生生物の生息地として有名な場所ですが、現地に行ってみると、驚くほどに
バスだらけになっていて、そこら中に釣り人がボートを出していました。嗚呼!!!
駆除用の人口産卵床(右)が何箇所かに設置してあったので、成果を祈るのみです。

  
それでもうろつくと、ホシクサ(左)や、エゾミゾハギ(右)など、湿地ならではの
植物も沢山見つかって、よい環境が残っていることがわかります。

  
池の中をのぞき込むと、ちょっと見にくいのですが、ビリンゴ(左)がたくさんいました。
近くでは立派なサトクダマキモドキ(右)もみつけちゃいました。

  
水中には面白い雰囲気の水草(左)を発見。ササバモとかでしょうか。
水際には、陸上型になっている個体(右)もありました。

  
さらに細長い沈水植物(左)も発見。アイノコイトモとかでしょうか?水草は難しい。
近くでは不思議な突起のある植物(右)も見つけました。でも、こいつはよく見ると突起ではなく…

  
よく見るとそこいら中に、こんなカンジの幼虫(左)がウジャウジャといました。
正体不明ですが、一匹だけいた成虫(右)からみると、ジュンサイハムシかなぁ?

  
水辺のアシには、チャバネセセリらしい蛹(左)も発見。
近くにはシロネ(右)のかわいい花もいくつか咲いていました。

  
さてさて、狙いの海浜性昆虫は、といいますと、一箇所だけいい環境を発見し、
そこで念願のカワラハンミョウをバシバシ撮影しちゃいました。とはいえ、
警戒心が強いので、これだけ近寄るのが精一杯。ハラビロハンミョウにはフられちゃいました。

  
ほかにも、スナゴミムシダマシ(左)なども発見。オオコフキコガネの死骸(右)も見つけました。
ハネカクシの類もいたのですが、素早すぎて被写体にはなってくれませんでした。

  
砂浜ではアオスジアゲハ(左)も吸水していました。
その後、再度鳥取砂丘にチャレンジしようとすると、台風の影響かかなりの強風と高波(右)
が襲ってきて、あたり一面が暗くなってきました。

それでも、ここでくじけちゃ男じゃねぇ、とか訳のわかんない気合を入れつつ、
再度、砂丘の通称オアシス周辺をしつこく散策。
すると……突如、何の前触れもなく、天が裂けたかのような大豪雨が発生、
遮るものとてない砂浜の上の哀れな男を襲い、あっという間に濡れネズミに仕立てました。
ほうほうのていでクルマに戻ったものの、着替えもなく、途方にくれながら
雨が止むのを待つうちに、そのままうっかり3時間ばかり寝てしまい、きっちり、しっかり、
お約束どおりにカゼをひいちゃったので更新が遅れた次第です。トホホ。


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