京都南部 〜真夏日にヒカゲを探してA〜05.08/07

この日は、早朝の電車で仕事場へ直行するという愚妹の汽車賃を
少しでも浮かせてやる妹孝行、という名目もかねて京都に遠征。
昨年こっぴどく振られた某ヒカゲを探しに行きました。
真夏日にヒカゲを探してPart.2、リベンジ編です。

京都府南部 笠置町〜宇治町 


この日もおてんと様はギンギンにヤル気満点で勝負をかけてきました。
なにくそ、と小市民的意地でしばらく対抗したものの所詮無駄な抵抗で、汗だく、バテバテ。
こんな天気で目的の某ヒカゲなんて見つかるんかナ、と不安なスタートになりました(笑

  
早速狙いをつけていた里山を歩き回ってみます。
ゴマフカミキリ(左)やオニヤンマ(右)等にはすぐ会えましたが蝶影はまばら。
#ナガゴマフカミキリだそうです。Mikiさんありがとうございます!

  
木陰に大きなチョウの姿があったのでドキドキしながら近づくとクロコノマチョウ(左)でした。
近くでは久しぶりにウシカメムシ(右)にも会えましたが、早くて撮影はNG。

  
しばらくうろつくと、なんか環境のよい水田のある谷間にきました。
コイツは、と思って探し始めると、ミズオオバコ(左)やヤナギスブタ(右)など
希少な水生植物をいくつも見ることが出来ました。

  
田んぼのふちに咲いていたアゼオトギリ(左)と、まだ花は咲いていなかったけど
一角を絨毯のように埋め尽くしていたキクモ(右)

  
フワフワ漂うキクモの水中葉を覗き込むと、カトリヤンマのやご(左)を数匹発見。
逮捕して自宅で飼育しようとしましたが、割とすばやくて失敗しました。
近くにはフラメンコダンサーばりのド派手なガ(右)にも会えました。


ちかくをさらにうろつくと意外な出会いがありました。
判りにくくて申し訳ないのですが、疥癬で毛が抜けたタヌキです。
ヨロヨロ歩いていましたが、カメラを向けると恥ずかしかったのかすぐに藪に
消えてしまいました。この日はイタチにも出会ったのですが撮影は当然NG。

  
少し離れた山裾の道を歩き回ると、樹液酒場に妖艶なスミナガシ(左)が来ていました。
よくよく見ると、そのあたりの木にはバナナトラップ(右)がいくつもついていました。

  
そのアタリでしばらくじっくり探すと、アオカナブン(左)や、ミヤマクワガタ(右)をはじめ、
カブトムシやノコギリクワガタの♀などなどたくさんの虫に会えましたが、
ここでもなぜかチョウの姿は少なめ。

  
お寺の近くを歩いていると、石灯籠の中にニホンミツバチ(左)が巣を作っていました。
おおっ、と思って撮影に近づくと、腰にチクリと痛みが。
振り返ると、シャツにミツバチの針(右)が残っていました。この後、けっこう腫れました(笑

  
さらに近くの草地をしばらく歩き回ると、脱皮中のツチイナゴ(左)や、
トゲナナフシの死骸(右)なども見つけることが出来ました。

  
なおも諦めきれずに何箇所か水田のある谷間をめぐってみると。
ミズタマソウ(左)やヒンジガヤツリ(右)などのかわいい花も見れました。

んで、肝心のヒカゲは?などとヤボをいう方がいらっしゃるようですが、
重要なのは様々な生きものに出会い、暑さにヘバリながらもエンジョイしたという事実。
んで、某ヒカゲについては…そう、来年もまたリベンジすればよいんです。
ええ。きっと次こそは幸運の女神が……ブツブツ……


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