揖保川町&砥峰高原 〜近隣湿地探訪〜05.08/20

今回は日曜に所用が発生したため、メチャな遠出もできないので近場の
湿地探求といたしました。夏の湿地の花に会いたい気分になったのです。
しかし、先週の山で拾ったカゼもなかなか去ってくれず、ちょい足取りの重い1日でした。

@ 揖保川町 隠し田跡周辺 

  
まず最初に来訪したのは、揖保川町にある隠し田跡という湿地。
山の中腹にあるので、エッチラ登ると、満開のセンニンソウ(左)を見つけたり、
かわいいヒメクロオトシブミ(右)に出会ったりしました。

  
到着した隠し田跡では、ステキな湿地の植物が多種多様に見られました。
まずはミクリの仲間(左)と、コマツカサススキ(右)。

  
期待通りの花にも出会えました。優美なサギソウ(左)と、あでやかなサワギキョウ(右)です。
ここでも盗掘の被害があると聞きましたが、野の花は野にやはりおいてこそ
美しいもの。不心得なことはなさらないようお願いいたします。

  
ちかくにはかわいいキキョウ(左)も咲いていました。
道端のササにはコチャバネセセリの幼虫(右)が巣を作っていました。

  
しばし探索したあとで、切り上げて砥峰高原方面へ。
途中で地元の図書館に立ち寄りついでに、近隣の水田を歩きました。
すると、ウリカワ(左)や、ほとんど花は終わっていましたが、アブノメ(右)などを発見。
この辺りの水田は、わりとステキな水田雑草が多くて楽しい場所だったりします。

A 神崎郡・砥峰高原 

  
その後、一路向かった砥峰高原は、すでにススキ原の雰囲気も色濃く出始めていました。
なぜ砥峰に来たかっていうと、夏に来たことがないな、と気付いたから。
すると、そこらじゅうにミズオトギリ(右)があってビックリ。でもまだ花は咲いてませんでした。

  
うろつくと、ヤマジノホトトギス(左)や、アカバナ(右)など、ささやかだけど
なかなか面白い発見が続きます。

  
花は終わりかけでしたが、オオヒナノウスツボ(左)も数箇所でみれましたし、
まだ満開状態のクルマバナ(右)もみつけちゃいました。

  
ミヤマフキバッタの仲間(左)もいました。この仲間の識別がまだできないので悔しく思って
おります。どなたか近畿地方のフキバッタ類の識別を教えてくださいませ。
近くではこの時期になると見つける小さなササキリモドキ系のバッタ(右)を今年も発見。
撮影して調べると、どうやら"セスジササキリモドキ"らしい…けどこちらも自信ナシ。

  
うろつくと、花の終わったトウカイコモウセンゴケ(左)や、ひそかに初めての出会いに
なる、ムラサキミミカキグサ(右)などの湿生植物が多いポイントを発見しました。

  
そのあたりで見つけた、おそらくはイトイヌノヒゲ(左)と、シロイヌノヒゲ(右)かしら。
地味な植物はなかなか覚えられません。気合が足りないですね、反省。

  
夢中で写真を撮っていると、目の前にホオジロの幼鳥(左)が舞い降りて、
羽繕いをはじめました。さすがにガキは警戒心が足りん。
近くでは今回もクロルリトゲトゲ(右)に会えました。

  
さらにしつこく歩くと、花はまだですが、アケボノソウ(左)も多数確認。
ツリフネソウ(右)も不思議な雰囲気の花をいくつもぶらさげていました。

  
そろそろ沢山咲いているんじゃないかな、と期待していたオタカラコウ(左)は1株だけ
咲いている株をみつけたのみ。歩き回って、元の場所まで戻ってくると、ようやくミズオトギリ(右)が
咲いていました。こいつは日も高い2時過ぎにならないと咲かない不思議な花なんです。

というわけで、けっこういろいろ発見できて、大満足の1日。
夕刻、少しあがった赤西渓谷で休んでいると大雨が降ってきたので、服のままで
淵に飛び込んで泳いでまいりました。か〜なり気持ちよかったです。クセになりそう☆

〜おまけ〜

  
恒例のオマケは、この日も夜に来訪した、引原ダムのライト下での収穫。
まずはアゲハモドキ(左)とゴマフボクトウ(右)。

  
名前はわかりませんがえらくステキな模様のスズメガ(左)にも会えましたし、
(識者によるとホソバスズメとのことでした)
驚いたことにコムラサキ(右)も灯りに引き寄せられていました。
その他、多種多様な昆虫を観察しましたが、期待していたクワガタ類は、
この日はノコギリクワガタの♀が申し訳なさそうにいただけでした。残念。


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