ゴールデンウィーク遠征編〜1日目:東海花探索〜@05.04/29

ワタクシの勤めていますのは、製造業。
というわけでゴールデンウィークは、名前に恥じないだけの
1週間フルのお休みがいただけちゃいます。
これは、旅をしないわけにはいかん☆
というわけで、いつもの愛車に寝袋やらギターやら、
あげくのはてはデジカメデータ保存用のノートPCまで
わさわさと詰め込んでの無計画旅に出かけました。
@葦毛湿原

木曜の夜中9時に発ち、一路とりあえず東へ。
関東遠征の予定ですが、一晩で行くのはムリだろうと、
とりあえず到着したのは東海の尾瀬といわれる葦毛湿原。
夜中2時に駐車場に到着し、そのまま車中でぐっすり睡眠。

    
この葦毛湿原は、モウセンゴケやシラタマホシクサなどで
有名な場所。ワタシも何度か来訪してて、去年秋のものは
HPで紹介しています。

  
朝一番到着すると、まずは目に付いたのはコバノガマズミ(左)や
マルバアオダモ(右)の白い花。山際の湿地は日が差していないと
寒いくらいの気温でした。

  
湿原の中は、まだまだ花盛りには程遠い様子。
この時期のスターはハルリンドウ(左)。ぽつぽつと清楚な青が
散らしてあります。右は湿地の中央に咲いていた白い花。
名前はよくわからなかったので、調査中です。→ザイフリボクらしいです。

  
モウセンゴケ(左)はまだ芽生えに近い状態でした。でもよくみると
小さな虫が捕らえられているのがわかります?
トンボがつかまってるくらいの光景に出会ってみたいのですが、
そのあたりを飛んでいたシオヤトンボ(右)では少し大きすぎるかな?

  
そのあとしばらく湿地の周りの林内を歩きます。
ハンカイソウ(左)のつぼみが結構膨らんでいたり、メギ(右)の
花がまだ残っていたりしました。しばらくすると、とりあえずの
目的のポイントに到着。


ありゃ、咲いてない。
このあたりの特産種である、ミカワバイケイソウです。
過去に5月初旬に見たことがあるので大丈夫だと思ったのですが
読みが甘かったか、一株だけかろうじてつぼみをつけている状態。

  
しかたないので周辺をじっくり探索。
左はいくつもみつかったテンナンショウの類。このあたりのものは
「スルガテンナンショウ」になるようですが私には識別不能。
右はまだ花が残っていてビックリのイワタカンアオイ。こちらも
このあたりから静岡にかけての固有種です。

  
そのまま勢いに乗ってまわりの林を歩き回りました。
シダ植物も多くヒメカナワラビ(左)などたくさんの種類を見れました。
しかし期待していたスミレ類はほぼ終わっていて残念。右はマキノスミレの葉です。

  
奥の方までくると、バイケイソウ(左)の群落がありました。先ほどの
ミカワバイケイソウとそっくりですが、どこで識別したかというと、
大きさと葉の幅と、近くにあった案内看板(笑)
右は面白い格好をしたスルガテンナンショウ。奇形でしょう、まるで
ユキモチソウといいたくなるような花のつき方です。

  
歩き続けると小さな発見はまだまだありました。左はクチナシグサ。
関東では珍しいんですが、西の方では結構あるんですよねぇ。
右はそこら中に白い花を満開に咲かせていたクロバイ。

  
虫の方でも面白い発見がありました。左はウラゴマダラシジミという
かわいいチョウの幼虫。右は地面を走っていたヒメオサムシの仲間。
このあたりにいるのは何オサムシでしたっけ?ミカワオサムシみたいですね。
そのほかにもヤマサナエやニシカワトンボ、クロコノマチョウなんかにも出会えました。

さてさて。
本来、ここの湿地での主目的は、実は「カザグルマ」。
クレマチスそっくりの大きな花を咲かせる可憐な植物です。
でも他の来訪者の話をきいていると今年はまだ咲いていない様子。
結局、葉っぱも見つけられずに退散と相成りました。
お楽しみはまたの機会、ですかね。トホホ。


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